サービス接遇検定はサービス業に就くなら持っておきたい資格

サービス接遇検定について

著者文字実のプロフィール写真この記事は、文字実が執筆しました。

サービス接遇検定は、サービスマインドの育成をめざし、サービスに対する考え方や行動の型などを学び、質の高いホスピタリティマインドが身に付いているかどうかを問われています。

サービス業界で働くには、取得しておいて損は無しと言えるほど、実務だけでなく、就職や転職の際にも役立つ、民間資格とされています。

多種多様に渡るサービス業ですが、飲食業界から医療業界、ホテル・観光業界に小売業など。全ての業界で共通して言えることは、お客さまに接するスタッフ一人ひとりの広い視野に立った質の高いサービスが求められていることです。

他国から見ても、日本のおもてなしのレベルは、非常に高いとの定評があります。昔から受け継がれてきた礼儀作法とともに、より良い立ち居振る舞い・言葉遣い・相手への心遣いなど、日本人の持ち合わせている強みを活かし、さらにサービスの質や顧客満足度を高めていこうとする傾向が好循環となり、他国からの高い評価を得ているのでしょう。

今では、国力にも繋がる観光業界ですが、競争も激しくなり、より高いホスピタリティ精神を持った人材が必要とされています。このサービス接遇検定が注目されているのは、有資格者は即戦力となり、現場での活躍に期待されているからです。取得しておくと、サービス業界全般で役に立つことばかりです。

サービス接遇検定の概要

受験資格

受験制限は特にありません。誰でも受験することができます。

レベル

3級、2級、準1級、1級の4段階に分けて実施されています。

試験内容

【3級】

サービス接遇実務について初歩的な理解をもち、基本的なサービスを行うのに必要な知識・技能をもっている。

筆記:選択問題と記述問題

1、理論:サービススタッフの資質、専門知識、一般知識

2、実技:対人技能、実務技能

【2級】

サービス接遇実務について理解をもち、一般的なサービスを行うのに必要な知識・技能をもっている。

筆記:3級に同じ。

【準1級】

面接試験のみ。

【1級】

サービス接遇実務について十分な理解および高度な知識・技能をもち、専門的なサービス能力が発揮できる。

筆記:記述問題

1、理論:サービススタッフの資質、専門知識、一般知識

2、実技:対人技能、実務技能

面接:筆記試験合格者のみ

試験科目

各級それぞれ以下のような範囲から出題されます。

【3級】過去問題例

  • サービススタッフの資質 ホテルの案内係に求められる心構え
  • 専門知識 顧客を気遣うサービス
  • 一般知識 行事にまつわる飲食物の組み合わせ
  • 対人技能 正しい敬語
  • 実務技能 商品売り場での対応

【2級】過去問題例

  • サービススタッフの資質 顧客サービスでの心掛け
  • 専門知識 忘れ物への対応
  • 一般知識 四字熟語の意味
  • 対人技能 留守番電話での言葉遣い
  • 実務技能 料理の正しい配膳

【準1級】

面接試験のみ。約10分間、3人一組で行われます。

内容は、ロールプレイング(基本言動・接客応答・接客対応)です。

「基本言動」「接客応答」の課題はパネルで提示します。

「接客対応」の課題は、模擬販売です。

【1級】過去問題例

  • サービススタッフの資質 相手を思いやる応対
  • 専門知識 顧客に合わせたサービスの向上
  • 一般知識 為替相場。円安の影響
  • 対人技能 丁寧な言葉遣い
  • 実務技能 店内の環境整備

面接は、筆記試験合格者のみ。約11分間、2人一組で行われます。

内容は、ロールプレイングです。

課題内容は、「テレセールス」と「セールストーク」です。

合格基準

「理論」と「実技」の、それぞれ正解率が60%以上の時に合格となります。

準1級合格取得には、準1級面接試験の合格に加え、2級試験の合格も必要です。

例として第53回の受験者数と合格率は以下のようになっています。

第53回

受験者数 1級 590名 準1級 2,702名 2級 9,101名 3級 10,977名

合格率  1級 36.9% 準1級 81.9% 2級 91.1%  3級 76.7%

申込み期間

例年、以下の期間に年2回受付されています。

4月中旬〜5月中旬と9月上旬〜10月中旬

試験日

例年、以下の期日に実施されています。

例年、6月と11月の年2回実施されます。(3級・2級・1級筆記)

