専門家プロフィール

文字実 (もんじ みのる)
四半世紀にわたり、日本最大級の資格総合情報サイト「資格キング」を運営。国家資格から民間検定まで、あらゆる試験制度と学習法に精通する資格コンサルタント。
これまでに数多くの受験生に個別のアドバイスを行い、難関資格を含む多数の合格者を輩出してきた確かな実績を持ちます。
専門性・得意領域Expertise
網羅的な資格・検定の分析
法律、IT、不動産、語学など、ジャンルを問わず最新の試験傾向を常に把握。
戦略的学習コンサルティング
独学・通信・通学など、ライフスタイルに合わせた最適な学習ルート of設計。
モチベーション管理
挫折しやすい資格学習において、最後まで走り切るためのメンタルサポート。
主な経歴と実績Experience
運営歴25年の揺るぎない信頼
資格情報メディア「資格キング」を立ち上げ、現在に至るまで管理人として第一線で情報発信を継続。
難関資格を含む多数の合格輩出実績
長年のデータ蓄積とノウハウを活かしたコンサルティングにより、多くの受験生の合格をサポート。
最新の試験動向・法改正への即時対応
常に変化する試験制度や法改正、新しい資格の誕生にも迅速に対応し、正確な情報を読者に提供。
メッセージ
「資格は、人生の選択肢を広げ、自分自身の価値を高める強力な武器になります。しかし、自分に合わない学習法を選んでしまうと、貴重な時間と労力を無駄にしてしまうことも少なくありません。
私は25年間、数え切れないほどの資格データと受験生の声に向き合ってきた経験から言えるのは、『正しい戦略』と『継続』があれば、必ず道は開けるということです。このサイトでは、私のこれまでの知見をすべて詰め込み、あなたが最短で合格を勝ち取るための情報を発信していきます。」
溶接作業指導者試験について
溶接作業指導者(WL)は、溶接の現場で作業者をまとめ、品質と安全に配慮しながら指導・監督を担う人のための民間資格です。日本溶接協会がWES 8107に基づいて認証しており、工場の班長や職長、小規模な溶接工事の現場監督といった役割を想定しています。熟練した溶接技能を土台に、周囲へ適切な指示を出せる力が求められます。
自分が良い溶接を行うことと、チーム全体で安定した仕事を進めることは同じではありません。図面や施工要領書の意図を作業者へ伝え、材料や機器を確かめ、作業結果を確認するなど、指導者には工程を広く見渡す視点が必要です。現場で異常が起きたときも、状況を整理して報告し、溶接管理技術者へ実務面から助言する役割があります。
この資格を目指す価値は、経験で身につけた判断を、品質管理や安全衛生、検査の知識と結び付けて整理できることにあります。後輩に手順を示すだけでなく、なぜその方法を選ぶのかを説明するための学びにもつながります。日々の指導を担当する人や、作業者から班長・職長へ役割を広げたい人には、職場で求められる能力を見直す機会になるでしょう。
一方、これから溶接を始める人が、短い講習だけで熟練者になるための資格ではありません。受験には年齢と溶接技能資格の保有歴に条件があり、実務経験を踏まえた理解が前提です。普段扱う溶接法に加えて、異なる材料や自動・ロボット溶接などにも目を向け、担当業務の外側まで知識を補う姿勢が大切です。
取得を検討するときは、自社で任される業務や資格の評価、受講のために確保できる時間も確認しましょう。資格取得だけで昇進や収入増が決まるわけではなく、学んだ内容を作業の改善や人材育成にどう生かすかが重要です。溶接管理技術者や各種の溶接技能者資格とは目的が異なるため、必要な資格を整理し、現在の役割と次に担いたい仕事に合わせて選ぶとよいでしょう。
溶接作業指導者試験の概要
受験資格
満25歳以上で、かつ次の溶接技能資格の保有歴の条件を満たす必要があります。現在の保有者だけでなく、過去に条件を満たしていた人も対象です。
対象はJIS Z 3801(手溶接)、JIS Z 3841(半自動溶接)、JIS Z 3821(ステンレス鋼)、JIS Z 3805(チタン)、JIS Z 3811(アルミニウム)、または公的な団体による該当する技能検定の資格です。次のいずれかに当てはまることが求められます。
- 管の突合せ継手で、裏当て金なしの資格を3年を超えて保有している
