気象予報士試験について
この記事は、文字実が執筆しました。
次回の試験日は
気象予報士は、その名前の通り、天気を予報することが主な業務となる国家資格です。
気象予報士は、民間の気象会社で配置が義務付けられているので、非常に価値のある国家資格の一つということができます。
よくテレビのお天気コーナーで天気予報士が天気の解説をしていますが、まさにあれが、気象予報士の仕事です。
気象予報士の資格を取得すると、テレビやラジオでの仕事に就くことができますし、またそれ以外にも活躍の場はたくさんあります。
趣味の延長のように楽しく勉強して資格取得を目指すこともできますので、おすすめの国家資格です。
気象予報士試験に合格することによって認定される知識・能力は以下のとおりです。
- 今後の技術革新に対処しうるように必要な気象学の基礎的知識
- 各種データを適切に処理し、科学的な予測を行う知識および能力
- 予測情報を提供するに不可欠な防災上の配慮を適確に行うための知識および能力
気象予報士試験の概要
受験資格
受験資格は特にありません。誰でも受験することができます。
試験内容
試験は学科試験と実技試験があります。
学科試験は、予報業務に関する一般知識と予報業務に関する専門知識があり、原則として5つの選択肢から1つを選択する多肢選択式により実施されます。
実技試験は、文章や図表で解答する記述式です。
試験科目
学科試験の科目
1 予報業務に関する一般知識
イ、大気の構造
ロ、大気の熱力学
ハ、降水過程
ニ、大気における放射
ホ、大気の力学
ヘ、気象現象
ト、気候の変動
チ、気象業務法その他の気象業務に関する法規
2 予報業務に関する専門知識
イ、観測の成果の利用
ロ、数値予報
ハ、短期予報・中期予報
ニ、長期予報
ホ、局地予報
ヘ、短時間予報
ト、気象災害
チ、予想の精度の評価
リ、気象の予想の応用
実技試験の科目
1 気象概況及びその変動の把握
2 局地的な気象の予想
3 台風等緊急時における対応
申込み期間
例年、6月中旬くらいから7月上旬くらいに申し込みの受付が行われます。
試験日
例年8月と1月に2回実施されます。
免除項目
学科一般・専門のいずれか、または両方に合格された方については、申請により合格発表日から一年以内に行われる当該学科試験が免除されます。
また、気象業務に関する業務経歴又は資格を有する方については、申請により学科試験の一部又は全部が免除になります。
受験料
11,400円
問合せ先
気象予報士事務局
その他
〜試験の時間割及び試験科目〜
試験時間 | 試験科目 |
試験方式 |
---|---|---|
09:45〜10:45 | 学科試験 予報業務に関する一般知識 |
多肢選択式 |
11:05〜12:05 | 学科試験 予報業務に関する専門知識 |
多肢選択式 |
12:05〜13:10 | 休憩 |
|
13:10〜14:25 | 実技試験 気象概況及びその変動の把握、局地的な気象の予想、台風等緊急時における対応 |
記述式 |
14:45〜16:00 | 実技試験 気象概況及びその変動の把握、局地的な気象の予想、台風等緊急時における対応 |
記述式 |
気象予報士試験についてのコメント
気象予報士試験について詳しい人や何か知っている人からのコメント(体験談等)を募集しています。
気象予報士試験に興味がある人に役立ちますので、知っていることがあれば何でも大丈夫ですので、ぜひコメントをお願い致します。
1件
HN(ハンドルネーム):ランサー | 2023-05-08 13:13:18
大学生3年生の時、単位も十分に取り、時間が自由に使えるようになったのがきっかけで、個人的に興味があった気象予報士の資格を目指しました。ネットで合格体験記を読んだところ、まず始めに東京大学出版会から出ている「一般気象学」という参考書が気象学のバイブルとして存在している事を知り、購入して何度も読みました。その後、学科試験対策として問題集を2冊ほど買い、ほぼ100%の正解率になるまで繰り返し問題を解きました。続いて実技試験対策は、過去問を7~8年分ひたすら解くことで、実技試験に必要な知識や出題傾向を学びました。実技試験は限られた時間での筆記形式なので、何よりスピードが必要になります。じっくり考えていたのでは時間が足りなくなるので、如何に指定された文字数の中で、正解となるキーワードを盛り込んだ文章を書くかに重点をおいて学習しました。また、天気図やグラフなどの作図に関しても時間を消費してしまいがちの設問なので、素早く解けるように反復学習しました。結果、気象予報士の試験に合格できました。ただ、就職や会社での実務に役立ったことはありませんでした。どちらかと言うと、気象庁の観測資料を使えば、直近の自分がいるエリアの天気を、割りと精密に予想できたり、天気図を見るだけでその日の天気や動向が分かるなどの、生活面でのメリットが大きいです。また、話のネタとしては友人や客先でも使えるので、そういう意味では役にたっています。