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舗装施工管理技術者について

著者文字実のプロフィール写真この記事は、文字実が執筆しました。

舗装施工管理技術者は、1995年に創設された日本道路建設業界が認定する資格で、民間資格の1つです。

舗装工事に関する専門的な知識と高い技術、指揮能力を有することを証明できます。

舗装診断士の下位資格という位置付けになっており、1級舗装施工管理技術者を有する事が舗装診断士の受験資格の1つとなっています。

国土交通省や都道府県などで活用されている資格であり、2019年12月までに2万9351人が登録しています。

国土交通省の技術者資格制度では、舗装の点検・診断業務の資格として登録されています。

本当はあまり良くない事なのですが、合格率は、年によってかなりバラツキがあり、一定ではありません。

この事から受験する年によって、難易度に大きく差があるという事が考えられるので、諦めずに毎年受験する事で合格する可能性は上がるでしょう。

道路を構成する構造物はたくさんありますが、舗装は、直接その上に歩行者あるいは車両を載せる最も重要な構成部分です。

また、舗装の施工の良し悪しは、供用性、耐久性および周辺環境等に種々の影響を与えます。

そのため、舗装工事の施工に従事する技術者は、一般土木工事とは異なる表面性状、安定性および耐久性の確保といった舗装工事特有の専門的な深い知識が要求されます。

さらに、厳しい交通規制条件や限られた作業空間といった施工環境に迅速かつ的確に対処できる豊富な施工経験が不可欠となっています。

昨今の入札・契約制度の改革によって、現場を管理、指導する施工技術者の評価が重要視されるようになってきています。

舗装施工管理技術者試験には1級と2級があり、これに合格し、登録申請を行うことにより、資格者証が交付され、「1級舗装施工管理技術者」または、「2級舗装施工管理技術者」を称することができるようになります。

舗装施工管理技術者の概要

受験資格

各級それぞれ以下のような受験資格が必要です。

【1級】

(区分1)

  • 大学卒業者(専門学校卒業者のうち「高度専門士」と称する者)で、指定学科を卒業した者は卒業後3年以上の実務経験を有する者、それ以外の者は卒業後4年6ヶ月以上の実務経験を有する者。実務経験の年数のうち1年以上の指導監督的実務経験年数が含まれていることが必要。
  • 短期大学卒業者・高等専門学校(5年制)卒業者(専門学校卒業者のうち「専門士」と称する者)で、指定学科を卒業した者は卒業後5年以上の実務経験を有する者、それ以外の者は卒業後6年6ヶ月以上の実務経験を有する者。実務経験の年数のうち1年以上の指導監督的実務経験年数が含まれていることが必要。
  • 高等学校卒業者で、指定学科を卒業した者は卒業後8年以上の実務経験を有する者、それ以外の者は卒業後11年6ヶ月以上の実務経験を有する者。実務経験の年数のうち1年以上の指導監督的実務経験年数が含まれていることが必要。
  • 上記以外の者は15年以上の実務経験を有する事。実務経験の年数のうち1年以上の指導監督的実務経験年数が含まれていることが必要。

(区分2)

技術士(建設部門)二次試験合格者、1級土木施工管理技術検定合格者、1級建設機械施工技術検定合格者で、1年以上の指導監督的実務経験年数を有する者。

(区分3)

2級舗装施工管理技術者試験、2級土木施工管理技術検定、2級建設機械施工技術検定の合格者で、それぞれ以下の実務経験を有する者。実務経験の年数のうち1年以上の指導監督的実務経験年数が含まれていることが必要。

  • 大学卒業者は卒業後3年6ヶ月以上の実務経験。
  • 短期大学・高等専門学校(5年制)卒業者は卒業後6年以上の実務経験。
  • 高等学校卒業者は、指定学科卒業の場合、卒業後7年以上の実務経験、それ以外の場合は卒業後8年6ヶ月以上の実務経験。
  • その他の者は12年以上の実務経験。

【2級】

(区分1)

