行政書士は町の法律家として地位が向上しています

行政書士試験について

著者文字実のプロフィール写真この記事は、文字実が執筆しました。

次回の試験日は《2024年11月10日》です。残り105日です。

行政書士とは、いわゆる代書屋さんと呼ばれている仕事をする国家資格ですが、最近では単なる代書業務を超えて法律家としての役割を期待されている人気が高まっている法律資格の1つです。漫画やドラマで大人気の「カバチたれ!」でも有名です。

気楽に法律の事を相談することができる町の法律家として活躍することができます。

主な業務内容としては、書類作成業務や法律相談にのってあげ未然に紛争を防止するためにとても重要な役割を果たしています。

また、書類を作成するだけでなく、2002年度の行政書士法の改正によって、官公署などに提出する書類を代理人として提出することができるようになりました。

さらに、契約の締結をする際に代理人となることも認められており、法律知識を活用して契約を締結することができます。これによって、未然に紛争を防止することができますし、また 、自分の不利になるような契約を締結することも防ぐことができます。

これは、行政書士に対する社会の期待が大きくなっていることをあらわしています。

行政書士は業務範囲が広くほとんど仕事の領域は無限といってもいいでしょう。

この資格を取得しておけば、就職する際にも法律の知識があることをアピールすることができ、有利になることは間違いありません。また、自分で独立開業することも可能です。私の 友達も、行政書士の資格を取得してすぐに開業し、今でも業務は順調のようです。

さらに、ステップアップしようとすれば、司法書士弁理士社会保険労務士などに応用することができるので、法律系資格の他資格への出発点といえます。

合格率は、一時上がっていましたが、最近の業務範囲の拡大に伴って、試験が難しくなっており年々減少傾向にあります。

〜行政書士試験受験者数と合格者数の推移〜

行政書士試験受験者数と合格者数の推移

行政書士試験の概要

受験資格

行政書士に受験資格はありません。年齢、性別、学歴に関係なく誰でも受験することができます。

試験内容

試験は、筆記試験によって行います。

出題の形式は、「行政書士の業務に関し必要な法令等」は択一式及び記述式、「行政書士の業務に関連する一般知識等」は択一式で出題されます。

記述式は、40字程度で記述するものが出題されます。

試験科目

科目は、従来は行政書士の業務に関する必要な法令からは、行政書士法、憲法、民法、商法、行政法、地方自治法、行政手続法、行政不服審査法、戸籍法、住民基本台帳法、労働法、税法などから出題されます。

また、一般教養からは、国語、政治、経済、社会、数学、理科、などの高校で勉強するくらいのレベルの問題が出題されます。

最近の傾向としては、一般教養試験の出題数と戸籍法などの細かい法令からの出題数が減り、基本法令からの出題が増加しています

これにより、基本法令科目の重要性が高まります。法律の勉強をされてきた方にとっては合格しやすくなったと考えられる反面、今までに法律の勉強をされていない方にとっては、合格するのが難しくなると考えることができます。

大学生などで、それなりに受験勉強をしてきた方にとっては、一般教養はあまり問題ないかと思われます。ただ、やっぱり忘れていることも多いと思いますので、しっかり勉強した方がいいでしょう。

反対に、今まであまり勉強していないという方は一般教養もしっかり勉強した方がいいと思います。

合格基準

以下の全ての条件を満たせば合格となります。

  1. 法令等科目の得点が122点以上(満点は244点)
  2. 一般知識等科目の得点が24点以上(満点は56点)
  3. 試験全体の得点が180点以上(満点は300点)

申込み期間

例年、7月末から8月末くらいまでの期間に受付がされています。

試験日

毎年一回、11月の第2日曜日に実施されます。時間は午後1時から4時までです。

試験地

全国の都道府県で実施されています。

合格発表日

例年、試験びの翌年の1月末くらいに合格発表があります。

受験料

受験手数料は、7,000円です。

問合せ先

一般財団法人行政書士試験研究センター
〒102-0082
東京都千代田区一番町25番地 全国町村議員会館3階

その他

〜行政書士試験スケジュール〜

行政書士試験スケジュール

試験科目 内容等

行政書士の業務に関し必要な 法令等(出題数46題)

憲法、行政法(行政法の一般的な法理論、行政手続法、行政不服審査法、行政事件訴訟法、国家賠償法及び地方自治法を中心とする。)、民法、商法※及び基礎法学の中からそれぞれ出題し、法令については、平成19年4月1日現在施行されている法令に関して出題します。

(商法については、会社法を含みます。)

