眼鏡に関わる仕事をする人は必ず持っておきたい国家資格

眼鏡作製技能検定について

著者文字実のプロフィール写真この記事は、文字実が執筆しました。

次回の試験日は《2023年5月17日 (確定)》です。残り53日です。

眼鏡作製技能検定は、2022年よりスタートした眼鏡の作製技術に関する新しい、国家資格です。

職業能力開発促進法第47条第1項の規定に基づいて、技能検定職種の1つとして実施されています。

眼鏡作製技能士は、眼鏡の作製において、お客様の眼鏡の使用状況と使用目的をヒアリングすると同時に、視力測定、レンズ・フレームの販売、加工前作業、レンズ発注・加工、フィッティング、引き渡し、アフターケアを行う眼鏡作製の総合エキスパートです。

眼鏡は目の悪い人にとっては、生活するための必需品であり、眼鏡の良し悪しによって、QOL(クオリティ・オブ・ライフ)が大きく変わります。

また、発達障害の人や学習障害のある人の原因が目にあるということも少なくなく、その人に最適な眼鏡を作ることが改善できることがあります。

斜視や斜位など、自分では気づきにくい目の以上があることもあり、それが頭痛などの体調不良に繋がっている場合もあります。

眼鏡の作製は本当に奥深いものがあり、本当に良い眼鏡を作るためには、高度な目の検査スキル、高度な眼鏡の作製技術が求められます

最近では、格安メガネを販売する店が増えており、それはそれでいいことなのですが、複雑な目をしている人にとっては、必ずしもそれが適切とは言えません。

本当に高い技術を持った、眼鏡技術者に眼鏡を作ってもらうことで、劇的に生活の快適度が上がる場合があります。

今まで本格的な眼鏡の技術士に関する資格や検定はりませんでしたが、この眼鏡作製技能検定という資格が国家資格として誕生したことから、高度なスキルを持つ眼鏡技術者を探すことが容易になりました。

現代人にとって、必須のアイテムである眼鏡の作製技術が向上することは非常に好ましいことであり、眼鏡に関わる仕事をする人は、必ず取得しておきたい国家資格と言えるでしょう。

反対に消費者の視点から言えば、やはりこれからは眼鏡作製技能検定に合格した眼鏡の技術者に作ってもらうことをおすすめします。

眼鏡作製技能検定の概要

受験資格

各級、以下のいずれか1つの条件を満たせば受験することができます。

1級(学科試験)

  • 2級の技能検定に合格した者であって、合格後、眼鏡作製に関する業務に2年以上の実務経験を有する者。
  • 眼鏡作製に関する業務に5年以上の実務経験を有する者。
  • 3年制以上の全日制眼鏡専門学校を卒業した者又は当該専門学校を卒業する見込みのある者であって、公益社団法人日本眼鏡技術者協会会長が受検を認めた者。
  • 3年制以上の全日制眼鏡専門学校と同等以上と認められる外国の学校を卒業した者であって、公益社団法人日本眼鏡技術者協会会長が受検を認めた者。

2級(実技試験)

1級の学科試験に合格した者。 ただし、当該学科試験に合格した日の翌日から起算して3年を経過する日の属する年度の末日までに行われる実技試験を受検する場合に限る。

2級

  • 眼鏡作製に関する業務に2年以上の実務経験を有する者。
  • 2年制以上の通信制眼鏡専門学校を修了した者。

実技試験

2級の学科試験に合格した者。 ただし当該学科試験に合格した日の翌日から起算して3年を経過する日の属する年度の末日までに行われる実技試験を受検する場合に限る。

レベル

1級(後進の目標となる眼鏡作製技能士)

