無人航空従事者試験(ドローン検定)について
この記事は、文字実が執筆しました。
無人航空従事者試験は(ドローン検定)は、ドローン検定協会が実施している2015年よりスタートした新しい検定試験で民間資格の1つです。
正式名称は「無人航空従事者試験」なのですが、通称として「ドローン検定」や「D検」と呼ばれることもあります。ここではドローン検定の方が分かりやすいので以下ドローン検定という言葉を使います。
2015年12月10日よに改正航空法が施工さえれ、ドローンに関する規制がされました。法的な整備が整いつつあるもののまだまだ抜け穴も多く、安全なドローンの運用のためにはそれぞれのドローン管理者と操縦者の高い倫理観と能力が求められます。
ドローン検定は、ドローンを取り扱う者の知識レベルを客観的に評価し、その向上と周囲の方への理解を広めることを目的として実施されています。
ドローン検定の合格を目指すことで、ドローンを取り扱う者がドローンに関する正しい知識を身につけるきっかけになるでしょう。
現段階では(2017年4月24日)、ドローンを飛行させるのに特別の免許のようなものは必要ありません。必要なのは規制されている地域で飛行させる場合の国土交通大臣の許可・承認だけです。
したがって、このドローン検定に合格しないとドローンを飛行させることができないというわけではありません。
ただ、合格証明書をドローンを飛行させる時に必要な国土交通大臣の許可・承認申請の際の添付資料として利用することができるというメリットはあります。ただ、それがどれくらい評価されるかは未知数です。
ネットショッピングなどのEコマースの成長が著しく、これからもその傾向は続いていくでしょう。そんな中今までの物流システムでは大量の荷物を円滑に配送することができなくなっています。
そのためドローンを使った配達などの物流革命が起きようとしており、技術的には近い将来可能になるでしょう。
また、ドローンを使った防犯・警備システムへの活用など、ドローンが活用されるシーンはどんどん増えていくことが予想されます。
今後の市場の成長を考えれば、ドローン検定でドローンのことを勉強しておくことは全ての人にとって役立つであろうと思われます。
ドローン検定は、1級、2級、3級、4級の4段階のレベルで実施されています。それぞれの級で出題範囲と難易度が異なります。
自分の目的や実力に応じて、一度挑戦してみると面白い検定試験でしょう。
無人航空従事者試験(ドローン検定)の概要
受験資格
受験資格は以下のようになっています。
- 1級:ドローン検定2級取得者
- 2級:ドローン検定3級取得者
- 3級:誰でも受験することができます。
- 4級:誰でも受験することができます。
試験内容
4肢択一のマークシート方式による選択問題で実施されています。
1問2点で50問出題され100点満点となっています。
試験科目
主に公式テキストの中から以下の項目が出題されます。各級によって出題される範囲と難易度が異なります。
- 基礎
- 機体、制御装置、送信機、バッテリー
- 機体特性
- 固定翼、ヘリコプター、マルチコプター
- 工学・気象学
- 航空力学基礎、機体構造、総観気象学、航空気象学、無線工学
- 電気電子工学
- 電気電子基礎、電磁気学基礎、センサー、通信
- 法規A(電波法・航空法)
- 電波法、航空法、手続き
- 法規B(民事・刑事)
- 民事、刑事、手続き
合格基準
100点満点中、80点以上で合格となります。
申込み期間
年に6回試験が実施されています。各実施日の約3週間前まで受付されています。
試験日
例年、年に6回実施されています。実施月は以下の通りです。
1月、3月、5月、7月、9月、11月
試験地
以下の試験地で実施されています。
北海道会場(札幌市)、青森会場(青森市)、秋田会場(秋田市)、岩手会場(盛岡市)、宮城会場(仙台市)、山形会場(山形市)、福島会場(福島市)、石川会場(金沢市)、長野会場(松本市)、山梨会場(甲府市)、埼玉会場(さいたま市)、千葉会場(千葉市)、神奈川会場(藤沢市)、東京会場(新橋、渋谷)、栃木会場(小山市)、静岡会場(静岡市)、愛知会場(名古屋市中区)、和歌山会場(和歌山市)、大阪会場(新大阪、北堀江)、岡山会場(岡山市)、鳥取会場(米子市)、高知会場(高知市)、広島会場(広島市)、山口会場(下関市)、福岡会場(大野城市)、長崎会場(諫早市)、熊本会場(熊本市)、大分会場(中津市)、鹿児島会場(霧島市)、宮崎会場(宮崎市)、沖縄会場(那覇市)
合格発表日
受験日から約10日後に郵送とホームページにより合否が発表されます。
また受験日から約1ヵ月後に合格者のみを対象に合格証が郵送されます。
受験料
各級それぞれ以下の受験料が必要です。
- 18,000円
- 12,000円
- 5,500円
- 3,000円
問合せ先
ドローン検定協会 株式会社
〒841-0037
佐賀県鳥栖市本町2丁目1413番地2
TEL:0942-85-9737(10:00〜17:00 土日祝除く)
無人航空従事者試験(ドローン検定)についてのコメント
無人航空従事者試験(ドローン検定)について詳しい人や何か知っている人からのコメント(体験談等)を募集しています。
無人航空従事者試験(ドローン検定)に興味がある人に役立ちますので、知っていることがあれば何でも大丈夫ですので、ぜひコメントをお願い致します。
1件
HN(ハンドルネーム):ドローン検定3級合格人 | 2023-05-08 13:52:49
以前ドローン検定3級を受けました。この資格を受けようと思ったのは、単純にドローンに興味があったからです。YouTubeでドローンで撮影した映像を見てとても綺麗でこんな映像を自分でも撮れたらいいなと思い、まずおもちゃのドローンを購入しました。今では数千円で購入できるので試しにと思い買ってみていざ、操作すると意外に難しく壁などにぶつかってしまいました。何度か練習を重ね安定して飛ばせるようになりましたが、もっとドローンの知識が欲しいと思い調べてみるとドローン検定とゆうのがありました。公式のサイトがあり色々見ていると試験は4級、3級、2級、1級とあり4級と3級はどちらでも良く、2級を受けるには3級が必要で1級を受けるには2級が必要との事でした。なので最初は思い切って3級から受けようと思い勉強しようと参考書を買いに行ったら売ってませんでした。なのでAmazonで調べてみると3級の参考書が売っていたので購入し家に届いてさっそく見てみると未知の問題でした。ですが毎日本を見て勉強してくうちにだんだん覚えてきてあれ?意外と簡単かも!と思ってきました。大半は暗記すればできますが少し計算問題もあるのでそこは頑張るしかありません。試験は2ヶ月に1度あるのでゆっくり勉強しても2ヶ月もあればまず受かります。ドローン検定は試験日に人数制限があるので人数が逹する前に受講の手続きをしましょう。試験募集が始まったらすぐに手続きをすればよほど大丈夫だと思います。公式のサイトを見れば何月に募集するか載っているので確認してから募集するとハガキが届き案内所や持ち物を教えてくれます。試験場は会議室みたいな所でマークシート方式なので全て埋め尽くした方が良いです。参考書を丸暗記すればほとんど同じ問題が出てくるので安心ですよ。ドローンの仕事はまだまだこれからですから今のうちに検定を受けておくといいと思います。