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あの資格って何人くらい受験してるの?

著者文字実のプロフィール写真この記事は、文字実が執筆しました。

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4、国家Ⅰ種試験

まず、よく言われる国家Ⅰ種試験を考えてみたいと思います。国家Ⅰ種試験に合格するといわゆるキャリア官僚として霞ヶ関などで働くことになります。キャリア官僚という名前で、世間の評判から考えるとかなり難易度の高い試験となります。

国家Ⅰ種試験の場合、合格した後、各省庁に訪問し採用の内定をもらわなければなりません。つまり、試験に合格しただけでは意味がなく、各省庁に採用してもらってはじめてキャリア官僚への道が開かれるのです。

これが、ポイントで、例えば、財務省などは、国家の最も基本である予算編成権を有するなど各省庁の中でもズバ抜けた権限を持っており、財務省へ採用されるのは、テストの成績だけではなく、学齢・人格・コネなど徹底的な調査がなされます。

財務省の官僚は「ザ・官僚」として、他の省庁の官僚とは一線を画す存在となっています。このような試験に合格した後のことまで考えれば、国家Ⅰ種試験は、日本最高レベルの難易度とも考えられそうですが、それは試験の後の話なのであくまで試験の難易度ということであれば、必ずしも日本最難関の試験ということはできません。

実は、司法試験などの勉強をしている人たちからすれば、国家Ⅰ種試験に合格するだけなら、けっこう簡単なようです。

次に、平成22年度のデータでは、受験者数が26888人、合格者数が1314人、合格率が約4.8%です。

この数字からすると、確かにかなり難易度の高い試験ということができます。国内では最高レベルの難易度の試験です。

しかし、司法書士試験などは、もっと合格者数も合格率も低いですし、これらの要素だけでは難易度は分かりません。

5、外交官試験

正式名称は、外務専門職員採用試験というものです。いわゆる外交官試験と言われている試験で、外交官になるための試験です。

実は、外交官になるには、2つのルートがあって、一つはこの外交官試験に合格することです。そして、もう一つのルートは、さきほどの国家Ⅰ種試験に合格して、外務省に採用されることです。

国家Ⅰ種試験に合格して、外務省に採用されたキャリア官僚の外交官をサポートするのが、外交官試験に合格した人たちです。

つまり、試験の難易度という観点からいえば、外交官試験は国家Ⅰ種試験よりも下位のレベルに位置づけられると思います。

したがって、さきほどの国家Ⅰ種試験が日本最難関の試験でない以上、外交官試験も最も難易度が高い試験ではないということになります。

※国家Ⅰ種試験に合格して外務省に入るルートもあるので、外交官試験という呼び方には、国家Ⅰ種試験も含まれている場合があります。

6、公認会計士試験

公認会計士は、三大国家資格の一つに入っているので、世間の評判という要素では、最も難易度の高い資格の一つです。

また、東大、京大、早稲田、慶応という一流大学の受験生も相当数いますので、受験生全体のレベルも相当高いといえます。

しかし、平成21年度のデータによると、受験者数は21,255人、合格者数は2,229人、合格率は10.5%です。この数字から考えると、それほど難易度は高いものではないでしょう。

さらに、公認会計士試験は、一部で科目合格制度が採用されており、一度合格すると2年間の猶予が与えられるという制度があります。これは受験者にとっては、かなり負担の軽くなる制度で、試験の難易度という観点からすれば、押し下げる要素になると思います。

また、最近、受験資格の撤廃がなされ、特別な条件を必要とせず、誰でも受験することができるようになりました。

これらから考えると、公認会計士も日本で最も難易度の高い資格試験とは言えないでしょう。

7、税理士試験と司法書士試験

税理士は、公認会計士の仕事が全てできるわけではないのに対し、公認会計士は税理士の仕事をすることが認められています。また、公認会計士試験の合格者は、税理士試験の一部科目が免除されます。

同じように、司法書士は、弁護士の仕事ができないのに対し、弁護士は、司法書士の仕事をすることができます。さらに、弁護士は、税理士・弁理士などの仕事をすることも認められています。

このようなことから考えると、あくまで一般論ですが、税理士試験は、公認会計士試験の下位資格。司法書士試験は、司法試験の下位資格と位置づけることができると思います。

したがって、税理士試験と司法書士試験は、日本で最も難易度の高い資格ということはできないでしょう。

8、司法試験

司法試験という言葉には、2つの試験制度があり、従来から実施されてきた旧司法試験法科大学院を卒業してから受験する新司法試験があります。

旧司法試験は、今年廃止され、予備試験という制度に変わります。

つまり、来年度からは、予備試験⇒司法試験という流れと、法科大学院⇒司法試験という流れの2つの制度が両立していくことになります。

まず、新司法試験ですが、平成22年度のデータによると、受験者数は8163人、合格者数は2074人、合格率は25.4%となっており、これらを見ると、それほど難易度が高い資格試験とは言えなさそうです。

しかし、もう一つのルートである、旧司法試験の昨年のデータを見ると受験者数は15221人、合格者数92人、合格率は0.6%と異常な数字になっています。

この2つをまとめて考えると何とも言えないということになりそうです。

次に、司法試験は三大国家資格の一つですし、合格した後、弁護士・検察官・裁判官という仕事に就くわけで、これらはいずれも世間の評判から考えると難易度が高い資格試験ということができます。

受験生も、東大、京大などの一流大学の在学生や卒業者などが、多くを占めており、受験生全体のレベルは相当高いといえます。

また、科目合格制は採用されておらず、前年の試験結果に関係なく、1年で全てに合格しなければなりません。これは試験の難易度を引き上げる要素と言えるでしょう。弁護士になると税理士、司法書士、弁理士の仕事をすることが認められているなど、これらの資格を包含する位置づけになっていると考えられます。

さらに、受験資格がかなり厳しくなっています。旧司法試験は、受験資格はないのですが、来年からは司法試験を受験するために、予備試験というものを受験しなければならず、この予備試験自体が相当の難易度となっています。

新司法試験の方も、司法試験を受験するためには、法科大学院を卒業しなければなりませんので、法科大学院を受験するための適正試験、そして、各法科大学院の実施する入学試験などをパスしなければなりません。

その後、法科大学院の中で、定期的に試験が実施され、それをクリアして卒業できて始めて、司法試験の受験資格を取得することができます。

最終の司法試験の合格率は、他の資格試験に比べると高いように見えますが、そもそも司法試験を受験する前の段階でいくつものハードルが課されており、これらも試験の難易度を押し上げることになっています。

結局、あらゆる要素において、難易度が高くなっており、総合的に考えると2つのルートを合わせて考えても、司法試験が最も難易度の高い資格試験ということができると思います。

9、最後に。

結論としては、司法試験が日本で最も難易度が高い試験ということになりました。司法試験は現代の科挙試験と言われているように、最難関の難易度の資格試験であることは間違いないでしょう。

しかし、これはあくまで一つの考え方であり、様々な考え方があると思います。また、人によって難易度というのは異なると思います。

ここで上げたデータや分析などを参考に、自分自身でも一度考えてみると面白いと思います。大事なことは、「自分がしたいことは何かを考えること」です。その目的を達成するために資格を取るのであって、決して、最も難易度の高い資格に合格することが目標ではありません。

この記事がなんらかの参考になればうれしく思います。

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