  • 眼鏡市場のトレンドを把握し、顧客の眼鏡に関する潜在的なニーズをくみ取り、最新の技術で製造されたレンズ、フレームを活用し、顧客に最適な眼鏡の提案ができる。
  • 眼鏡作製に必要な詳細な知識・技能を身につけているのみならず、それらを体系的に理解しており、他の眼鏡作製従事者の指導や育成を実施することが可能である。
  • 眼鏡作製知識・技術だけでなく、コンプライアンス、眼科専門医との連携に関する十分な知識を持ち、総合的なマネージメント能力を持つ。

2級(業界のベースとなる眼鏡作製技能士)

  • 顧客の眼鏡に関するニーズをくみ取り、販売されているレンズ、フレームを活用し、適切な眼鏡の提案ができる。
  • 眼鏡作製に必要な概略の知識・技能を身につけており、顧客のニーズに応じた眼鏡を作製する事が出来る。

試験内容

1級、多肢選択式で50問出題。90分。

2級、2択(25問)と多肢選択式で50問出題。90分。

学科試験と実技試験で実施されます。実技試験は、1級、2級ともに学科試験に合格した者飲みが受験できます。

試験科目

学科試験:視機能系、光学系、商品系、眼鏡販売系、加工作製系、フィッティング系、企業倫理・コンプライアンス。

実技試験:視力の測定、フィッティング、レンズ加工などの問題が出題されます。

免除項目

左列に該当するものは、それぞれ右列の試験範囲が免除になります。

免除の対象者 技能検定試験の免除の範囲
1級の技能検定において、学科試験に合格した者 1級の学科試験の全部 ※1
1級の技能検定において、実技試験の視力の測定の試験科目に合格した者 1級の実技試験のうち、視力の測定の試験科目の全部 ※2
1級の技能検定において、実技試験のフィッティングの試験科目に合格した者 1級の実技試験のうち、フィッティングの試験科目の全部 ※2
1級の技能検定において、実技試験のレンズ加工の試験科目に合格した者 1級の実技試験のうち、レンズ加工の試験科目の全部 ※2
2級の技能検定において、学科試験に合格した者 2級の学科試験の全部 ※1
2級の技能検定において、実技試験の視力の測定の試験科目に合格した者 2級の実技試験のうち、視力の測定の試験科目の全部 ※2
2級の技能検定において、実技試験のフィッティングの試験科目に合格した者 2級の実技試験のうち、フィッティングの試験科目の全部 ※2
2級の技能検定において、実技試験のレンズ加工の試験科目に合格した者 2級の実技試験のうち、レンズ加工の試験科目の全部 ※2

※1:当該学科試験に合格した日の翌日から起算して3年を経過する日の属する年度の末日までに行われる実技試験を受検する場合に限る。

※2:当該実技試験の試験科目に合格した日の翌日から起算して3年を経過する日の属する年度の末日までに行われる実技試験を受検する場合に限る。

合格基準

1級・2級ともに70%以上の正解で合格となります。

申込み期間

12月上旬から2月下旬くらいまで。

試験日

学科試験は5月中旬くらい。実技試験は8月。

試験地

詳細が分かり次第お知らせします。

合格発表日

学科試験の合格発表は6月中旬くらい。実技試験の合格発表は10月中旬くらい。

受験料

1級

学科試験、8,900円。実技試験、29,000円

個別の実技試験

  • 視力の測定、11,500円
  • フィッティング、9,200円
  • レンズ加工、9,200円

2級

学科試験、8,900円。実技試験、29,000円

個別の実技試験

  • 視力の測定、11,500円
  • フィッティング、9,200円
  • レンズ加工、9,200円

問合せ先

公益社団法人 日本眼鏡技術者協会
〒532-0003
大阪府大阪市淀川区宮原1-2-6
新大阪橋本ビル9F
TEL:06-4807-5070
E-Mail:info@megane-joa.jp

参照:公益社団法人 日本眼鏡技術者協会

眼鏡作製技能検定についてのコメント

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眼鏡作製技能検定に興味がある人に役立ちますので、知っていることがあれば何でも大丈夫ですので、ぜひコメントをお願い致します。

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