行政書士の業務に関連する一般知識等(出題数14題) 政治・経済・社会、情報通信・個人情報保護、文章理解

参照:一般財団法人行政書士試験研究センター

行政書士試験おすすめのスクール

行政書士試験に合格するためのおすすめの資格スクールを紹介しています。

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行政書士試験についてのコメント

行政書士試験について詳しい人や何か知っている人からのコメント(体験談等)を募集しています。

行政書士試験に興味がある人に役立ちますので、知っていることがあれば何でも大丈夫ですので、ぜひコメントをお願い致します。

6件

HN(ハンドルネーム):Mio | 2023-05-08 15:04:00

すでに宅地建物取引士として不動産で独立をしようとしていたのですが、行政書士は不動産業とかかわりのある部分が多いので、この資格を取得しておけば不動産業と行政書士業の両方で稼ぐことができるのではないかと考え、決意しました。現在は42歳ですが、勉強を開始したのは40歳のとき。もともと勉強は得意で「とにかく同じ参考書を何周も勉強する」というスタイルで、大学受験や宅地建物取引士を乗り切ってきたので、今回もそれを貫きました。そのためには充実した参考書が必要だったのですが、選んだのは「ユーキャン」。5万円以上支払いましたが、基礎から応用、過去問までしっかりそろっていたので、これをすべてインプットできれば間違いなく行けるという確信はありました。翌年11月の試験に向け、前年の11月から1日1時間以上は机に向かうことをノルマに勉強。おかげさまで専門学校に通うこともなく、1年で合格することができました。ただ、行政書士というのは「食べていけない国家資格」ともいわれるほど、開業してからが大変な士業。覚悟はしてましたが、ホームページを作成し、ポスティングなどを行うもののまったく仕事を受注できない日々。不動産仲介業で生活はできているので問題はないかもしれませんが、当初の目論見とは違い、厳しい環境は続いています。ただ資格を持って独立をしない限りは、成功はつかめないので、いまは将来を見据えて地道にネットワークを広げる努力を続けています。

HN(ハンドルネーム):arashi | 2023-05-08 15:04:17

10年以上法律事務所に事務員として勤務しています。
相続関係の相談や行政に関する相談があるたびに、相続について調べたり行政に関する情報を調べたりするうちに、行政書士の勉強でもして一度しっかりと知識を身につけたいとは思っていました。
とはいっても、今の仕事に資格が必要なわけでもなく、正直なところ働きながら勉強することは億劫で、、何年も「勉強しようかな」と思いつつ試験募集期間が過ぎるということを繰り返していました。
昨年、プライベートでいろいろなことが起こり精神的に疲弊してしまったのですが、暇な時間ができると嫌なことばかりを考えるようになり、このままでは鬱になりそうな状態に陥ってしまいました。
そこで、嫌なことを考える時間を作らないために「そうだ、行政書士の勉強をしよう」と思い立ち、5月から独学で勉強をスタートさせました。
ただ、行政書士の資格を取得しても、特に収入が増える予定もないので、お金をかけるつもりは全くありませんでし、スクールに通うつもりもありませんでした。
行政書士の資格取得のスクールが出しているテキストと過去問、予想問題集を購入し、全くの独学でもチャレンジです。
実は、法律用語には慣れ親しんでいたのでゼロからのスタートの人に比べれば若干有利だろうと考えていたのですが、実際にテキストで勉強を始めてみると想像以上に細かく、知らないことばかりで驚きました。
それでも、3ヶ月間テキストを繰り返し勉強し、残りはテキストと並行して過去問を問き、いわゆる詰め込み型勉強方法を実践していきました。
本当は憲法や民法など、必要な箇所は覚えるくらい読み込むことができればよかったのですが、半年ではそこまで手がまわらず、かなり不安を抱いてはいましたが、当初の目的の嫌なことを考えてしまう状態から勉強によって抜け出すことができていたので、試験を受ける前に既に充実感を感じていたような気がします。
だから、来年あたり受かる感じでいいかなと思っていました。
結果、試験の出来は悪く、手ごたえは全くなかったのですが、ギリギリの点数で合格することができました。
仕事をしながら独学で、しかも半年間でも合格できるのだと、我ながらよくやったと思います。
しかしながら、資格を取得しても特に昇給もすることなく、かといって行政書士としての求人は少なく、あったとしても現給与額より大幅に下がるような業界のため、収入面では全くメリットを感じていません。
先日相続の件で依頼を受けた際、依頼者の方と話をしているときに行政書士で勉強した知識が役に立ったので、ちょっとは良かったかなと思えた程度です。
ただ、収入面はかなり減額になったり、ある程度の経験を要するものの、独立することができるという可能性があるので、将来AIが行政書士業務をこなすような時代にならなければ高齢になっても働くことはできるかなと期待しています。

