建築に興味があるなら必ず取っておきたい資格

建築士について

著者文字実のプロフィール写真この記事は、文字実が執筆しました。

次回の試験日は《2024年7月21日》です。残り87日です。

建築士は建築物の設計などを行うための国家資格ですが、建築士と言っても一級建築士、木造建築士、二級建築士の3種類があります。

建築士は、大都市のインテリジェントビル、最近流行りのデザイナーズマンション、郊外の一戸建ての住宅まで、あらゆる建築物の設計などをするのが主な仕事です。

建築物が十分な機能と耐久性・安全性をもつように設計する必要があり、高度な専門知識と技術が要求されることになります。

また、他にも工事の管理まで一括して行うこともあります。

科学に裏づけされた、合理的な設計と、快適さ、ファッション性、オリジナリティーも同時に要求される仕事なので、豊かな感性も要求されます。

人が住む建築物に携わるという仕事ですので、高度な安全性を確保する必要があり、高い倫理観も要求される非常にやりがいのある仕事です。

建築士の仕事をするためには必ず建築士の国家資格が必要となり、建築士は建設業界でトップランクに位置付けられている資格です。

なお平成20年に建築士法が改正され、受験資格がより厳しくなりました。学校に卒業した年度が平成20年度以前か以後かで受験資格が異なりますので注意が必要です。

受験資格の変更が影響しているのかもしれませんが、最近は大幅に受験者数が減少傾向になっています。

建築士の概要

受験資格

以下のような受験資格が必要です。

平成20年に建築士法が改正され受験資格の学歴要件と実務経験要件がより厳しく変更されました。学校に入学した年度によって受験資格が変わりますので注意が必要です。

平成21年度以降の入学者に適用される学歴要件と実務経験要件

【一級建築士】

  1. 大学(短期大学を除く)、防衛大学校、職業能力開発総合大学校(長期課程又は応用課程の卒業者に限る)、高等専門学校 (本科+専攻科)、職業能力開発大学校(応用課程の卒業者に限る)を卒業した場合。国土交通大臣が定める指定の科目を取得した単位数によってそれぞれ実務経験年数が異なります。60単位以上は2年以上の実務経験、50単位以上は3年以上の実務経験、40単位以上は4年以上の実務経験が必要。
  2. 短期大学(修業年限が3年であるものに限る)を卒業した場合。国土交通大臣が定める指定の科目を取得した単位数によってそれぞれ実務経験年数が異なります。50単位以上は3年以上の実務経験、40単位以上43年以上の実務経験が必要。
  3. 短期大学、高等専門学校(本科)、職業能力開発総合大学校(専門課程のみの卒業者)、職業能力開発大学校(専門課程のみの卒業者)、職業能力開発短期大学校を卒業した場合、国土交通大臣が指定する科目を40単位以上取得した後、4年以上の実務経験が必要。

【二級建築士、木造建築士】

平成21年度以降の入学者に適用される建築士試験の新しい受験資格

平成20年度以前の入学者に適用される学歴要件と実務経験要件(旧建築士法第15条)

【一級建築士】

  1. 大学の建築または土木学科を卒業し、建築に関する実務経験が2年以上ある者。
  2. 2年制短期大学・高専の建築または土木学科を卒業し、建築に関する実務経験が4年以上の者。
  3. 二級建築士の資格を取得後、建築に関する実務経験が4年以上の者。

【二級建築士、木造建築士】

  • 大学(旧制大学、短期大学を含む)又は高等専門学校(旧制専門学校を含む)で建築の課程を修めて卒業した者。
  • 大学(旧制大学、短期大学を含む)又は高等専門学校(旧制専門学校を含む)で土木の課程を修めて卒業し、卒業後に建築に関する実務経験が1年以上ある者。
  • 高校の建築または土木学科を卒業し、卒業後に建築に関する実務経験3年以上の者。
  • その他都道府県知事が特に認める者で、所定の年数以上の建築に関する実務経験を有する者
  • 学歴に関係なく建築に関する実務経験7年以上の者。
  • レベル

    以下の3つのレベルで実施されています。

    • 一級建築士試験
    • 二級建築士試験
    • 木造建築士試験

    試験内容

    試験は学科試験と、設計・製図について行われます。

    学科試験は5択のマークシート方式です。

    試験科目

    建築計画・建築法規・建築構造・建築施工など。

    設計製図に関しては、事前に課題が公表されます。

    申込み期間

    4月中旬頃に、申し込みの受付が行われています。

    試験日

    〜一級建築士〜

    学科試験:例年7月実施
    設計・製図試験:例年10月実施

    〜二級建築士〜

    学科試験:例年7月実施
    設計・製図試験:例年9月実施

    〜木造建築士〜

    学科試験:例年7月実施
    設計・製図試験:例年10月実施

    試験地

    全国の都道府県で実施されています。

    合格発表日

    例年、8月の末くらいに合格発表があります。

    受験料

    【一級建築士】
    17,000円
    【二級建築士】
    18,500円
    【木造建築士】
    18,500円

    問合せ先

    本部・関東支部
    〒102-0094
    東京都千代田区紀尾井町3-6 紀尾井町パークビル
    TEL:050-3033-3828
    【受付時間】9:30~18:00(平日)
    ※12:00~13:00は昼休憩です。

