情報処理技能検定試験(表計算)(日本情報処理検定協会主催)について
この記事は、文字実が執筆しました。
この日本情報処理検定協会が主催している情報処理技能検定試験(表計算)は数ある表計算ソフトに関する民間資格の1つです。
表計算ソフトというのは、世界中でほとんど全ての業界でスタンダードとなっているエクセルと同義と言っても過言ではありません。
情報処理技能検定(表計算)では、そのエクセルを使って、様々な情報を処理する知識や技術を学ぶことができます。
エクセルに関するもっとも有名な資格は、マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト(MOS)です。
MOSとの差別化されているところは、情報処理技能検定試験(表計算)は受験生の対象を主に高校生以下の学生に絞っていることだろうと思われます。
そのため、情報処理技能検定試験に合格していると、全国の数多くの大学や専門学校で入学試験の時に優遇されるようになっています。
また、社団法人全国工業高等学校長協会のジュニアマイスター顕彰制度対象資格にも認定されていたり、全国農業高等学校長協会のアグリマイスター顕彰制度対象資格にも認められています。
今、中学生や高校生で表計算ソフトを使うことに興味がある人は合格しておくと役に立つことがあるでしょう。
他方で、大学生で就職を控えている人や社会人で転職や再就職を考えている人は、企業の面接の際に評価される資格であるMOSを取るべきです。
日本情報処理検定協会は他にも様々な検定試験を実施しており、31年の実績と541万人以上の受験実績がある団体です。(2017年11月時点)
学生だけでなく一般の人でも企業やパソコン教室として団体で受験することができるので、余裕があれば情報処理に興味がある人も趣味で受けるというのもありだと思います。
情報処理技能検定試験(表計算)(日本情報処理検定協会主催)の概要
受験資格
受験資格は特にありません。誰でも受験することができます。
どの級からでも2以上の級の併願も可能です。
ただし、受験するためには以下の2つの方法のいずれかで受験する必要があります。
- 学校教育法に定める学校(小学校・中学校・高等学校・中等教育学校・特別支援学校・大学)および、専修学校、各種学校、専門学校を通じての団体受験
- 企業・パソコン教室からの団体受験となります。
レベル
以下の7段階のレベルに分けられて実施されています。
- 4級
- 3級
- 準2級
- 2級
- 準1級
- 1級
- 初段
試験内容
試験は全て実技試験のみで実施されています。
- 4級:20分
- 3級:30分
- 準2級:30分
- 2級:30分
- 準1級:30分
- 1級:30分
- 初段:30分
試験科目
各級それぞれ以下の範囲から出題されます。
【4級】
- 文字・数字の入力
- 列幅変更
- 計算式
- 合計・平均関数
- 罫線処理
- 表示形式(数字・数値の3桁ごとのコンマ・小数点など)
- %表示
- 表題・見出しの中央揃え
- 文字列の左揃え・数字の右揃え
- 印刷処理
【3級】
- 4級基準を含む
- 判断文
- 絶対参照
- 構成比率の計算
- 最大値・最小値の検索(MAX・MIN)
- 端数処理関数(切り捨て・切り上げ・四捨五入など)
- 順位付け(RANK)
- 通貨表示(¥・$)
- 日付表示
- 並べ替え(ソート)
【準2級】
- 3級基準を含む
- 表検索(VLOOKUPなど)
- 多重判断文(入れ子(ネスト))
- 論理演算子(AND・OR)
- 日付の計算
- セルの証明(セルの文字列化の印刷、準2級・2級のみ)
- グラフ作成(縦棒・横棒)
【2級】
- 準2級基準を含む
- 表検索(VLOOKUPなど)の応用
- 多重判断文の応用
- 時刻の計算
- グラフ作成(多様なグラフ)
【準1級】
- 2級基準を含む
- データベース関数
- 結果データの保存または数式印刷
【1級】
- 準1級基準を含む
- 文字列操作関数(LEFT・RIGHT・CONCATENATEなど)
- 特殊関数(ABSなど)
- 抽出および抽出後のデータ処理(合計・平均・ソートなど)
- データベース関数の応用
【初段】
- 1級基準を含む
- シート間の処理
- 高度なグラフ
- 複数のグラフ
- その他応用
合格基準
合格基準は100点満点中、80点以上で合格となります。
試験時間内に処理条件のとおり処理が完成し印刷されたもの、および準1級・1級・初段は結果データの保存されたものまたは数式が印刷されたものが採点対象となります。
試験日
例年、2月、7月、10月、12月の年4回実施されています。
試験地
全国の学校、企業、パソコン教室等で実施されています。
受験料
各級それぞれ以下の受験費用が必要となります。
- 4級:1,500円
- 3級:2,000円
- 準2級:2,300円
- 2級:2,500円
- 準1級:2,800円
- 1級:3,000円
- 初段:5,000円
問合せ先
日本情報処理検定協会 統括本部
〒461-0023
名古屋市東区徳川町1002番地
TEL:052-936-3817
情報処理技能検定試験(表計算)(日本情報処理検定協会主催)についてのコメント
情報処理技能検定試験(表計算)(日本情報処理検定協会主催)について詳しい人や何か知っている人からのコメント(体験談等)を募集しています。
情報処理技能検定試験(表計算)(日本情報処理検定協会主催)に興味がある人に役立ちますので、知っていることがあれば何でも大丈夫ですので、ぜひコメントをお願い致します。
1件
HN(ハンドルネーム):森田 | 2023-05-09 05:10:51
自分は、パソコンが弱く、OA機器の扱いにも弱いので、この件定を受けて見ようと思いました。また、情報処理のスペシャリストになりたいと思ったからです。養南病院のデイケアのパソコンクラブ。また楽山のパソコン講座。また外部のパソコンスクールであるG・C・Cをよく利用しております。現在持っているパソコンの資格は、表計算4級・表計算3級・表計算準2級・表計算2級・またワープロの資格は4級・3級を持っています。試験に合格すると賞状がもらえます。とてもうれしいです。
費用は、パソコン本体とプリンターで20万円ほどです。、またパソコンスクールの受講料が1時間1000円です。1回行くと2時間で2000円ぐらいが利用料金です。講師(インストラクター)のパソコンのスピードはとても速く、自分も最終的には、表計算1級・ワープロ1級さらには、初段・指導員の資格を取得していくつもりです。
参考書は、「日本情報処理検定協会の模擬問題集」を使いました。
パソコンの試験で大変だったこと→表計算の1級では、全角と半角の違いが判っていない、またデータベース関数の条件を作るのが大変です。また、結果データの保存または数式印刷が難しいです。大学でも横浜市立大学や滋賀大学では、データ・サイエンス学部が創設されるなど、情報処理の分野の進化がしていきます。