10〜20年後の将来を予想する!

資格一覧へ戻る資格の特集記事一覧 > AI時代に国家資格の代表格「士業」はどうやって生き延びるか?

今の人間の仕事の約50%がロボットやAIに奪われる。

生き残る方法を今から考えておこう。

2019年9月28日

国家資格の代表格「士業」に冬の時代が到来!

AIとロボットのイメージ画像

AI時代に士業はどうやって生き延びるか?

2015年にオックスフォード大学と野村総合研究所が発表した共同研究結果があります。

研究テーマは「AIやロボットによる代替可能性の高い職業」で、日本国内の601種類の職業について、AIやロボットに代替される確率を試算したものです。

この研究結果は、多くの人に衝撃を与えました。特に、一般的に難易度の高く価値の高い資格と考えられていた資格を持つ人たちに衝撃を与えました。

この研究結果によると、日本の労働人口の49%が、10〜20年後にAIやロボットに代替される可能性が高いとなっています。

要するに、日本人の労働者の2人に1人がAIやロボットに仕事を奪われるということです。

最もAIやロボットに代替される可能性の高い職業は、電車の運転手で、99.8%の確率で自動運転に代替されると予想されています。

同様に、路線バスの運転手やタクシーの運転手も高い確率で自動運転に代替される職業として挙げられています。

今までは物流の中心を担っていた長距離トラックの運転手なども自動運転にとって変わられるでしょう。

既に電車では、ゆりかもめのように自動運転が普及し始めています。

空港内のモノレールやディズニーリゾートラインなども無人運転で安全に動いていますよね。

自動車についても、自動運転技術が日に日に進化しており、完全自動運転の時代もそう遠くない未来に実現することは間違いありません。

中国やアメリカなどでは、既に自動運転カーが街中を走行しています。

グーグル、百度、テンセントなどのIT企業が自動運転技術を武器に自動車業界に乗り込んでこようとしています。

日本は遅れているので、まだまだ気付いていな人が多いですが、技術的には、完全自動運転カーはほとんど出来上がっており、あとは法整備をするだけという段階まで進んでいます。

街中を無人タクシーやシェアカーが走り回っているという時代はすぐ目の前まで来ています。

難関の国家資格も危ない!

こうした職業と並んで、代替可能性が90%以上と予想されている職業の中に3つの難関国家資格が含まれています。

国家資格の中には、業務独占資格と言って、ある仕事をするためには必ず資格が必要である事が法律で定められているものがあります。

例えば、医師弁護士などが典型例です。

医師資格を有しないものが医療行為を行ったり、弁護士資格を有しない者が弁護士業務を行ったりすると刑罰で罰せられます。

難関の国家資格の多くは、この独占業務が定められており、それが、資格を取得することのうまみになっていました。

高度な専門性が必要な書類作成業務などを業務内容としているために、普通の人はなかなか自分でするのが難しく、仕方なく士業の先生に依頼するというのが飯の種になっていたのですが、それがAIやインターネットの発達によって崩れようとしています。

先ほどの研究結果では、行政書士が93.1%、税理士が92.5%、弁理士が92.1%という非常に高い代替確率となっています。

最難関国家資格の1つである公認会計士も、85.9%、社会保険労務士は79.7%、司法書士は78.0%と、これらも非常に高い代替確率になっています。

行政書士税理士弁理士、公認会計士、社労士、司法書士、中小企業診断士、弁護士の8個を俗に8士業というのですが、8つのうち6つで、AIに仕事が奪われる可能性が高いという予想が出ているのです。

