医師試験について
この記事は、文字実が執筆しました。
医師試験とは、いわゆる医者になるための国家試験で国家資格の1つです。
日本では、一般的に「お医者さん」「医者」「ドクター」「先生」と呼ばれることが多く、「医師」という名称で呼ばれることは比較的少ないです。
大学病院や総合病院などで勤務している医師や、町で開業している開業医など、あの人たちはみんな医師試験に合格した人たちです。
医師(医者)は、看護師や薬剤師など、様々な医療スタッフのリーダーとして、患者の病気の治療に勤めるのが仕事です。
当然、患者の生命に関わる仕事ですので、その責任は非常に重く、試験の難易度も高くなっています。
医師(医者)になるには、大学の医学部か、医科大学で6年間学び、国家試験合格後、さらに大学の付属病院か指定病院で2年以上の臨床研修が必要です。
医師の仕事は人の生命を左右する仕事ですから、その分高い専門的な知識、能力、技術が要求されるのは当然です。
医師として必要な知識・スキルだけではなく、人間としての高い道徳館や倫理も兼ね備えていなければなりません。
医師の資格は業務独占資格で、医師の資格がないとできない仕事がたくさんあります。
医師の仕事は責任感が重く精神的にも肉体的にも大変な仕事ですが、人と直接に接する仕事で人から感謝される非常にやりがいのある仕事です。
医師の中でも小児科医は子どもと接する仕事として、子供が好きな人におすすめの仕事です。
医師試験の概要
受験資格
医師試験を受験するためには以下のいずれの要件を満たす必要があります。
- 学校教育法に基づく大学において、医学の正規の課程を修めて卒業した者(卒業する見込みの者を含む)。
- 医師国家試験予備試験に合格した者で、合格した後1年以上の診療及び公衆衛生に関する実地修練を経た者(実地修練を終える見込みの者を含む)。
- 外国の医学校を卒業し、又は外国で医師免許を得た者であって、厚生労働大臣が1又は2に掲げる者と同等以上の学力及び技能を有し、かつ、適当と認定した者。
- 沖縄の復帰に伴う厚生省関係法令の適用の特別措置等に関する政令(昭和47年政令第108号)第17条第1項の規定により医師法の規定による医師免許を受けたものとみなされる者であって、厚生労働大臣が認定した者。
【免許の不許可】
医師法4条で、一定の事由がある者には、免許が与えられない場合があると規定されています。
- 心身の障害により医師の業務を適正に行うことができない者として厚生労働省令で定めるもの
- 麻薬、大麻又はあへんの中毒者
- 罰金以上の刑に処せられた者
- 前号に該当する者を除くほか、医事に関し犯罪又は不正の行為のあつた者
試験内容
臨床上必要な医学及び公衆衛生に関して、医師(医者)として備えておくべき知識及び技能。
現在は、400題くらい出題されるようです。
試験科目
第1部試験:解剖学(組織学を含む。)、生理学、生化学、免疫学、薬理学、病理学、法医学、微生物学(寄生虫学を含む。)及び衛生学(公衆衛生学を含む。)
第2部試験
筆記試験:内科学、小児科学、精神科学、外科学、整形外科学、産科・婦人科学、皮膚科学、泌尿器科学、耳鼻いんこう科学、眼科学、放射線科学及び救急医学(麻酔科学を含む。)
実地試験:内科学、外科学、産科・婦人科学、小児科学及び救急医学(麻酔科学を含む。)
合格基準
過去の平均的な合格率は85%〜90%くらいです。
申込み期間
11月上旬〜下旬
試験日
例年2月上旬の2日間に実施されます。
試験地
全国12の都道府県(北海道,宮城県,東京都,新潟県,愛知県,石川県,大阪府,広島県,香川県,福岡県,熊本県,沖縄県)で実施されています。
合格発表日
例年3月中旬頃に合格発表があります。
受験料
15,300円
問合せ先
医師国家試験運営本部事務所
〒130-0022
東京都墨田区江東橋2丁目2番3号
倉持ビルディング第2ビル6階
TEL:03(6659)9687
参照:厚生労働省
医師試験についてのコメント
医師試験について詳しい人や何か知っている人からのコメント(体験談等)を募集しています。
医師試験に興味がある人に役立ちますので、知っていることがあれば何でも大丈夫ですので、ぜひコメントをお願い致します。
1件
HN(ハンドルネーム):現役医師 | 2023-05-08 13:14:02
国立大学医学部に合格するのが一番の難関。国家試験はそれほどに容易。