舗装技術者のスペシャリストの称号

舗装診断士について

著者文字実のプロフィール写真この記事は、文字実が執筆しました。

舗装診断士試験は、「舗装の診断に関する一連の作業ができる高い専門知識を保有する技術者を認定する資格」であり、舗装の効率的な管理・更新に寄与することを目的として、一般社団法人日本道路建設業協会が創設した民間資格です。

舗装の診断とは、既設舗装の調査・評価および維持・修繕工法の選定・ 設計、補修計画策定の支援であり、また必要に応じてネットワークレベルでの補修計画策定支援も含めて行えるものとして位置づけられています。

道路は、私たちの生活や経済活動の生命線であり、道路が舗装されていることは、私たちの生活に直結する重要な課題です。

舗装の管理業務は、人の命にも関わる私たちの生活の安全を守る重要で責任のある仕事です。

笹子トンネルの天井落下事故などの反省もあり、道路舗装の重要性が再認識されてきており、これからますます重要性が増してくると思われます。

この舗装診断士の資格は、2017年に第1回の試験が実施された新しい資格です。

舗装診断士資格試験に合格した後に、登録の申請を行うことにより、資格者証が交付され、「舗装診断士」を称することができます。

土木業務に携わる人、道路管理者などにとっては役に立つ民間資格です。

合格率が13%くらいの難易度の高い試験にもかかわらず、試験の開始からわずか2年で合格者数が1,000人を突破するなど、非常に注目の集まっている資格試験です。

ただし、受験資格が非常に厳しいため、受験することが難しくかなりハードルの高い資格試験になっています。

舗装診断士の概要

受験資格

以下のいずれかの条件に該当する人のみが受験できます。

  1. 1級舗装施工管理技術者の登録者(※)
  2. 技術士(建設部門)、特別上級土木技術者・上級土木技術者、RCCMのいずれかの資格と2級舗装施工管理技術者の登録者(※)
  3. 前年の舗装診断士の択一試験に合格し、受験申し込み時に択一試験免除申請を行い記述試験のみで受験する者

※1と2は、7年以上の舗装関連業務(計画、調査、設計、監理・監督、工事、試験、評価、技術開発等)の実務経験があり、さらにその中で、舗装の計画、調査、評価に関する1年、または3件(年数は問わない)以上の実務経験が必要年数(件数)を満たしていないと受験できません 。

試験内容

択一式試験と記述式試験によって実施されます。

  • 択一式(マークシート方式):3時間
  • 記述式:3時間

試験科目

以下のような問題が出題されます。

【択一試験】

舗装に関する基礎知識、舗装の管理、点検・評価、補修の計画・設計、補修工事に関する知識及び技術者倫理が問われます。

【記述試験】

(経験記述)

経験した業務経歴を基に業務の概要、その中で果たした役割、技術的問題点や課題と解決策、その評価等を簡潔に記述できる能力が問われます。

(専門記述)

舗装の破損の写真、当該箇所の交通量、地域、気象、地形等の条件から推定される破損原因と根拠、実施すべき調査・試験、補修方法や道路建設時のデータ、供用年数、交通 量のデータ等から破損の状況等を簡潔に記述できる能力が問われます。

申込み期間

例年2月頃に申し込みの受付がされています。

試験日

例年6月の第4週の日曜日に実施されています。

試験地

以下の試験地で実施されています。

札幌、仙台、東京、新潟、名古屋、大阪、広島、高松、福岡、那覇

合格発表日

例年10月の下旬くらいに合格発表があります。

受験料

以下の受験料が必要になります。

16,500円(税込)、8,250円(記述試験のみ、税込)

問合せ先

一般社団法人日本道路建設業協会
〒104-0032
東京都中央区八丁堀2-5-1東京建設会館
TEL:03-3537-3056

参照:一般社団法人日本道路建設業協会

舗装診断士についてのコメント

舗装診断士について詳しい人や何か知っている人からのコメント(体験談等)を募集しています。

舗装診断士に興味がある人に役立ちますので、知っていることがあれば何でも大丈夫ですので、ぜひコメントをお願い致します。

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