HN(ハンドルネーム):ほっしー | 2023-05-08 15:04:32

今、働いている職場に将来性の不安を感じたことから、これからの時代は手に職をつけるべきだと思い資格を取ることを考え始めておりました。
そこで、どんな資格を取ろうか考えたところ、やはり将来的には身体を使った職業は若い頃よりも厳しくなっていくと思うところがあったため、自身の身体一つとパソコンがあれば出来るフリーランスの仕事を探しました。
ここで、フリーランスで職業として資格が必要なものは代表的なもので弁護士や税理士、会計士など難関資格がありますが、比較的初学者にも取得が可能な行政書士を私は選びました。

選んだ直後に、すぐさま予備校を探し半年間で合格できるというコースを選択しました。

もともと、法学部を卒業していたこともあり少しアドバンテージがあったのですが、さすがに長い間法律に触れていない分、ほぼ初学者と同じ立ち位置だったと思います。

やはり、どんな資格もそう簡単に取れる訳ではなく、予備校の講義を受けた後も復習が大事でした。
なによりも講師の先生が予習ではなく復習を重点的にやるように言ってたので、それ忠実に守り復習をやりました。
ただ、半年間という短い期間だったので、少しずつ模試の答練をこなしたりもして知識の定着に努めました。

直前期には、テキストを2~3回読み返し、ひたすら問題を解きまくりました。
更には、他の予備校の予想模試も受け様々な問題に触れ答える練習を積みました。
最後の方は予想模試をひたすら解き続けることしかしませんでしたが、無事合格へと辿り着けました!

HN(ハンドルネーム):ぶんた | 2023-05-08 15:04:43

一生受からないか?

HN(ハンドルネーム):元行政書士 | 2023-05-08 15:04:59

2015年に行政書士試験に合格してすぐに登録して開業しました。行政書士は食えないということで有名な資格だけど、やってみた感想はやっぱりその通りでした。

本業が別にあってそっちの方が儲かるので結局すぐに廃業しました。行政書士に限らず士業全般が縮小しているようなので、どうしても行政書士がやりたいというのでなければあえて行政書士を目指すメリットはないように思います。金儲けしたいなら他に儲かる仕事はいくらでもあるので。

建設業が好きな人であれば、建設業許可の仕事は面白いでしょうし、入管業務も大変だけどやりがいのある仕事です。とにかく行政書士は業務範囲が広いので、とりあえず資格だけ取るというのではなくて、行政書士の仕事の内容を調べてその中に自分が本当に一生をかけてやりたいものがあるかどうかを調べてみることをおすすめします。そう思えるものがなければ途中で諦めてしまう可能性が高いです。

最近の行政書士試験はロースクール卒の司法試験失敗組などが流れ込んでいるため難易度はかなり高くなっています。受かるにはそれなりのコスト(時間と金)がかかるので、とりあえず受けるというのは勿体無いです。

試験に受かった後開業するのに登録料で30万円以上かかるし、開業準備の費用にもけっこうお金がかかります。私はそれらを見事に無駄にしてしまったので、私のような失敗をしないためにも自分で納得いくまで情報収集してください。

HN(ハンドルネーム):虎雄 | 2023-05-08 15:05:12

何の資格も持っていなかった私は一念発起して、国家資格の行政書士を取得することにしたのです。
行政書士資格とは官公署に許認可等を依頼するときに、提出する書類を作成したり相談にのったりすることができる資格です。
一般的に資格スクールに通学するのが合格の近道ですが、お金もなかったので独学で勉強したのです。
行政書士資格は一般教養と法律の試験科目があり、法律の素人の私は最初苦労したのです。
憲法や民放はまだ多少のなじみがありましたが、行政法となるとなかなか理解ができなかったので苦戦したのです。
始めに参考書を3回ほど読んでいくうちに少しづつ理解できるようになってきたのです。
そして次にインプットです。行政書士資格だけでなく国家資格で大事なのが過去問です。
書店で過去問集を買ってきて、何度も何度も繰り返して解いていったのです。
10回も反復すると自然に頭に入ってきたのです。
それにプラスして予想問題集を購入して、3回ほど解いていったのです。
それから一般教養については、公務員試験の問題集を何度か繰り返していたのと新聞ダイジェストをずっと読んで備えていったのです。
毎日平均2時間は勉強していたので、なんとか1回で合格できたのでよかったです。

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