法務教官試験について
この記事は、文字実が執筆しました。
法務教官とは、非行を犯した人たちの社会復帰をさせるため、教育するプロフェッショナルになるための公務員試験です。
法務教官は、非行を犯した少年少女を、心身ともに健全な人間として社会復帰させることを使命とし、原則として少年院又は少年鑑別所に勤務します。
主な業務内容は、以下のとおりです。
1、少年院に勤務した場合
少年院に収容された少年の円滑な社会復帰を図るため、個々の少年の問題性に着目し、集団活動、面接、相談助言、講話等を通じて健全なものの見方、考え方及び行動の仕方を指導する生活指導、余暇を健全・有効に活用する習慣を体得させるレクリエーションの指導その他の矯正教育に従事します。
2、少年鑑別所に勤務した場合
少年鑑別所に送致された少年の身柄を保護し、安んじて審判が受けられるよう心情の安定を図るとともに、少年の問題性、改善可能性等を探り、その資質の鑑別に役立てるために、面接、相談助言その他の業務に従事します。
法務教官試験の概要
受験資格
以下のような受験制限があります。
1、試験実施年4月1日現在、21歳以上29歳未満の者
2、21歳未満で大学・短大・高専などを卒業した者(卒業見込者も含む)。ただし教官Aは男子、教官Bは女子に限ります。
試験内容
筆記試験、面接試験、体力測定の3つによって実施されています。
試験科目
〜1次〜
1、教養(多肢選択式、2時間30分):一般的な知識・知能
2、専門(多肢選択式、2時間15分):教育学、心理学、社会学に関する基礎的知識および青少年問題(青少年の健康と安全、非行等の現状、青少年に関する諸施策など)について
3、専門(記述式、1時間45分):青少年の教育に関連する具体的な課題について
〜2次〜
1、人物:人柄などについての個別面接
2、身体検査:胸部疾患、血圧、尿、眼、聴器その他一般内科系検査
3、身体測定:視力の測定
※次の該当者は不合格となります。
1、裸眼視力が1眼でも0.6以下の者(両眼での矯正視力が1.0以上の者を除く)
2、四肢の運動機能に異常のある者
申込み期間
例年4月上旬〜中旬に受付されます。
参考として、平成20年の申込み期間は以下のとおりです。
4月1日(火)〜4月14日(月)
【申込方法】
人事院各地方事務局や各刑務所などで交付している申込用紙・受験案内を入手し、希望する1次試験地に対応する法務省各矯正管区へ、申込用紙を提出する。
申込書の提出はできるだけ郵送(配達記録)が望ましいです。
試験日
〜1次〜
6月中旬
〜2次〜
7月中旬の2日間のうち指定された日
参考として平成20年度の試験は以下のとおりで実施されました。
第1次試験日:平成20年6月15日(日)9:00(開始)〜17:20(終了)
第2次試験日:平成20年7月16日(水)・17日(木)
試験地
〜刑務A〜
1次:全国54ヵ所
2次:全国54ヵ所
〜刑務B〜
1次:全国54ヵ所
2次:全国9ヵ所
参照:法務省法務教官採用試験
法務教官試験についてのコメント
法務教官試験について詳しい人や何か知っている人からのコメント(体験談等)を募集しています。
法務教官試験に興味がある人に役立ちますので、知っていることがあれば何でも大丈夫ですので、ぜひコメントをお願い致します。
0件