準1級と1級面接は、試験地によって、試験日が異なります。

試験地

以下の試験地で実施されています。

【筆記試験】(3級・2級・1級)

札幌・旭川・仙台・秋田・郡山・東京・横浜・新潟・上越・富山・金沢・福井・松本・静  岡・名古屋・大阪・神戸・姫路・和歌山・倉敷・広島・光・松山・福岡・熊本・大分・宮  崎・那覇

【面接試験】(準1級と1級試験筆記合格者)

(準1級)札幌・東京・金沢・名古屋・大阪・広島・高松・福岡・鹿児島・那覇

(1級)札幌・東京・新潟・名古屋・大阪・広島・高松・福岡

合格発表日

2級・3級は試験日から1ヶ月後くらいに普通郵便で発送されます。

準1級は面接試験の約3週間後に発送されます。

1級筆記試験の合否は,ご希望の面接試験日の1週間前までに発送されます。

面接試験の合否は面接試験終了の約3週間後に発送されます。

※合格者には合格証が同封されます。

受験料

受験料は各級それぞれ以下のようになっています。

1級
6,500円
準1級
4,700円
2級
3,900円
3級
2,700円
1級+準1級
11,200円
準1級+2級
8,600円
準1級+3級
7,400円
1級+2級
10,400円
2級+3級
6,600円
1級+準1級+2級
15,100円
準1級+2級+3級
11,300円

問合せ先

公益財団法人 実務技能検定協会
〒169-0075
東京都新宿区高田馬場1-4-15
TEL:03-3200-6675
FAX:03-3204-6758

参照:公益財団法人 実務技能検定協会

サービス接遇検定についてのコメント

サービス接遇検定について詳しい人や何か知っている人からのコメント(体験談等)を募集しています。

サービス接遇検定に興味がある人に役立ちますので、知っていることがあれば何でも大丈夫ですので、ぜひコメントをお願い致します。

1件

HN(ハンドルネーム):ラオ | 2023-05-08 13:10:12

当時私は大手企業の受付業務をしておりました。毎日多くの人と接しますがですが一期一会の仕事、第一印象や臨機応変な対応などその場の応対が全てです。そして私に対する評価がそのまま企業の評価にも繋がりますので失敗は許されない仕事でした。
サービス接遇検定は自ら受験を決めました。資格の勉強を通してよりサービスの質を高めたかったからです。また、有資格者になることで自分の提供するサービスに自信を持ちたいと思いました。初めは3級受験からスタートし、翌年に2級、3年目に1級を受験しました。激務だったため勉強時間がとれず、毎朝の通勤電車の中でテキストを何度も読み覚え独学で勉強をしました。サービス接遇検定のテキストは私が探した時には1種類しか見当たらなかったため、実務技能検定協会が発行しているものを利用しました。予想問題の他、面接で聞かれる質問例も多く載っていて文字だけでなくイラストでもわかりやすく説明がされていて勉強ごはかどりました。例題は、赤シートを使ってとにかく何度も繰り返し覚えるようにしました。面接の練習は家族に協力してもらい立ち稽古をしました。私の勤めていた会社では、この資格を持っていても特別何があるわけではありませんでした。しかし、勉強した内容は確実に業務に役立ちました。サービスとは何かという精神論から一般マナー、立つときの姿勢やお辞儀の角度などどれも基本だけれど以外と出来ていないものでした。
あまり知られていないサービス接遇検定、ですが接客業に従事する人には是非とも受けていただきたい資格です。私は1級に合格しサービスというものに自信を持っています。それだけでも受験した価値があったと思っています。

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