産業カウンセラーの解説!合格者、合格点などのデータも掲載。資格キング

産業カウンセラーについて

著者文字実のプロフィール写真この記事は、文字実が執筆しました。

産業カウンセラーは、たくさんある心理やカウンセリング関連の資格の中でも特に労働者の心の問題を解決することに特化している点が特徴的です。

メンタルヘルス対策、キャリア開発、職場における人間関係の問題解決の3つを柱に多彩な寛容で働く労働者の心の問題を自ら解決することができるように援助できる専門家を妖精することを目的にしています。

他の数ある資格と比較しても産業カウンセラーの歴史は長く、1950年くらいから存在しています。

第2次世界大戦後に世界中に労働者の働き方が多様化し、労働環境に適応するために心のケアの必要性が重視され始め、アメリカの心理学者であるカール・ロジャーズ博士が主な提唱者として普及しました。

1970年には日本でも厚生労働省所管の公益法人となり、資格試験も厚生労働大臣認定の公的資格になりました。

しかし、その後2002年に行政改革が行われ規制緩和政策の一環として公的資格から外れ民間資格となり、現在に至っています。

労働環境は常に変化しており、それに伴って労働者に求められる心のケアも変化しており、それに対応する形で、2004年からは以前の初級・中級・上級という3段階制を改めて、産業カウンセラー、シニア産業カウンセラーに変更されています。

カウンセラリングや心理に関する資格はたくさんありますが、この産業カウンセラーは知名度も高く価値も高い資格の1つです

心理系の資格で最も知名度・価値の高い臨床心理士は大学院卒などの受験資格が要求されるのに比べて、産業カウンセラーの受験資格は比較的緩やかであり取得しやすいのも良いポイントの1つです。

社労士などの労務関連の資格とのダブルライセンスで活躍されている人も多いです。

産業カウンセラーの資格を取ってすぐにそれだけで専業としてやっていけるわけではないですが、副業やボランティアとして実績を積めばいずれは専業の仕事にすることもできるでしょう。

就職や転職の際に産業カウンセラーの資格を持っていると企業の人事部、総務部、労務部などに重宝されるでしょう。

知名度が高いのに比べて比較的取得しやすいので、心理に関する資格を取得したい人にはおすすめの資格の1つです。

産業カウンセラーの概要

受験資格

それぞれ以下のいずれかの要件を満たしていることが必要です。

【産業カウンセラー】

  • 成年に達した者(試験日に20歳に達している者)で、協会が行う産業カウンセリングの学識及び技能を修得するための講座を修了した者
  • 4年制大学学部において心理学又は心理学隣接諸科学、人間科学、人間関係学のいずれかの名称を冠する学部又は専攻(課程)の卒業者であって、下記のA群からG群までの科目において、1科目を2単位以内として10科目以上、20単位以上を取得し、かつ協会が行う産業カウンセリングの技能を修得するための講座を修了した者。ただし、D群からG群の科目による取得単位は6単位以内とする。
  • 大学院研究科において心理学又は心理学隣接諸科学、人間科学、人間関係学のいずれかの名称を冠する専攻(課程)の修了者であって、A群からG群(注2)までの科目において、1科目を2単位以内として10科目以上、20単位以上を取得していることを要する。ただし、D群からG群の科目による取得単位は6単位以内とする。

【シニア産業カウンセラー】

  • 産業カウンセラー試験合格後3年が経過している者であって、協会若しくは協会が他に委託して行う産業カウンセリングの学識及び技能の向上を図るための講座、又は協会がこれと同等以上の水準にあるものとして認定した講座(現在は、当協会主催の「シニアコース講座」「向上訓練」のみが該当)を修了している者。
  • 産業カウンセラーの資格を有し、大学院研究科において心理学又は心理学隣接諸科学、人間科学、人間関係学のいずれかの名称を冠する専攻の修了者であって、次号に定めるA群からG群(注2)までの科目において、1科目を2単位以内として4科目以上、8単位以上を取得している者。(ただし、D群からG群の科目による取得単位は2単位以内とする。

※科目分類

  • A群:産業カウンセリング、カウンセリング、臨床心理学、心理療法各論(精神分析・行動療法など)などの科目群
  • B群:カウンセリング演習 カウンセリング実習などの科目群
  • C群:人格心理学、心理アセスメント法などの科目群
  • D群:キャリア・カウンセリング、キャリア概論などの科目群
  • E群:産業心理学、産業・組織心理学、グループダイナミックス、人間関係論などの科目群
  • F群:労働法令の科目群
  • G群:精神医学、精神保健、精神衛生、心身医学、ストレス学、職場のメンタルヘルスなどの科目群

試験内容

筆記試験と実技試験によって実施されています。

試験科目

【産業カウンセラー】

学科:

  1. 基礎的な学識を問う(産業カウンセリング概論、パーソナリティ理論 ほか)
  2. 基本的な事例への対応能力・傾聴の技法の対話分析能力を問う
  3. 小論文(600字程度)

実技:

ロールプレイ、口述試験

【シニア産業カウンセラー】

学科:

  1. 専門的な学識を問う(創造性開発、教育・訓練、職場のメンタルヘルス ほか)
  2. 多様な事例への対応能力・対話分析能力を問う

実技:

  1. 面接テープ・逐語記録
  2. 口述試験

申込み期間

例年、以下の期日に実施されています。

【産業カウンセラー】

11月上旬から下旬くらいまで。

【シニア産業カウンセラー】

9月上旬から下旬くらいまで。

試験日

例年、以下の期日に実施されています。

【産業カウンセラー】

  • 学科:1月下旬
  • 実技:1月下旬(学科試験の翌週の土日)

【シニア産業カウンセラー】

  • 学科:11月中旬
  • 実技:11月中旬(学科試験の翌日))

受験料

【産業カウンセラー】

32,400円

【シニア産業カウンセラー】

43,200円 (各税込)

問合せ先

〒105-0004
東京都港区新橋6-17-17 御成門センタービル6階
TEL:(03)3438-4568
FAX:(03)3438-4487

参照:一般社団法人 日本産業カウンセラー協会

産業カウンセラーについてのコメント

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