コンクリート主任技士・技士はコンクリート工事に関わる専門技術者として認められる資格

コンクリート技士・コンクリート主任技士について

著者文字実のプロフィール写真この記事は、文字実が執筆しました。

コンクリート技士は、コンクリートの配合設計や施工、検査、管理など、コンクリート工事に関わる一般的な業務を担う技術者を認定する資格で民間資格の1つです。

コンクリート主任技士は、コンクリート技士に求められる能力に加えて、研究や指導などを行う事ができる高度な能力が求められます。

国土交通省の土木工事共通仕様書では、生コンクリート工場の製品を使用する場合、コンクリート主任技士などが常駐する工場から調達しなければならないと定められています。

また、土木学会が定めるコンクリート標準示方書でも、工事の規模や難易度に応じて、受発注者がそれぞれコンクリート主任技士などを配置することを原則としている。

このように資格保有者は、様々な役割を期待されており、その価値は高い。

コンクリートに関わる仕事をするのであれば、取得しておきたい資格である。

合格率はコンクリート主任技士が約13%くらい、コンクリート技士が約30%くらいとなっています。

試験に合格すると資格者として登録する事ができますが、4年ごとに更新が必要となります。

更新するためには、研修の受講が必要となっています。研修は技術水準の維持・向上と技士・主任技士に相応しい最新の技術、知識を習得し、これをコンクリート工事等に反映する努力をしていただくことを目的として実施されています。

コンクリート技士・コンクリート主任技士の概要

受験資格

以下のような受験制限があります。

1.コンクリート診断士、一級建築士、技術士(建設部門)、技術士(農業部門-農業土木) 、(特別上級・上級・1 級)土木技術者(土木学会)、 RCCM(鋼構造及びコンクリート)(建設コンサルタンツ協会) 、コンクリート構造診断士(プレストレストコンクリート工学会)のいずれかの資格を保有し登録している者

2.1 級土木施工管理技士または、1級建築施工管理技士の資格を保有し、かつ、監理技術者資格者証を有する者

3.コンクリートの技術関係業務実務経験者(学歴・年齢は関係なし)で、かつ、技士は3年以上の実務経験、主任技士は7年以上またはコンクリート技士合格後2年以上の実務経験を有する者

4.大学・高等専門学校(専攻科)・短期大学・高等専門学校でコンクリート技術に関する科目を履修し卒業した者で、かつ、技士は2年以上の実務経験、主任技士は4年以上の実務経験を有する者

5.高等学校を卒業した者で、かつ、技士は2年以上、主任技士は5年以上の実務経験を有する者