毛筆書写検定について
この記事は、文字実が執筆しました。
次回の試験日は
毛筆書写検定試験とは、毛筆を使用しての書写のスキルをどの程度有するかを試す資格試験で、公的資格の1つとされています。
毛筆書写検定試験では、美しい文字を書くだけでなく、誤字訂正、筆順、部首の名称、旧字体と新字体など漢字についての知識も試されます。
この毛筆書写検定を取得すると公的資格として履歴書などに書くこともでき、就職にも有利ですし、転職の際にも評価されます。
今は昔と違って文書の作成などではパソコンを使いプリンタで印刷するので、手で文字を書くという機会は格段に減っていますが、それでも祝儀袋の表書きや年賀状の宛名書きなど手書き作業が必要になることは意外と多いものです。
資格の価値というのは、その時代における社会の需要量(求人の数)と供給量(資格や検定の保有者の数)によって決まります。
正式なお祝い事で使うのし紙などに文字を書くときは、今でも筆を使うことが多いので筆文字の需要は減ってはいるものの、常に一定程度の量有ります。他方で、筆を使って美しい文字を書ける人というのは年々減少傾向にありますの供給が圧倒的に足りない状態になっています。
昔のように誰もが筆と墨を使って文字を書いていた時代では、筆を使って文字を書けるスキルというのは、それほど価値の高いものではありませんでしたが、パソコンとプリンタの発達のおかげで、むしろ現在では毛筆書写検定の価値は高くなっています。
ビジネスマン・ビジネスウーマンとしての最低限のマナーとして習得しておくと役立つスキルですし、より上級の検定に合格していれば、大いに評価されるでしょう。
似ている検定試験として、硬筆書写検定があります。
毛筆書写検定の概要
受験資格
受験資格は特にありません。
誰でも受験することができます。
レベル
各級それぞれ以下のようにレベル設定されています。。
- 5級
- 毛筆書写の初歩的な技術及び知識をもって書くことができる。
- 4級
- 毛筆書写の基本的技術及び知識をもって書くことができる。
- 3級
- 毛筆書写一般の基礎的技術及び知識をもって書くことができる。
- 2級
- 毛筆書写の専門的技術及び知識をもって書くことができる。
- 準1級
- 毛筆書写のより専門的な技術及び知識をもって書くことができる。
- 1級
- 毛筆書写の高度な専門技術及び知識をもって書くことができる。
試験内容
理論や知識を問う問題と実技で実施されています。
時間は各級によって異なっており、70分か150分となっています。
試験科目
〜4級〜
実技:速書き、漢字仮名交じり文、縦書き、横書き、掲示文
理論:筆順、漢字書き取り
〜3級〜
実技:速書き、漢字(楷書、行書)、縦書き、横書き、手紙の宛名、掲示文
理論:漢字の部分の名称、筆順(楷書)、草書を読む、誤字訂正
〜2級〜
実技:速書き、漢字(楷書、行書)、縦書き、横書き、手紙の本文、掲示文
理論:筆順(楷書、行書)、旧字体と書写体を常用漢字の字体で書く、草書を熟語で読む、文字の歴史、漢字の部分の名称、誤字訂正
〜1級〜
実技:速書き、漢字(楷書、行書、草書)、縦書き、横書き、自由作品、掲示文
理論:常用漢字の字体を旧字体と書写体で書く、草書と古書を読む、漢字の添削、書道史、誤字訂正
申込み期間
例年、以下の期間に受付されています。
第1回:4月上旬〜6月上旬
第2回:9月上旬〜10月下旬
第3回:12月上旬〜1月中旬
試験日
例年、以下の期日くらいに実施されています。
第1回:6月の第3日曜日
第2回:11月の第2日曜日
第3回:1月の第4日曜日
試験地
全国の会場で実施されています。
受験料
各級それぞれ以下の受験料が必要です。
- 5級
- 1,300円
- 4級
- 1,600円
- 3級
- 2,600円
- 2級
- 3,600円
- 準1級
- 5,000円
- 1級
- 6,000円
問合せ先
一般財団法人 日本書写技能検定協会
〒170-0005
東京都豊島区南大塚3-41-3
TEL:03-3988-3581
FAX:03-3988-3528
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毛筆書写検定についてのコメント
毛筆書写検定について詳しい人や何か知っている人からのコメント(体験談等)を募集しています。
毛筆書写検定に興味がある人に役立ちますので、知っていることがあれば何でも大丈夫ですので、ぜひコメントをお願い致します。
1件
HN(ハンドルネーム):若葉 | 2023-08-04 11:49:07
5級を取りました