    その他

    〜平成27年度建築士試験の受験者数、合格者数、合格率の結果〜

    資格の種類 試験の種類

    受験者数

    合格者数 合格率
    1級建築士試験 学科試験

    28,804人

    4,806人 18.6%
    設計・製図試験 9,308人 3,774人 40.5%
    総合 - - 12.4%
    2級建築士試験 学科試験

    19,940人

    5,996人 30.1%
    設計・製図試験 9,456人 5,103人 54.0%
    総合 23,680人 5,103人 21.5%

    参照:公益財団法人建築技術教育普及センター

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    建築士についてのコメント

    建築士について詳しい人や何か知っている人からのコメント(体験談等)を募集しています。

    建築士に興味がある人に役立ちますので、知っていることがあれば何でも大丈夫ですので、ぜひコメントをお願い致します。

    2件

    HN(ハンドルネーム):ChanMin | 2023-05-09 00:38:27

    私は、建築士2級に合格した当時内装の設計士として働いていました。住宅を建てるわけではないので、資格が仕事に必須というわけではなかったのですが、建築に関わる会社に勤務して、さらに建築という知識が必要でした。資格があるかないかは、どのくらい理解でいているのかというバロメーターにもなっていたのです。
    会社の考え方も、設計士は基本的に資格を持っているものだという考えでした。
    私は、建築系の学校を卒業したわけではないので、受験資格は実務要件のほうでした。会社が建築系なので受験資格はすぐにもらえたのです。
    ここからです。受験資格はあるけど、まったく無知なのです。勉強をしたことがなかったので、何もわからないのです。建築士2級くらいなら独学でもという人もいますが、私はこの一年で絶対に取ると決めて、専門の学校に通うことにしました。
    建築士は、筆記と製図と2段階で試験があります。まず筆記に合格しなくては、次の製図にはいけません。
    まずは、筆記試験のために、仕事は終わってから、半年間、6時半から10時までほぼ日通いました。これはかなりの疲労です。その頃はまだ20代といっても疲れました。
    頑張った甲斐があり、筆記試験には合格しました。
    合格したって喜んでいたのもつかの間、次は製図です。
    すぐに学校に製図コースを申し込みます。これは週末、日曜日だけだったです。朝9時から12時までの3時間です。3ヶ月くらい通ったと思います。これはこれで、週末がなくなるのでストレスが溜まります。
    結果は、無事に合格をして、建築士2級という資格を取ることができました。筆記コースと製図コース合わせて、70万近い学費でした。
    でも、お金がかかりましたが取ってよかったです。建築士の資格があると、仕事を探しやすいです。設計の仕事だけでなく、不動産も必要となってきます。建築士2級だけでは物足りないのですが、仕事探しをする時はいいです。
    結婚という理由で、以前の会社を辞めたのです。その後、派遣会社に登録して、家事と両立できる生活スタイルにしました。
    思っていた以上に派遣会社から仕事を紹介されました。やはり、資格がある人は優先されやすいと派遣会社のコーディネーターがいっていたのを覚えてます。あの時、頑張ってよかったです。

    HN(ハンドルネーム):香山 | 2023-05-09 00:38:38

    建築の専門学校にいき、住宅の現場監督として就職しました。建築の世界はプロとして資格をもっているのが当たり前の世界です。専門を卒業して新卒で就職しましたが、会社に慣れるのが精いっぱいでしたので独学で2回受けましたが全然ダメでした。3年目にして会社に慣れてきて時間がとれるようになり1年間本気で勉強して1次試験の筆記試験に独学で合格しました。友達が専門卒業後に1年目で日建学院に通って自分と同じく2回受けましたが日建学院に通ったけど合格せず3回目はあきらめるとのことでテキストをもらいました。ですので独学なのですが日建学院の2年落ちのテキストにて合格しました。とにかく仕事が終わって帰ってから夕飯を食べたら12時までひたすら過去問を毎日ときました。休みの日も一日中勉強でした。2級建築士の試験には2次試験があるのですが、2次試験は製図試験でして、1回目は独学でした。正直現場監督でしたので設計の分野である製図は独学では歯がたたず1回目は不合格でした。筆記試験合格資格が2年間有効な為2回目で製図試験を絶対合格する必要がありました。しかたなく日建学院の製図コースを受講しました。金額は30万円くらいでした。半年間日建学院に通いなんとか合格しました。現場監督でしたのであまり建築士として資格をつかうことがなかったので当時は給料は上がりませんでした。ただ転職の時は有効で私は2回転職していますが建築士の資格があるだけで資格手当もつきますし、転職もスムーズでした。何より資格があるだけで取引業者や職人から一目おかれます。2年ほど勉強に時間をつかいましたが今では頑張ってよかったと思っています。

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