歯科技工士試験について
この記事は、文字実が執筆しました。
歯科技工士は、歯科医師の指示に基づいて、患者さんの治療に必要な歯科技工物を製作・修理・加工することが主な仕事です。
歯科技工物とは虫歯になった時に、歯を削った後に歯にかぶせる物や入れ歯、義歯、金冠、差し歯、歯列矯正装置など多岐に渡ります。
歯科技工士試験とは、その歯科技工士になるための試験で国家試験の1つです。
歯科技工士養成学校を卒業後、国家試験に合格すれば、厚生労働大臣の免許を受けることができます。
専門的な知識と手先の器用さ・技術・センスが要求される職業ですが、ニーズがあるので安定している仕事です。
最初のうちは給料は安いですが、歯科技工士としての高いスキルを持つようになれば、年収もそれなりに高くなるようです。
歯科技工士が働く場所として多いのは、歯科技工所(デンタルラボラトリー)という、技工物の製作を専門に請け負う会社です。
その次に多いのは、歯科医院内にある技工室(院内ラボ)で働くケースです。
独立開業して仕事をすることもできますが、その場合には、歯科技工士としての技術だけではなく経営や営業のセンスなども必要となってきます。
細かい作業に黙々と向き合える職人気質の人に向いている職業と言えるでしょう。
歯科技工士試験の概要
受験資格
受験するためには以下のいずれかの要件を満たす必要があります。
- 文部科学大臣の指定した歯科技工士学校を卒業した者
- 都道府県知事の指定した歯科技工士養成所を卒業した者
- 歯科医師国家試験又は歯科医師国家試験予備試験を受けることができる者
- 外国の歯科技工士学校若しくは歯科技工士養成所を卒業し、又は外国で歯科技工士の免許を受けた者で、厚生労働大臣が1、2、又は3に掲げる者と同等以上の知識及び技能を有すると認めたもの
試験内容
筆記試験と実技試験によって実施されています。
試験科目
【学説試験】
学説試験 歯科理工学、歯の解剖学、顎口腔機能学、有床義歯技工学、歯冠修復技工学、矯正歯科技工学、小児歯科技工学及び関係法規
【実地試験】
歯科技工実技
合格基準
【学説試験】
配点を、1問題1点、合計80点満点とし、48点以上で合格となります。
ただし、基礎科目群及び専門科目群別得点のいずれかが、その科目群の総得点の30%未満である者は不合格となります。
総得点:48点以上/80点
【実地試験】
1課題を30点、合計90点満点とし、54点以上で合格となります。
総得点:54点以上/90点
学説試験、実地試験それぞれ両方の合否基準を満たした者が合格となります。
合格率は90%を超えています。
申込み期間
例年以下の期間に受付されています。
12月頃に受験の申し込みが受け付けられています。
試験日
例年以下の期日に実施されています。
2月の第3日曜日くらいに年1回実施されています。
試験地
以下の5つの場所で実施されています。
北海道、宮城県、東京都、大阪府及び福岡県
合格発表日
例年3月の下旬ころに合格発表があります。
受験料
受験手数料:30,000円
問合せ先
一般財団法人歯科医療振興財団
〒102-0073
東京都千代田区九段北4丁目1番20号 歯科医師会館内
TEL:03(3262)3381
FAX:03(3262)2179
歯科技工士試験についてのコメント
歯科技工士試験について詳しい人や何か知っている人からのコメント(体験談等)を募集しています。
歯科技工士試験に興味がある人に役立ちますので、知っていることがあれば何でも大丈夫ですので、ぜひコメントをお願い致します。
2件
HN(ハンドルネーム):かずお | 2023-05-09 04:30:39
こんにちは 元歯科技工士です。まず技工士の工は、高では、なく工です。歯科技工士国家試験では、学科試験と実技があります。学科は、8教科あり、有床義歯技工学、歯冠修復技工学、歯の解剖学、歯科理工学、額口腔機能学、関係法規、小児歯科技工学、矯正歯科技工学の8つです。
それと実技が3つあります。1、歯形彫刻 2、歯のデッサン 3、ワイヤー屈曲です。これが歯科技工士国家試験の内容です。
HN(ハンドルネーム):管理人 | 2023-05-09 04:30:49
かずお様
管理人です。ご指摘ありがとうございます。
すぐに修正致します。
今後ともよろしくお願い申し上げます。