建築設備士試験について
この記事は、文字実が執筆しました。
建築設備士試験とは、建築設備設計・工事監理に関するアドバイザーである建築設備士になるための試験です。
現代においては、高層ビルから、インテリジェントビルへと、建築物の形態も変わり、ビル空間・衛生・電気設備などの建築設備も複雑化しています。
そこで、建築設備士は、これらの建築設備の設計・工事監理に関する知識と技能を有し、建築設備の設計・工事監理が的確に行われるように、建築士に対して適切なアドバイスをするのが主な業務になっています。
建設業関係者は、この資格を取得することで、スキルアップすることができます。
建築士事務所の開設者が建築主から設計等の委託を受けたときに、建築主に交付すべき書面に記載する事項として、業務に従事する建築設備士の氏名が規定されています。
人が住む建築物に携わるという仕事ですので、高度な安全性を確保する必要があり、高い倫理観も要求される非常にやりがいのある仕事です。
建築設備士試験の概要
受験資格
1、大学、職業訓練大学、卒業後、2年以上の実務経験を有する者。
2、短期大学、高等専門学校、職業能力開発短期大学、職業訓練短期大学、専修学校、卒業後4年以上の実務経験を有する者。
3、高等学校、上記以外の専修学校卒業後6年以上の実務経験を有する者。
4、高等学校を卒業し、職業能力開発校などを修了後、6年以上の実務経験を有する者。
5、一級建築士、一級電気工事施工監理技士、一級管工事施工管理技士、空気調和・衛生工学設備士、第1種・2種・3種電気主任技術者の資格取得者で資格取得の前後を問わず通算2年以上の実務経験を有する者。
試験内容
筆記試験によって実施されています。
試験科目
第一次試験[学科]
建築一般知識、建築法規及び建築設備
第二次試験[設計製図]
建築設備基本計画及び建築設備基本設計製図
合格基準
合格率は、年によって異なります。
参考として、平成19年度の合格率は、15%です。
試験日
第一次試験[学科]
例年6月に実施されます。(平成20年度は、6月22日に実施。)
第二次試験[設計製図]
例年8月に実施されます。(平成20年度は、8月24日に実施。)
受験料
34,650円
その他
〜平成19年度建築設備士試験の受験者数、合格者数、合格率の結果〜
試験の種類 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
第一次試験 | 2,137人 | 368人 |
17.2% |
第二次試験 | 568人 | 351人 |
61.8% |
総合 | 2,345人 | 351人 |
15.0% |
〜建築設備士第二次試験(設計製図)過去課題問題〜
実施年 | 課題 |
---|---|
平成15年 | コミュニティ施設を併設した町役場。 |
平成16年 | 地域住民の利用を考慮した集会場をもつ高齢者施設。 (高齢者施設については、機能訓練等の医療サービス、日常生活サービス、ショートステイ、デイ・ケア等を行う施設である。) |
平成17年 | 屋内プール、アスレチックジム等の運動施設を併設した商業施設。 |
平成18年 | 各種学校とフードコートからなる複合施設。 |
平成19年 | 地方都市に建つ温浴施設をもつホテル。 |
建築設備士試験についてのコメント
建築設備士試験について詳しい人や何か知っている人からのコメント(体験談等)を募集しています。
建築設備士試験に興味がある人に役立ちますので、知っていることがあれば何でも大丈夫ですので、ぜひコメントをお願い致します。
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