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海事代理士試験について

著者文字実のプロフィール写真この記事は、文字実が執筆しました。

次回の試験日は《2025年9月24日》です。残り253日です。

海事代理士は、海に関わる各種手続きや書類作成を専門的に代行することができる国家資格を持ったプロフェッショナルです。

もう少し具体的に言うと、船や港、海運ビジネスに関わる行政手続きをクライアントに代わって行う専門家で、いわば「海事手続きのコンシェルジュ」のような存在です。

海事代理士が扱う業務は、意外と幅広いです。

船舶を購入したり、所有権を移転したりする際に必要な「船舶登録」や、「船舶検査」を受けるための申請・手配などを一手に引き受けることができます。

さらに、定期的な検査の手続き、古くなった船舶を抹消するための手続き、また、船舶を使った事業(たとえば海上タクシーやフェリー事業)を始める時には国土交通省に許可申請をしなければなりませんが、こうした申請書類の作成や提出、行政当局とのやり取りも海事代理士が代行できます。

とにかく「海事に関する行政手続き」全般を網羅できるため、船主や海運企業にとっては欠かせない存在。

書類仕事や手続きのハードルを下げてくれる頼れるパートナーです。

海事分野は国際的なルールや国内法規が複雑に絡み合っており、普通にビジネスをしているだけでも知らなければならない法律や許認可は山のようにあります。

船舶を動かすには常に安全性や環境対策が求められますし、輸出入や港湾使用にも多くの規則が関わっています。

そこで、こうした手続き全般を理解し、正確かつスムーズに処理できる海事代理士は、ビジネス側にとっては「手続きに頭を悩ませず、本業に集中できる」ための心強い存在。

特に日本の海事法は独特の歴史や運用ルールがあるため、それらを熟知している専門家への需要は常にあります。

海事代理士になるには国家試験に合格する必要があります。

試験内容は海事法規や船舶に関する知識、行政手続きの実務など多岐にわたります。

少々ハードルは高いですが、合格すれば「海事の手続き屋」として正式に活動できるわけです。

船舶や海運業界への興味がある人にとっては、かなり魅力的な資格といえます。

安定性もあり、専門性を活かして長期的なキャリア形成も可能。

特に港湾地域や海運関連会社が多いエリアでは需要が高いでしょう。

国際物流の増加やクルーズ船などの観光需要拡大により、海に関わるビジネスはこれからも一定の需要が見込まれます。

その際、法令遵守や行政手続きのスムーズさはビジネス成功のカギ。

海事代理士は、こうした環境でより一層必要とされる可能性があります。

また、近年は環境規制や新技術導入によるルール整備など、海事業界を取り巻く法規制は絶えず変化しています。

最新の動向にキャッチアップし、手続き面でのサポートを提供できる海事代理士の存在感は今後さらに増していくのではないでしょうか。

海事代理士は、「海事関連の手続き・書類面のプロフェッショナル」という立ち位置の国家資格者。

複雑な海事法規に精通し、必要書類や許認可申請を的確に代行することで、船主や海運企業、港湾事業者などのビジネスを支えています。

海事業界で活躍する上で欠かせない存在であり、グローバル化・多様化する海上ビジネスシーンにおいて、これからも求められる頼れる専門家といえるでしょう。

海事代理士の資格だけで独立開業されている人もいますが、行政書士司法書士などの資格とあわせて取得しておくと独立開業する際には特に有利になることでしょう。

海事代理士試験の概要

受験資格

受験制限は特にありません。誰でも受験することができます。

ただし、海事代理士法第3条に規定する欠格事由に該当する者は、試験に合格しても海事代理士の登録はできない。

試験内容

筆記試験と口述試験で実施されています。

過去の筆記試験並びに口述試験にかかる試験問題及び模範解答については、皆様からの寄せられた要望等を踏まえて、国土交通省のホームページにおいて過去5ヶ年分を閲覧でるようにしてあります。

また、それ以前の過去のものを必要とする方は、情報公開制度により開示請求を行うことができます。

積極的に活用して試験対策をすることができると思います。

試験科目

〜1次〜 筆記試験

1、一般法律常識(概括的問題)

憲法、民法、商法(第4編海商法のみ)

2、海事法令(専門的問題)

国土交通省設置法、船舶法、船舶安全法、船舶のトン数の測度に関する法律、船員法、船舶職員法、海上運送法、港湾運送事業法、港則法、海上交通安全法、造船法、海洋汚染および海上災害の防止に関する法律およびこれらの法律にもとづく命令

〜2次〜 口述試験

海事法令(実務的問題)、船舶法、船舶安全法、船員法、船舶職員法

※1次試験の合格者は、2次試験で不合格であっても、翌年度に限り、申請により1次試験が免除されます。

申込み期間

例年8月中旬〜下旬に受付されます。

試験日

例年、以下の期日に実施されます。

1次:9月下旬

2次:11月下旬

参考として、近年の筆記試験の実施日は以下のとおりとなっています。

合格発表日

筆記試験は、約1ヶ月後に合格発表があります。

口述試験終了後20日以内に官報で公示され、受験者には合格証が送付されます。

受験料

6,800円

問合せ先

国土交通省海事局総務課
TEL:03-5253-8946

参照:国土交通省

海事代理士試験についてのコメント

海事代理士試験について詳しい人や何か知っている人からのコメント(体験談等)を募集しています。

海事代理士試験に興味がある人に役立ちますので、知っていることがあれば何でも大丈夫ですので、ぜひコメントをお願い致します。

1件

HN(ハンドルネーム):ぼくちゃん | 2023-05-08 23:58:39

一昨年に受験し、合格しました。
受験勉強は、「海事代理士合格マニュアル」(成山堂書店)を繰り返し読み、その掲載されている問題を解くことです。これは、他の合格者の多くの方々が同様におっしゃっておられます。筆記試験は3か月かけて3回回しました。過去問は、国土交通省のホームページからダウンロードできます。
注意しなければならないのは、国土交通省の組織改編等があるので、国土交通省設置法等は最新のものを参照すること。「法令データ提供システム」の利用をお薦めします。過去問を解く場合には、その当時と現在で適用法令等の内容が変わっていることもあるので、間違わないためです。あと、法律、施行規則、施行令等30近くの法令が関わってきますが、条文を利用して問題を解くというものではなく、条文をそのまま解答する、という感じの問題が多いので、重要条文を徹底的に暗記して下さい。
合格点は全体の60%なので、極端な話、民法が0点であっても残りの科目で全体の60%が獲れれば合格します。配点の高い海事法令中心に勉強してください。
次に、筆記試験合格後の口述試験ですが、毎年ほぼ変わらない問題もあります。
また、わからなければ、「パス」し、次の問題へ行き、時間が余れば、パスした問題に戻ってくれます。落ち着いて答えましょう。

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