メディカルクラーク(医療事務技能審査試験)について
この記事は、文字実が執筆しました。
メディカルクラーク(医療事務技能審査試験)の概要
受験資格
受験資格はありません。誰でも受験する事ができます。(※1)
レベル
以前は1級と2級がありましたが、現在は統一されてレベル分けはありません。
試験内容
択一式の学科試験と実技試験によって実施されます。
- 実技I
- 患者接遇/筆記(記述式)/2問/50分
- 学科
- 医療事務知識/筆記(択一式)/25問/60分
- 実技II
- 診療報酬請求事務/診療報酬明細書点検/4問/70分
試験科目
以下の科目から出題されます。
【学科】
- 医療保険制度
- 高齢者医療制度
- 公費負担医療制度
- 介護保険制度
- 医事法規一般
- 医事業務
- 診療報酬請求業務
- 医学一般
- 薬学一般
- 診療録
【実技1】
- コミュニケーション
- 医事課患者応対
【実技2】
- 診療報酬請求事務
- 医科診療報酬明細書(出来高請求)の点検
- 歯科診療報酬明細書(出来高請求)の点検
合格基準
学科および実技1・2の全ての得点率が70%以上で合格となる。
試験科目免除制度があります。
得点率70%に達した科目は、6ヵ月間に限り受験が免除となります。
申込み期間
例年以下の期日に受付されています。
試験日の2カ月前〜2週間前。
試験日
毎月1回で年に12回実施されています。
試験地
全国の各都道府県内の公共施設等で実施されています。
合格発表日
試験日から約1ヵ月後に発表されます。
受験料
医科、歯科ともに7,500円です。
問合せ先
一般財団法人 日本医療教育財団
〒101-0064
東京都千代田区猿楽町2-2-10
TEL:03-3294-6624(代)
FAX:03-3294-1787
その他
※1
以前は以下のような受験制限がありましたが現在は廃止され誰でも受験できるようになっています。
【2級】
1、教育機関等が行う教育訓練のうち、審査委員会が審査規程により認める「2級審験受験資格に関する教育訓練ガイドライン」に適合するものを履修した者。
2、医療機関等のおいて医療事務職として6カ月以上の実務経験を有する者。
【1級】
1、2級の技能審査に合格した者であって、医療機関等において医療事務職として実務経験を1年6カ月以上有する者。
2、教育機関等が行う教育訓練のうち、審査委員会が審査規程により認める「1級試験受験資格に関する教育訓練ガイドライン」に適合するものを履修した者。
3、医療機関等において医療事務職として3年以上の実務経験を有する者
メディカルクラーク(医療事務技能審査試験)についてのコメント
メディカルクラーク(医療事務技能審査試験)について詳しい人や何か知っている人からのコメント(体験談等)を募集しています。
メディカルクラーク(医療事務技能審査試験)に興味がある人に役立ちますので、知っていることがあれば何でも大丈夫ですので、ぜひコメントをお願い致します。
2件
HN(ハンドルネーム):tri6 | 2023-05-09 03:26:53
医療事務の資格を取ったときのことを率直に振り返ってみました。
私は10数年前に医療事務の資格を取りました。医療現場のIT化によってそのころと今とでは、資格の勉強の内容が違うと思うので、私の経験が参考になるか分かりませんが書きます。
仕事を探すために資格を持っていたほうがいいと思ったのが、受講することを決めた理由です。医療事務系の資格はいくつかあり、私が選んだのは通いやすいところに講座があったニチイです。たくさんある医療事務資格の中で目標となっていたのは医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)でした。
通学コースか通信コースかで迷いましたが、通学コースのほうが早く試験が受けられるので通学コースに決めました。通信コースのほうが受講料は安かったのですが、そのころは時間があったので通えました。通学コースの受講料は9万円はいかなかったと思います。
ニチイの広告は、受講するだいぶ前に見ていて名前は知っていました。
通学コースに通うのは当然自分だけではなく、他の受講生達もいるのでモチベーションが上がります。他の人達が受かって自分は落ちるのは嫌だという気持ちになり、勉強に集中できました。
参考書やテキストは、講座から渡されたものだけを利用していました。他のテキストを見ると混乱すると思い、あえてこれだけに絞りました。
資格の勉強は理数系が得意じゃない人でも大丈夫です。難しい公式は使いませんでした。
この資格を得たことが仕事に有利だったかというと、そうでもなかったというのが正直な感想です。私が受講したころには講座から紹介される求人がなく、他のところで探しました。仕事の内容も、講座で教わったことを生かすより、それ以外に簡単ではないことがたくさんあり、そういうところを覚えることのほうが大変でした。資格取得イコール即戦力ではなかったです。
これは私が受講した当時のことなので、今の医療事務の講座についてはわかりません。
HN(ハンドルネーム):yuzuna | 2023-05-09 03:27:06
結婚をして引っ越したので、それを機に退職しました。当時30歳だったのですが、いざ再就職しようとした時に、なかなか就職先が決まらずにいました。そんな時、ソラスト(旧日本医療事務センター)の医療事務講座募集を新聞の広告欄で見つけました。何かスキルを身についた方が就職しやすくなるかもしれないと思い、早速申し込みました。
田舎だったので、近くにソラストの最寄の学校がありませんでした。しかし、近くの勤労会館の会議室を利用して講座が開かれました。そのため、人数が集まらなければ開講しないことになっていましたが、運良く5人の定員数集まったので受講できることになりました。
週2回の授業を3ヶ月ぐらい通いました。元々医療関係の受付の経験はあったので、保険などの知識はありましたが、レセプトに関しては全くゼロの状態でした。ですが、わかりやすいテキストに加えて、講師による授業を受けることで、かなり理解しやすかったです。医療事務は通信講座もありますが、断然、通学の方を選んでよかったと思いました。
講座での流れは、テキストに沿って進んで行きます。前日までに予習をし、講座当日は講師によるわかりやすい説明を聞き、その後、復習となる小テストを受けます。わからないことがあれば、その場ですぐに質問できるので、効率良く勉強できました。
講座を修了後、2ヶ月に1回行われている医科医療事務技能認定試験を受けました。通学してしっかり理解できたことで、1発で合格することができました。
合格後、すぐにソラストの方から就職先の紹介をしてもらえました。講座修了時にフルパートの就職希望を提出しておいたおかげで、それに合った条件を提示してもらえました。すぐに面接を受け、就職が決まりました。
資格を取得したおかげで、トントン拍子で就職が決まってよかったです。