情報活用試験について
この記事は、文字実が執筆しました。
情報活用試験とは、情報の利活用能力を総合的に評価する試験であり、文部科学省認定の検定試験です。
公的資格の1つとされており、持っていると価値はそれなりに高い資格です。
情報の高度化はこれからもますます進み、ITは私たちの生活に必要不可欠な存在となっており、その重要性は高まるばかりです。
しかしながら、多くの人がITの重要性を認識しながらもITの本質やITの活用方法をそれほど深く理解しているわけではありません。
この情報活用試験は、ITを活用するということに力点を置いて実施されている資格試験ですので、ITの重要性はよく分かっているけど、ITの活用の仕方が分からないという人におすすめです。
また、情報モラルとセキュリティが全ての級において出題科目となっているため、コンピュータやインターネットに対して怖いというイメージを持っていている人が、その不安を解消するたにも役立ちます。
スマートフォンの普及でコンピュータやインターネットの利用は、世代を問わず普及していますので、小学生から高齢者まで、パソコンが苦手という意識を持っている全ての人に役立つでしょう。
情報活用試験は、3級、2級、1級と33段階のレベルに分けて実施されているため、自分のレベルに応じて受験することができます。
なお、この情報活用試験は、J検試験という資格試験の中の1つです。J検は、最近試験制度が変更されて、情報システム試験、情報活用試験、情報デザイン試験の3つから選択することができるようになりました。
情報活用試験の概要
受験資格
受験制限は特にありません。誰でも受験することができます。
レベル
各級それぞれ以下の内容が受験生の対象レベルとして設定されています。
【1級】
- 情報社会で生活するための実践的能力
- ネットワーク環境にあるコンピュータと各種機器の役割、アプリケーションソフトを活用した問題解決技法と知識、情報化社会に関わる諸問題および情報セキュリティに対応できる応用知識
【2級】
- 情報化の進展にともない、情報社会の仕組みを理解するとともに、職場において主体的に業務の推進を行うため基礎的能力
- クライアント環境のコンピュータと各種機器の役割と機能、環境設定の基礎知識
- ソフトウェアの種類と機能、インタ-ネット、および情報モラルと情報セキュリティなどの基礎知識
【3級】
- 情報化に主体的に対応するための基礎的な知識
- クライアント環境のパソコンの操作・利用と役割・機能、および情報の利用、情報モラルなどに関わる基礎知識
試験内容
コンピュータを使ったCBT方式で実施されています。
団体受験のみペーパー方式の試験が実施されています。
試験科目
各級それぞれ以下の範囲から出題されます。
【1級】
- 情報と情報の利用
- パソコンを利用したシステム
- ネットワークの利用
- 情報ネットワーク社会への対応
- 情報セキュリティ
- 表計算ソフト等を利用した問題解決
【2級】
- 経営戦略とシステム戦略
- プロジェクトマネジメント
- データ構造と情報表現
- 問題解決処理手順
- パソコンの基礎
- インターネットの基礎
- アプリケーションソフトの利用と活用
【3級】
- 情報表現と処理手順
- パソコンの基礎
- インターネットの基礎
- インターネットの利用
- 情報機器の基本操作
- 情報社会とコンピュータ
- 情報モラル
申込み期間
例年以下の期間に受付されています。
前期試験は4月から5月、後期試験は9月から11月くらい。
なお個人受験の場合はCBT方式ですので、いつでも申し込む事が可能です。
試験日
個人受験に関してはコンピュータを使ったCBT方式によって実施されていますので、いつでも受験することができます。
団体受験の場合にはペーパー方式による試験も実施されています。年に2回実施されており、例年前期が6月の第3日曜日、後期が12月の第2日曜日に実施されています。
受験料
各級それぞれ以下のようになっています。
- 1級:4,500円
- 2級:4,000円
- 3級:3,000円
問合せ先
一般財団法人 職業教育・キャリア教育財団 検定試験センター(旧専修学校教育振興会)
〒102-0073
東京都千代田区九段北4-2-25 私学会館別館11階
TEL:03-5275-6336
FAX:03-5275-6969
情報活用試験についてのコメント
情報活用試験について詳しい人や何か知っている人からのコメント(体験談等)を募集しています。
情報活用試験に興味がある人に役立ちますので、知っていることがあれば何でも大丈夫ですので、ぜひコメントをお願い致します。
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