- 板の突合せ継手で、裏当て金なし・下向以外の異なる2つ以上の溶接姿勢について、それぞれ3年を超えて資格を保有している
- 上記以外では、下向以外の姿勢の資格保有期間が通算9年を超えている。期間は連続していなくてもよいが、複数種目を同時に保有した期間は二重に加算しない
公的な検定の例には、ボイラー溶接士、石油工業関係溶接士、NK溶接士技量資格、建築鉄骨溶接技能者資格があります。保有資格や期間の扱いが不明な場合は、申込み前に事務局へ確認してください。
レベル
熟練した溶接技能と実務経験を持つ、現場の指導者向けの資格です。初学者向けの入門資格とは異なり、作業の経験に加えて施工管理・品質管理・安全衛生などの知識を整理する必要があります。
公式の認証実績では認証者数が示されていますが、受験者数は掲載されていないため、この資料から合格率は算出できません。講習への出席だけで合格できるとは判断せず、指定テキストと配付される演習問題集で予習しましょう。
試験内容
原則として3日間の講習を受け、最終日に1時間の筆記試験を受験します。講習の受講実績と筆記試験によって、指導者に必要な知識・職務能力が評価されます。
- 1日目:講義9時~12時、13時~16時30分(計6時間30分)
- 2日目:講義9時~12時、13時~16時30分(計6時間30分)
- 3日目:講義9時~12時、13時~15時15分(計5時間15分)、筆記試験15時30分~16時30分
筆記試験の範囲は3日間の講義全体です。所定の講義をすべて受けた人が受験できますが、資格保有者などには受講免除の制度があります。
試験科目
講義・筆記試験では、溶接技能の指導に加え、品質・施工・安全の管理を扱います。主な講義内容は次のとおりです。
- 1日目:指導に必要な基礎知識と非破壊試験、被覆アーク溶接、厚板・高張力鋼の溶接と切断
- 2日目:半自動アーク溶接と薄板の施工、ティグ溶接、ステンレス鋼・アルミニウム合金の溶接、自動溶接・ロボット溶接
- 3日目:品質管理と施工管理、溶接構造物の強度・設計、安全衛生と管理
溶接欠陥と検出方法、機器・電気、溶接法に応じた技能指導、関連規格・法規などの理解も学習範囲に含まれます。
合格基準
必要な講習を修了し、筆記試験に合格することが求められます。受講免除の対象者も筆記試験は必要です。
2026年度の新規受験案内と公式の講習会案内には、合格点や配点の具体的な数値は掲載されていません。
申込み期間
受講・受験の申込みは随時受け付けられます。2026年度の新規受験案内では締切を「各開催日の1か月前」とし、定員に達した場合は早めに締め切るとしています。公式の申請方法ページには原則「開催日前30日まで」との記載もあるため、個別の受付状況や期限は事務局に確認してください。
申込開始の具体的な日付は案内されていません。2026年10月14日確認時点で、同日から始まる東京後期回の通常の申込期限は過ぎています。
所定の申込書を事務局へ送り、受験資格の確認後、案内に従って受講・受験料を払い込みます。ウェブ申請(e-Weld)には対応していません。
試験日
原則として前期と後期の年2期に実施され、一般的な開催時期は前期5~6月、後期10~11月です。2026年度の予定は前期5月、後期10月となっています。
今回の日程欄は、既に申し込んだ人に向けた東京後期回の筆記試験日です。講習開始は2026年10月14日(水)、終了は10月16日(金)で、筆記試験は最終日の10月16日15時30分~16時30分です。2026年10月14日確認時点で通常の申込期限を過ぎ、開催期間中に当たります。新規受付中を示す案内ではありません。
別会場の大阪後期回は2026年10月20日(火)~22日(木)、筆記試験は10月22日の予定ですが、通常の申込期限は過ぎています。2027年度の日程は、確認した公式案内には掲載されていません。
試験地
2026年度の開催地は、前期が名古屋・東京・大阪、後期が北九州・東京・大阪です。
- 東京:日本溶接協会 溶接会館(東京都千代田区神田佐久間町4-20)
- 大阪:CIVI研修センター新大阪東(大阪市東淀川区東中島1-19-4)
- 名古屋:フジコミュニティセンター(名古屋市中村区黄金通1-18)
- 北九州:日本溶接協会 九州地区溶接技術検定委員会(北九州市戸畑区牧山新町2-15)
