マンション建替士について
この記事は、文字実が執筆しました。
2018年より始まった『一般社団法人マンション建替推進協会』主催の新しい資格検定で民間資格の1つです。
第一回の検定は、2018年11月18日です。
ですので、過去問題集、合格率や受験者の声はこれからとなっています。
「マンション建替士」とは、老朽化したマンションの建て替えを推進するための、法律に関する知識などを身につけた専門家のことです。
受験する資格対象者は、弁護士・司法書士・公認会計士・税理士・不動産鑑定士・一級建築士・土地家屋調査士・測量士・マンション管理士・宅地建物取引士・管理業務主任者のいずれかの国家試験の保有者です。
ですので、誰でも受験できるというわけではありませんので、限られた人だけの特別な検定ともいえます。
試験問題は非公開であり、受験当日も試験問題の持ち帰りはNGとなっています。
既に上記の資格の保有者には難しいものではないかもしれませんが、協会が推奨する参考図書、指定テキストで学習することは必要と思われます。
有料ですが、年齢・性別・学歴・国籍・経験・受験資格の有無等に関わらず誰でも受講できる、通学・通信の試験対策講座が開催されていますので、自身のスタイルにあった方法で受講することで、集中的に学ぶことができるとも言えます。
また、マンション建替士試験のうち、5問を免除する免除講習(通学・通信)も実施されています。
一定の成績を修めた受講者は、マンション建替士試験において、その出題範囲のうち「マンションの建替えに関する法令及び実務に関すること」の円滑化法等に該当する5問(問46~問50)を免除する講習です。
どちらも、受講申込み締切り・定員がありますので、希望者は早めに検討し申込みすることが賢明です。
試験合格後は、マンション建替推進協会へ「マンション建替士」として登録し、登録証の交付を受けることができますが、試験の合格の効力は2年間ですので、2年以内に登録申請しない場合は失効になりますので、充分な注意が必要です。
日本で最初の分譲マンションが登場したのは1953年、65年前です。それから、マンションは増え続け、現在のマンションストック総数は、約644.1万戸、マンションの住居人口は約1,533万人と推計され、国民の約1割にあたるといわれています。
同時に、築40年越えのマンションも72.9万戸で、10年後には2.5倍、20年後には5倍の見込みと予想されています。
こうした数字だけでも、マンションの現状を正確に把握し、必要に応じて建替の推進を図ることも必要といえます。
また、高齢化とともに建物の老朽化も問題となっており対策も急務です。
そういったことから、「マンション建替士」とは、人々の生活と命を守り、これからとても重要な役割と言えるのではないでしょうか。
マンション建替士の概要
受験資格
弁護士・司法書士・公認会計士・税理士・不動産鑑定士・一級建築士・土地家屋調査士・測量士・マンション管理士・宅地建物取引士・管理業務主任者試験いずれかの 国家試験の合格者のみとなっています。
試験内容
マンションの建替え等の円滑化に関する法律、マンションの 建替え等の円滑化に関する法律施行令等を問われる内容になっています。
50問4肢択一による筆記試験で、試験時間は、14時〜16時までの2時間です。試験問題は非公開であり、試験終了後に持ち帰ることはできません。
試験科目
- 「マンションの建替えに関する法令及び実務に関すること」
- 「マンションの建替えに関するその他の法律」
- 「マンションの管理組合の運営に関する法令及び実務に関すること」
- 「マンションの建物及び附属施設の構造並びに設備に関すること」
などの範囲より出題されます。
合格基準
非公開です。
申込み期間
7月中旬くらいから10月中旬くらいまでです。
試験日
11月の第3日曜日くらいに実施されています。
試験地
札幌・仙台・東京・横浜・名古屋・大阪・福岡の全国 7 試験地及び周辺地域で実施されます。
※試験会場は、協会で指定されます。送付する受験票に記載されています。
合格発表日
12月中旬くらいにホームページにて合格者の受験番号が掲載されます。また、合格者に対して、結果通知書を発送されます。
免除項目
免除講習(通学・通信)を受講すると 5 問が免除されます。
受験料
20,000円
問合せ先
神奈川県横浜市西区浅間町1丁目2番地6
TEL:03-3524-7114(受付は平日10:00~17:00)
マンション建替士についてのコメント
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マンション建替士に興味がある人に役立ちますので、知っていることがあれば何でも大丈夫ですので、ぜひコメントをお願い致します。
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