ちなみに、弁護士は1.4%で、中小企業診断士は0.2%です。

税理士、公認会計士には冬の時代が到来する。

税理士の主な業務は税務書類の作成や税務相談で、多くの中小企業が顧問契約などを締結して、税理士にそれらを依頼しています。

しかし、最近では、帳簿付けがコンピュータで行われており、簿記3級程度の知識があれば、誰でも簡単に税務書類を作成できるようになっています。

また、クラウドサービスや領収書などをカメラで読み込むことで自動的に帳簿の入力ができる技術などが発達してきています。

これらの技術やサービスを提供するフィンテック企業も続々と誕生しています。

税務書類の作成にしても、確定申告ならe-Taxというウェブで申告できるシステムが普及してきています。

e-Taxはソフトも国税庁のホームページからダウンロードする事ができるので、税理士に依頼しなくても申告が行えるようになっています。

今、多くの中小企業が税理士と顧問契約を締結しているのは、税務書類の作成が複雑だったりして、自分でやるのが面倒だからです。

その面倒な部分をAIが代替してくれれば、税理士は不要になります。

税理士に支払う金額は決して小さいものはないので、AIが発達すれば、多くの人が税理士との顧問契約を切ることになるでしょう。

税理士にとっては確実に冬の時代が訪れるでしょう。

数字や計算を得意とするコンピュータにとっては、税理士の行っている業務は、最も得意とする分野なのです。

同じ理由で公認会計士も今後は危ないでしょう。

公認会計士は、会計資格の最上位に位置付けられる資格で、難易度が高く合格するまでには最低でも2年間の学習が必要とされています。

これだけの時間、労力、金をかけたのに、10〜20年後には仕事が無くなるというのでは、ちょっと悲しいところです。

行政書士、司法書士、社労士、弁理士も仕事が無くなる。

同じようにAIが発達することで、書類の作成をコンピュータが自動的に行ってくれるようになるので、書類の代理作成を主な業務とする行政書士、司法書士、社労士、弁理士も仕事を奪われる可能性が高いです。

ある程度のテンプレートをコンピュータが自動的に作成したり、自分で作った書類を訂正してくれるというソフトがいずれは登場するでしょう。

その書類も全てデジタル化されたものになり、インターネットを通じて提出するという制度になるのは容易に想像できます。

そうなってくると、よほど複雑なものでない限り、わざわざ行政書士などの先生に頼む必要性がありません。

これらの士業も今後は大幅に仕事の量が減っていく事は間違いありません。

AI時代でも弁護士と中小企業診断士が強い理由

先ほど紹介した代替確率の高い6つの士業に共通しているのは、業務のメインが書類の作成だという事です。

他方で、弁護士と中小企業診断士は、業務の中心が人と接する事です。

もちろん、書類の調査や作成も仕事内容に含まれますので、その部分はAIに代替される可能性はあります。

しかし、業務の多くの部分を占める人と接する部分の仕事はAIやロボットに代替されることはありません。

弁護士がわかりやすいのですが、法廷にロボットが立って、ロボットが判決を下すなんてことは考えられませんよね。

AIが人間の能力を超える時代が来たとしても、法律によって規制され、法廷にロボットが立つということはないでしょう。

AIやロボットが進化する時代においては、人間臭さが力を発揮します。

人間と人間が直接接するような仕事が代替されにくい職業となります。

例えば、精神科医、カウンセラー、飲み屋のホステスなどですね。

士業が生き残るヒントはコンサルタント化

前述のように、行政書士、司法書士、弁理士、社労士の主な業務は書類の作成です。

役所に提出する書類には厳格な決まりがあり、少しでも不備があると受理してもらえません。

そこで、素人の代わりに専門家として独占的に業務を行っていたのがこれらの士業なのです。

しかし、書類の不備をAIが判断してくれ、提出もインターネットを通じて行えるようになると、士業は無用の存在となります。

遅くとも20年後には確実にAIの時代になっています。

その時には人生100年時代になっており、70歳以上でも働いている人が多いでしょう。

今の自分の年齢が考えたときに、20年後まだ労働している年齢であるならば、今からAI時代に備えておく必要があります。

士業がどうやって生き残っていくのかのヒントは代替可能性が低いとされている弁護士と中小企業診断士にあります。

彼らの業務を一言で言うと、コンサルタント(カウンセラー)です。

つまり、行政書士、司法書士、税理士、公認会計士、社労士、弁理士も書類の作成はAIに任せて、自分は人間にしかできないコンサルタント(カウンセラー)としての仕事に集中すべきでしょう。

これからは、人間味の溢れた人間臭い人間が生き残れます

仕事の絶対量が急激に減少していくので、弁護士、中小企業診断士を除く士業にとっては冬の時代が到来することは間違いありません。

今から、その準備をしておかないと厳しい老後になる可能性が高いです。

今のうちに大きく方向転換して、全く別の業種に行くというのも賢い選択かもしれません。

これから勉強を始めようと考えている人は、今の資格スクールの甘い言葉に簡単に流されるのではなく、大きな視点で時代の流れを読んで、本当にその道に行くのがいいのかどうか一度考えてみることをおすすめします。

自分が取ろうとしている資格が、10年後、20年後、そして一生やっていける仕事・資格なのかを今一度考えてみましょう。

[人気の記事]

このページを見ている人はこんなページも見ています。

人手不足のWEB業界に経験無しからチャレンジ

質問に答えるだけであなたにぴったりの資格や講座を診断

自分の将来が不安で迷っている人。

何か資格を取ろうと思っているけど、どれを取ればいいのか分からない人。

人手不足でまだまだ需要のあるWEB業界に経験無しでもチャレンジできます。

資格一覧へ戻る資格の特集記事一覧 > AI時代に国家資格の代表格「士業」はどうやって生き延びるか?

女性に人気がある資格・検定ランキング 女性に人気の資格ランキング!

ページの上に戻る