アロマテラピー検定試験について
この記事は、文字実が執筆しました。
アロマテラピーはフランス語でaromathérapieと書くものを日本語の発音にしたものです。
英語ではaromatherapyと書き、アロマセラピーと発音します。
アロマテラピーもアロマセラピーも少し発音が異なります同じものを意味します。
aromaは香りを意味し、therapyは治療を意味します。
このことから分かるように香り、匂い、芳香で特に心の病を中心に様々な病気の予防や治療をする療法です。
日本語では芳香療法や香料療法と呼ばれることもあります。
アロマテラピーに関する資格や検定は、民間資格としてたくさん存在しています。
このページで紹介するのはAEAJ(公益社団法人日本アロマ環境協会)が実施・認定しているアロマテラピー検定です。
AEAJは様々な検定・資格を実施していますが、このアロマテラピー検定はアロマテラピーに関する基礎知識が学べる最も入門的な位置付けの資格になります。
AEAJのアロマテラピー検定の合格者数は、370,721名となっており、たくさんの人が取得されている実績あるアロマテラピーの資格となっています(2017年11月6日時点)。
アロマテラピーはフランスで生まれたとされる植物療法で、主に植物のエッセンシャルオイル(精油)を用いて、香りに効用によってリラクゼーションやリフレッシュといった効果をもたらします。
医学的見地からは賛否両論ありますが、「病は気から」と言われるように心の健康が肉体の健康に大きく影響していることは間違い無いため、ストレス、精神、心の病などに一定の効果があると考えられます。
特にストレスの多い現代社会においては、心の癒しを求める人がたくさんいるため、一部の層からは非常に重宝され支持されています。
現在、アロマテラピーなどの癒しに関するビジネスが注目を集めており、これからますますストレスが増えていくであろう私たちの生活を考えると需要は増えていくでしょう。
ネイル、リフレクソロジー、などの「美」や「癒し」に関する別の資格などと合わせることでより活用することができるでしょう。
アロマテラピーを行うためには、広い場所や大きな設備が必要ないため、自宅や小さな場所で独立開業したり副業として行うこともできます。
人の「癒し」に関わる仕事に関心のある人、独立開業したい人、心の癒しに興味のある人、趣味で香りを楽しみたい人など、幅広い人に役立つ検定です。
アロマテラピー検定は、1級と2級の2レベルで実施されています。
アロマテラピー検定試験の概要
受験資格
受験制限は、特にありません。誰でも受験することができます。
1級、2級どちらからでも受験できますし、同日に同時に両方受験することもできます。
レベル
各級のレベルは概ね以下のように設定されています。
- 1級
- アロマテラピーを家族や周囲の人々とともに楽しみ、健康維持のために用いる知識
- 2級
- アロマテラピーを自分で楽しみ、健康維持のために用いる知識
1級合格者は、同協会のプロフェッショナルな資格であるアロマテラピーアドバイザー、アロマテラピーインストラクター、アロマセラピスト資格の取得へとつなげることができます。
試験内容
各級ともマークシート方式の筆記試験で実施されます。
- 1級
- 70問
- 2級
- 55問
試験科目
各級それぞれ以下の範囲から出題されます。
【1級】
- 香りテスト(香りを嗅いで精油名を答える問題)
- アロマテラピーについて
- アロマテラピーのメカニズム
- 精油の基礎知識
- 精油のプロフィール(対象30種類)
- 安全な精油の使い方
- アロマテラピーの利用法
- アロマテラピーと健康
- アロマテラピーの歴史
- アロマテラピーと地球環境
- アロマテラピーに関係する法律など
香りテストの対象となる精油(イランイラン、フランキンセンス、オレンジ・スイート、ペパーミント、カモミール・ローマン、ベルガモット、クラリセージ、ユーカリ、グレープフルーツ、ラベンダー、ジュニパーベリー、レモン、スイートマージョラム、レモングラス、ゼラニウム、ローズマリー、ティートリー)
【2級】
- 香りテスト(香りを嗅いで精油名を答える問題)
- アロマテラピーについて
- 精油の基礎知識
- 精油のプロフィール(対象10種類)
- 安全な精油の使い方
- アロマテラピー利用法
- アロマテラピーの歴史
- アロマテラピーと地球環境など
香りテストの対象となる精油(イランイラン、ペパーミント、オレンジ・スイート、ユーカリ、ジュニパーベリー、ラベンダー、ゼラニウム、レモン、ティートリー、ローズマリー)
合格基準
各級ともに正答率80%以上で合格となります。