  • 大学卒業者(専門学校卒業者のうち「高度専門士」 と称する者)で、指定学科を卒業した者は卒業後1年以上の実務経験を有する者、それ以外の者は卒業後1年6ヶ月以上の実務経験を有する者。
  • 短期大学卒業者・高等専門学校(5年制)卒業者(専門学校卒業者のうち「専門士」と称する者)で、指定学科を卒業した者は卒業後2年以上の実務経験を有する者、それ以外の者は卒業後3年以上の実務経験を有する者。
  • 高等学校卒業者で、指定学科を卒業した者は卒業後3年以上の実務経験を有する者、それ以外の者は卒業後4年6ヶ月以上の実務経験を有する者。
  • 上記以外の者は8年以上の実務経験を有する事。

(区分2)

技術士(建設部門)二次試験合格者、1級土木施工管理技術検定合格者、1級建設機械施工技術検定合格者、2級土木施工管理技術検定合格者、2級建設機械施工技術検定合格者で実務経験を有する者(ただし年数は問わない)。

(区分3)

前年度2級舗装施工管理技術者資格試験の一般試験に合格し、今年度の受験申込時に一般試験免除申請を行い、応用試験のみで受験する者。

レベル

1級と2級の区分があります。

試験内容

一般試験(択一式)および応用試験(記述式)で実施されています。

試験科目

【1級】

(一般試験 (択一式))

  • 法規:舗装工事の施工に必要な法令に関する一般的な知識を問う。
  • 舗装全般:1.舗装工事の施工に必要な土木技術および設計図書等に関する一般的な知識を問う。2.舗装の設計、材料、施工および補修等に関する一般的な知識を問う。3.舗装工事の施工計画の作成方法および工程管理、品質管理、出来形管理、安全管理等に関する一般的な知識を問う。

(応用試験(記述式))

舗装全般:1.舗装の設計、材料、施工および補修等に関する専門的な知識を有し、これを技術的に記述できる能力を問う。2.舗装の施工現場において経験したことを基に、技術的な課題、実施した対策、結果を技術的に記述できる能力を問う。

【2級】

(一般試験 (択一式))

  • 法規:舗装工事の施工に必要な法令に関する一般的な知識を問う。
  • 舗装全般:1.舗装工事の施工に必要な土木技術および設計図書等に関する一般的な知識を問う。2.舗装の設計、材料、施工および補修等に関する一般的な知識を問う。3.舗装工事の施工計画の作成方法および工程管理、品質管理、出来形管理、安全管理等に関する一般的な知識を問う。

(応用試験(記述式))

舗装全般:舗装の施工現場において経験したことおよび舗装の設計、材料、施工方法、補修等に関する基本的な知識を問う。

申込み期間

例年、2月の中旬から下旬くらいに申込の受付が行われています。

試験日

例年6月下旬の日曜日に実施されています。

試験地

札幌、仙台、東京、新潟、名古屋、大阪、広島、高松、福岡、那覇の10ヵ所で実施されています。

合格発表日

例年、10月の下旬くらいに合格発表があります。

受験料

【1級】

  • 一般・応用受験:15,000円(税込)
  • 応用のみ受験:7,500円(税込)

登録の有効期間は5年間であり(登録手数料6,000円)、5年ごとに更新する(更新手数料6,000円)必要があります。

【2級】

  • 一般・応用受験:8,000円(税込)
  • 応用のみ受験:4,000円(税込)

登録の有効期間は5年間であり(登録手数料6,000円)、5年ごとに更新する(更新手数料6,000円)必要があります。

問合せ先

一般社団法人日本道路建設業協会
舗装技術者資格試験委員会 事務局
〒104-0032
東京都中央区八丁堀2-5-1東京建設会館3階
TEL 03-6280-5038
FAX 03-6280-5040

参照:一般社団法人日本道路建設業協会

舗装施工管理技術者についてのコメント

舗装施工管理技術者について詳しい人や何か知っている人からのコメント(体験談等)を募集しています。

舗装施工管理技術者に興味がある人に役立ちますので、知っていることがあれば何でも大丈夫ですので、ぜひコメントをお願い致します。

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