Webディレクション検定(JWSDA)について
この記事は、文字実が執筆しました。
ウェブサイトを制作する仕事は、以前は一人で全て行っていた事もありましたが、複雑で高度な技術を使った大規模なウェブサイトの制作が増えてきたことを背景に、ウェブサイト制作業務が細分化されてきました。
ホームページの色やレイアウトなどのデザインをしたりする人(ウェブデザイナー)、HTMLやCSSを実際にコーディングする人(コーダー)、PHPやJavaScriptなどの言語を使ってプログラミングする人(ウェブプログラマー)、それらの人をまとめてクライアントと交渉・打ち合わせをする人など。
個人やフリーランスで業務を行っている人は、今でも一人でこれらの業務を全て行っている事もありますが、規模の大きい会社になればなるほど、より細分化された専門家がたくさん集まって仕事をします。
その時に必要になってくるのが、様々な専門家をまとめてあげて、ウェブサイトの制作の進行を管理したり、クライアントと打ち合わせをしたりしてクライアントの意図を読み取り、ウェブサイトに反映させクライアントの利益を最大限に拡大させる事ができるリーダーです。
呼び方はいろいろとあるのですが、一般的にそのような責任者(リーダー)をウェブディレクターやプロジェクトマネージャーと呼びます。
ウェブデザイナー、コーダー、ウェブプログラマーとしてたくさんの経験を積んだ人が昇進してウェブディレクターになるというパターンが多いです。
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一般社団法人日本Webソリューションデザイン協会(JWSDA)が実施しているWebディレクション検定は、ウェブディレクターに必要とされる幅広い知識を学ぶ事ができます。
3日間にわたる講座を受講した後に、検定試験を受験します。検定に合格すると認定証が発行されて、ウェブディレクターに必要な知識・スキルを有する事が証明されます。
正直なところ、ウェブディレクターというのは、資格が無くても自由に誰でも名乗る事ができるので、資格を持っている事で直接的に得られるメリットはそれほど多くないでしょう。
ウェブやITの世界は、そういう肩書きや資格よりも、過去の実績や経験が何よりも優先される傾向があります。
このWebディレクション検定は講習を受ける費用も高く、それほど高い知名度がある資格でもありません。今後の経過を見守りたい検定試験です。
3日間の講習がありますので、社内でウェブの専門家を育てたい場合などに研修として利用するというのは有りだと思います。
Webディレクション検定(JWSDA)の概要
受験資格
3日間の検定対策講座を受講した人。
講座を受けるのに制限はありません。誰でも受講する事ができます。
レベル
以下の3つのレベルがありますが、現在はベーシックのみ実施されています。(2014年10月12日)
- ベーシック(Basic)
- アドバンス(Advance)
- スペシャリスト(Specialist)
試験内容
講義とは別の日程で60分の検定試験が実施されます。
試験科目
以下の範囲から出題されます。
- プロジェクトの全体像とWebディレクターの役割
- Webサイト制作案件の提案・受注
- Webサイトのプランニング
- Webサイトの設計とデザインディレクション
- プロジェクトマネジメント
- Webコンテンツの制作ディレクション
- Webサイトの制作ディレクション
- Webシステムの開発ディレクション
- Webプロモーションの実施
- Webサイトの運用・改善
- モバイルサイトの構築
- Web技術の応用
申込み期間
随時受け付けされています。
試験日
随時実施されています。
試験地
現在は東京でのみ実施されています。
合格発表日
随時発表されています。
受験料
費用は以下のようになっています。
受講料:74,000円(税込79,920円)
(内訳)
対策講座料金:60,000円(税込 64,800円)
講座テキスト代金:4,000円(税込 4,320円)
検定試験受験料金:10,000円(税込 10,800円)
※テキストを持っている場合、受講料金よりテキスト代4,320円(税抜き4,000円)が割り引かれます。
問合せ先
一般社団法人日本Webソリューションデザイン協会
TEL03-5366-9550(10:00?17:00/月~金(祝日除く)
Webディレクション検定(JWSDA)についてのコメント
Webディレクション検定(JWSDA)について詳しい人や何か知っている人からのコメント(体験談等)を募集しています。
Webディレクション検定(JWSDA)に興味がある人に役立ちますので、知っていることがあれば何でも大丈夫ですので、ぜひコメントをお願い致します。
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