受講者数が少ない場合は、別会場での受講を案内されることがあります。受講・受験票に記載された会場を確認してください。
合格発表日
合否は、申込書で指定した現住所または勤務先へ書面で通知されます。2026年度の新規受験案内には、合否通知の具体的な発送日や「試験後何か月以内」といった期限は記載されていません。電話での合否照会には対応していません。
合格通知に同封される書類で登録申請を行い、認証登録料を納付する必要があります。登録手続きの確認後、前期は9月1日付、後期は翌年3月1日付で適格性証明書が交付されます。この登録日は合格発表日とは異なります。
免除項目
- WES 8103に基づく溶接管理技術者の資格保有者:講習の1日目・2日目が免除され、3日目を受講します。ただし、筆記試験は3日間すべての講義範囲から出題されます
- 講習を修了したうえで筆記試験に不合格となった人:受講の翌々年度までに1回だけ再試験を受けられ、その際は講習の受講が免除されます
講習免除と筆記試験の免除は別です。上記のいずれも筆記試験を受ける必要があります。
受験料
2026年度の受講・受験料は次のとおりです。いずれも消費税10%を含みます。
- 新規受講・受験(3日間):57,200円
- WES 8103資格保有者の新規受講・受験(3日目のみ受講):22,000円
- 再試験:15,400円
合格後の認証登録料は別途12,100円です。通常の新規受講・受験から登録までの合計は69,300円となり、テキスト代、交通費、必要な宿泊費などは含まれません。
受講・受験料の取消しは、開催初日の3日前までに申し出た場合、手数料1,100円を差し引いて返金されます。
問合せ先
一般社団法人日本溶接協会 溶接作業指導者資格 事務局
〒101-0025 東京都千代田区神田佐久間町4-20 溶接会館
電話:03-5823-6325
FAX:03-5823-5211
その他
Q. 資格は一度取ればずっと有効ですか?
A. 有効期間は登録日から3年間です。期限前にサーベイランスを受け、適格性が確認されれば3年間延長できます。2回のサーベイランスで登録から通算9年間継続でき、手続き費用は1回8,800円(税込)です。案内は期限の4か月前に登録先へ送られます。
Q. 10年目以降も資格を続けるにはどうしますか?
A. 登録後9年が経過する前に再認証審査が必要です。職務従事の証明に加え、2回目のサーベイランス以降に、対象となる溶接関係の講習へ延べ2日以上・計10時間以上参加した実績が審査されます。対象講習か不明な場合は、開催案内やプログラムを用意して事務局へ確認してください。
Q. 受講・受験票や教材はいつ届きますか?
A. 申込受付と入金確認後に演習問題集(改訂2版)が送られ、受講・受験票は開催日の約2週間前に送付されます。当日は受講・受験票、指定テキスト、演習問題集を持参してください。
Q. やむを得ず講習の一部を欠席した場合はどうなりますか?
A. 講習開始後の欠席については、提出した理由書の審査で事情が妥当と認められた場合、その後1年間に欠席した講義を受講し、筆記試験を受けられる扱いがあります。自己判断で受験できるものではないため、事務局へ連絡してください。
参照:一般社団法人日本溶接協会
溶接作業指導者試験おすすめの本・参考書
溶接作業指導者試験に合格するためのおすすめの参考書・テキスト・問題集を紹介しています。
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指定テキストは、産報出版の「新版 溶接実務入門(増補4版)」です。日本溶接協会が掲載する2026年4月の申込要領では、1冊4,400円(税込)、送料700円と案内されています。代金引換を利用する場合は別途手数料が必要です。
受講・受験料にテキスト代は含まれません。協会および講習会当日の会場では販売されないため、産報出版または一般書店などで事前に用意してください。申込み・入金確認後に送られる演習問題集(改訂2版)と合わせて予習し、当日持参します。
溶接作業指導者試験についてのコメント
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