医療事務検定試験(日本医療事務協会主催)について
この記事は、文字実が執筆しました。
病院や診療所の事務を「医療事務」と言いますが、医療事務として働くために必ず資格を保有していなければならないという規定はありません。
しかし、診察券・健康保険証の確認や診察料の請求は、高度な専門知識が問われます。
医療事務に関する国家試験はなく、民間で行われている民間資格となりますが、求人募集の際に、一定程度の経験もしくは資格の保持が求められます。
高齢化社会を迎えるに当たって、医療のニーズはますます高まっており、医療事務の仕事は安定した職種として人気の職業なだけに、医療事務に関する資格を取得しておくと評価が上がり就職に有利です。
医療事務が人気の理由は、全国どこに行っても病院はあるし、正職員以外にも色々な勤務形態があり、女性がいつでもどこでも働きやすいという点です。
資格や実務経験があると、結婚・出産後に社会復帰するのも比較的容易という点でとても有利になります。
最近、介護施設も増えており、医療事務のニーズは増加傾向にあります。
日本医療事務協会が主催している医療事務検定試験は、医療事務のスキルを測るための資格試験です。
医療費の計算「レセプト作成」を行うには、医療保険制度や公費負担医療制度、診療報酬や薬価基準など医療事務全般の知識と技術が必要です。
また医療用語や患者への応対、パソコンの取り扱いも理解しておく必要があります。
勉強方法ですが、日本医療事務協会が実施している「医療事務講座」があります。
通信講座または通学により、資格取得に関わる内容を学ぶことができます。
本試験では、資料や教材の持ち込みが許されています。
そのため、暗記の必要がなく、余裕を持って挑戦することができる資格だと言えます。
合格基準は非公開ですが、6割程度の正答率が必要と見られています。
受験数に対して8割程度の方が合格していますので、試験自体の難易度はそれほど高くないと思われます。
初回は試験会場で受験となっていますが、2回目以降は自宅での受験が可能です。
日本医療事務協会の「医療事務講座」を受講し修了した場合も在宅受験ができます。
周りに医療関係の質問やわからない箇所についてのアドバイスを求めることが出来る方は、市販のテキストや問題集を用いながら医療事務についての知識を深め、合格を目指すことも可能です。
診療報酬など、改定されることがありますので、こまめに情報収集を行って、対応していくスキルも必要です。
医療事務講座の通学コースは学習期間が1ヶ月で46,116円、通信コースは学習期間が3か月で33,480円となっています。(キャンペーンが行われている場合、価格が異なります。)
教育訓練給付制度の対象となっている場合には、費用の20%が返還される仕組みもあります。
試験は毎月行われているので、スケジュールを決め、自分に合った勉強方法で合格を目指すと良いでしょう。
本気で医療事務の仕事を目指すのであれば、診療報酬請求事務能力認定などのより専門的な資格を取ることが望ましいですが、医療事務の基礎的な知識を学ぶのには、この医療事務検定も役立つでしょう。
医療事務検定試験(日本医療事務協会主催)の概要
受験資格
医療事務の基本的な算定知識を有する方であれば誰でも受験可能です。
※基礎知識習得状況を把握するための課題を提出する必要が有ります。(合否を問うものでは無く受験可否に影響はありません。)
試験内容
学科:正誤問題20問、文章問題5問(穴埋め形式)
実技:会計欄作成計2問(外来、入院各1問)
試験時間:2時間
試験科目
外来・入院についての医療費算定の知識等。
合格基準
非公開となっています。
申込み期間
試験日の10日前までに協会あてに申請書類一式を郵送(当日必着)。
※期日までに申請書が届かない場合、申込は無効となります。
試験日
毎月第4日曜日に実施されています。
試験地
全国各地で実施されています。
※試験日により試験地は異なりますので事前にご確認ください。
合格発表日
郵送による文書にて通知されます。(試験日の約2週間後)
受験料
7,560円(税込)
問合せ先
日本医療事務協会
〒160-0023
東京都新宿区西新宿1-23-7 新宿ファーストウエスト7F
TEL:03-3349-6011
E-Mail:info@japanmc.jp
参照:日本医療事務協会
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