与信管理実務検定試験について
この記事は、文字実が執筆しました。
与信管理実務検定試験は、与信管理の基本的で実践的な知識を体系的・効率的に学ぶことができることを目的に実施されている試験で民間資格の一つです。
与信とは、金銭の貸付、若しくは保証行為などの同等行為を行うこといいます。また、個別の取引先別に設ける与信の上限を与信枠といい、与信枠を設けて会社の与信行為を管理していくことを与信管理といいます。
簡単に言えば、相手の会社が倒産する危険性がないかを事前に調べる能力です。もし、相手が火の車であればお金を貸すのを止めたり、取引を中止することで貸し倒れになることを防ぐことができます。
与信管理に関わる実務能力は、ビジネスにおけるリスクを事前に評価し、問題点を解決するためのリスクマネジメントの基本となる派手さはないものの大変重要な実務能力です。与信の審査部門に限らず、全てのビジネスパーソンにとって大変役に立つ知識・スキルです。
与信管理実務検定試験は、ビジネスパーソンとしての業務上理解しておくべき基礎的な与信管理知識、リスクの発見と評価能力、一般的なリスクマネジメントの手法についての理解を問う試験内容で、1-3年程度の業務経験を有する一般の社会人及び審査部門ご担当者の方を対象とした資格試験です。
現在、この与信管理実務検定試験は、無料で受験することができます。また、何か目標がないと与信について体系的に勉強する機会というのはないと思うので、余裕がある社会人はぜひとも受験しておきたい資格試験です。
ちなみに、入門編の試験として、与信管理実務検定試験入門テストというのも実施されています。
与信管理実務検定試験の概要
受験資格
年齢、学歴などによる制限はありません。誰でも受験することができます。
試験内容
CBT方式(コンピュータ・ベース・テスト)による4択方式で実施されています。
CBT方式とは、従来の紙と鉛筆で受験する方式ではなく、コンピュータを使って解答していく方式です。
制限時間は60分。出題数は50問。
※与信管理実務検定試験入門テストは、制限時間20分、出題数25問です。
試験科目
与信管理に関わる基礎知識を問う問題と基礎的なケーススタディが出題されます。
- 1、与信管理の基礎
- 倒産の種類と形態
- 焦付の影響
- 取引、決済条件の基礎知識
- 2、信用情報の収集
- 信用調査の知識
- 登記簿からの情報収集
- ホームページからの情報収集
- 3、財務分析・定性分析
- 決算内容の知識
- 財務指標分析
- 定性情報分析
- 4、与信管理制度の構築と運用
- 与信限度の設定方法
- 格付の設定方法
- 与信管理規程
- 5、契約法
- 契約の必要性
- 取引基本契約
- 契約締結の知識
- 6、債権保全と回収
- 債権保全の方法
- 担保
- 緊急時の回収
※与信管理実務検定試験入門テストは、与信管理用語の理解を問う内容が出題されます。
合格基準
100点満点中、70点以上の得点で合格となります。
試験日
CBT方式の試験のため随時実施されています。
試験地
CBT方式のため自宅のパソコンを使って受験することができます。
与信管理実務検定試験:在宅受験
与信管理実務検定試験入門テスト:在宅受験
合格発表日
試験が終了後、すぐに合否の結果が表示されます。
【合格率】
与信管理実務検定試験:約47.5%
与信管理実務検定試験入門テスト:約70%
※2010年7月にリリースされたばかりの新しい資格試験ですので、まだ安定したデータは取れません。今後変動する可能性があります。
受験料
与信管理実務検定試験:無料
与信管理実務検定試験入門テスト:無料
問合せ先
〒101-0062
東京都千代田区神田駿河台二丁目3番地
TEL: 03-3231-0272
参照:日本与信管理協会
与信管理実務検定試験についてのコメント
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与信管理実務検定試験に興味がある人に役立ちますので、知っていることがあれば何でも大丈夫ですので、ぜひコメントをお願い致します。
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