申込み期間
例年、申し込みは以下の期間に受付されています。
- 11月試験:8月〜9月くらい
- 5月試験:2月〜3月くらい
試験日
例年、以下の期日に実施されています。
年2回:5月と11月。
試験地
以下の全国34都市で実施されています。
札幌・釧路・青森・仙台・郡山・つくば・宇都宮・前橋・さいたま・千葉・東京・横浜・新潟・金沢・甲府・松本・岐阜・静岡・名古屋・四日市・京都・大阪・神戸・奈良・松江・岡山・広島・高松・松山・福岡・長崎・熊本・鹿児島・那覇
合格発表日
例年、以下の期日に合格発表があります。
- 11月試験:12月上旬くらい
- 5月試験:6月上旬くらい
受験料
各級それぞれ以下の受験料が必要です。
- 1級:6,480円(税込)
- 2級:6,480円(税込)
- 1級と2級の併願:12,960円(税込)
問合せ先
公益社団法人日本アロマ環境協会
〒103-0028
東京都中央区八重洲一丁目5番20号
石塚八重洲ビル6階
TEL:03-3548-3403(平日 9:00-17:00)
アロマテラピー検定試験についてのコメント
アロマテラピー検定試験について詳しい人や何か知っている人からのコメント(体験談等)を募集しています。
アロマテラピー検定試験に興味がある人に役立ちますので、知っていることがあれば何でも大丈夫ですので、ぜひコメントをお願い致します。
2件
HN(ハンドルネーム):桜 | 2023-05-08 13:20:12
[きっかけ]
私は循環器専門の理学療法士をしておりますが、心不全患者さんのリハビリにアロマテラピーを取り入れることはできないかという疑問から受験を決意しました。
なぜアロマ??と思われるかもしれませんが、心不全患者さんは交感神経が過活動の状態にあり、またその状態が持続することにもって長期的な予後も悪くしてしまいます。
アロマテラピーは、嗅覚を用いて様々な効能が得られる治療法です。自律神経に対する作用も言われてはいますが、正直根拠も乏しいため、実際に試してみなければわからないという探究心からスタートしました。
[勉強内容と合格のためのコツ]
私の受けた1級の出題範囲は、2級の範囲に植物の種類が追加されており、アロマエキスの抽出法や植物の学名などいった感じで、テキストの隅々まで覚えておく必要があります。また、環境問題に関しても出題されるため、リサイクルや温暖化についてなど一般的な知識も知っておく必要があります。
勉強法に関しては、基本的に暗記になりますが、特に抽出法に関しては必ず押さえておくべきポイントです。あと、実技問題(匂いを嗅いでオイルの種類を答える)もありますが、この問題に対してはテスト用のキットが公式からも販売されているため、そちらで覚えてもらうのがいいと思います。いくらテキストで勉強しても、実際に嗅いでみなければ絶対にわかりませんからね。ただ、オレンジスウィートとベルガモットなど、似たような匂いの問題では無く、明らかに違いがわかるように配慮してあるので、ある程度匂いを覚えれば問題ないと思います。
[さいごに]
アロマテラピー検定1級合格後は、アロマ環境協会に入会して指定の講習や試験を受けると、アロマセラピストなどの上位資格を取得することができます。将来的にサロンの経営やアロマグッズの制作などに携わりたい方は是非目指してみてはいかがでしょうか。
HN(ハンドルネーム):熊谷 | 2023-05-08 13:20:28
AEAJ日本アロマ環境協会の、アロマアドバイザー、アロマインストラクター、アロマセラピストの資格を持っています。
取得のきっかけは、自分が慢性的な便秘だったこと。
改善方法を調べる中で、アロマでリラックスする方法を知り、そこからアロマに興味を持ちました。
アロマの市民講座に参加して、こんな風に講師として活躍できたらいいなと思いました。
思い切って講師の方に質問したら、この資格のことを教えてくれました。
アロマセラピストまで取るには、専門の学校に通い、1年半~2年、費用は50万円位だったと思います。かなりかかりました。
でもこれは、通うスクールによってかなり変わってきます。
スクール毎の特徴を知り、卒業したらどの程度の事が身につくのかゴールをしっかりイメージした方が良いです。
私の場合は、ちょっと失敗しました。
スクールを卒業すれば、アロマサロンを開業できるていどの技術が身につくと思っていたら、まだまだでした。
スクール指導の施術ができる、という程度でした。(それでも、かなりの勉強量、実習を行っています)
ただ、資格はばっちり取れたので、そこからは更に技術アップを自分で目指します。
今後ボランティアや、サロン就職の際に、ある程度の信用を持って貰う目安になると考えています。