コンクリート造の工作物の解体等作業主任者の解説。合格者数の推移など過去の試験データ

コンクリート造の工作物の解体等作業主任者について

著者文字実のプロフィール写真この記事は、文字実が執筆しました。

コンクリート造の工作物の解体等作業主任者とは、コンクリートの解体や破壊などに関する知識・能力を有するかどうかを試すための資格試験で、国家資格とされています。

高さが５ｍ以上あるコンクリート造の工作物の解体や破壊の作業において、労働者の配置決定や指揮を行い、器具・工具を点検し不良品を取り除くことがおもな職務。

有資格者には業界からの求人需要も高く、収入アップも期待される。資格取得のメリットは大きい。

〜取得方法〜

都道府県労働局長の登録を受けた機関・団体の行う技能講習を修了したのち、修了試験に合格する。

講習は（社）日本鳶工業連合会、建設業労働災害防止協会など複数の機関で行われるが、（社）日本鳶工業連合会の場合は以下のとおり。

コンクリート造の工作物の解体または破壊の作業に３年以上従事した経験を有する者
大学、高専または高校において、土木または建築に関する学科を専攻して卒業した者で、その後２年以上コンクリート造の工作物の解体または破壊の作業に従事した経験を有する者
職業能力開発訓練の建築・土木課程修了後２年以上の実務経験を有する者

講習と筆記試験によって実施されています。

コンクリート造の工作物の解体または破壊に関する知識（７時間以上）：コンクリート造の工作物の種類および構造、解体等の工法の種類および作業の方法、作業計画
工事用設備機械・器具、作業環境等に関する知識（３時間以上）：工事用設備および機械の取扱い、器具および工具、墜落防止のための設備、落下物による危険防止のための措置、服装および保護具
作業者に対する教育等に関する知識（１時間３０分以上）：作業者に対する教育および指導方法、作業標準、災害発生時における措置
関連法令（１時間３０分以上）：労働安全衛生法、労働安全衛生法施行令、労働安全衛生規則およびクレーン等安全規則中の関係条項

※講習科目の一部免除制度がある。