日本城郭検定について
この記事は、文字実が執筆しました。
日本城郭検定は、2012年11月から続いている民間の資格であり、受験者数は、累計21,000人という人気の検定でもあります。
第1回の試験では、2,300人という予想以上の受験者があり、日本の城への関心の高さが印象付けられニュースにも取り上げられました。
4級、3級、2級、準1級、1級とレベルも分かれており、1級は年に1回、他は春と秋、年に2回実施されています。
受験者の年齢も10代以下〜70代までと幅広く、男女の割合は、男性約7割、女性約3割と、男性受験者が多めです。
早割、また中学生以下は割引がありますので、親子やお祖父ちゃんと孫など、家族での受験も楽しめます。
問題内容は、基本的な城の知識をはじめ、日本100名城の個別城郭、城に関する歴史、文化、関わった人物、城の構造・建築などなど、級が上がる毎に問題もレベルが高くなっており、4級の平均合格率は、96.7%、3級は82.8%、2級は73.6%、準1級は35.8%、1級は4.9%(2018年6月まで)となっています。
合格基準は4級は6割正解で合格、他級は7割正解で合格となっていますが、4、3、2級は平均点から見ても合格率は高い方といえます。
回答は、すべてマークシート形式(4者択一方式)となっていますが、各級に合わせた、参考書・テキストを読み込み、過去問題を繰り返し解くことで、高得点での合格が目指せるといえます。
しかし、1級に関しては、平均点から見ても、上級者向けの高度な知識が必要となっているようですので、経験とこれまでの知識を復習することも大切です。
準1級に関しては、事前にテーマが出題されますので、そのテーマに添った内容を重点的に学習することが必要です。
「日本城郭検定」の特典として、受験者全員に記念グッズが贈られます。
内容は毎回違い、ちなみに第13回は「石垣柄巾着袋」です。
また、希望者には「合格認定ピンバッジ」「合格認定カード」「合格認定名刺」なども有料で用意されています。
その他、お城の絵がデザインされた、「オリジナル焼酎サーバー」も購入ができます。
日本の城めぐりは、インバウンドも年々増し、平成28年度の全国入城者数ランキングでは、「大阪城」が1位となり、入城者数255万7394人という前年度比より109.4%増という数字となりました。
日本に存在したお城の数は、約2万5千もあったとも言われており、日本の城に関心を持つ城ブームは、まだまだこれからも続きそうです。
日本の歴史を語るには“城”は必須ではないでしょうか。
昨今、城マニア、歴女などという言葉も流行り、「日本城郭検定」は、これからも進化し期待できる検定かもしれません。
「もっと深く日本のお城を知りたい!」「これから城を極めてみようかな!」と、思っている人は、まずは4級からトライしてみてはいかがでしょうか。
日本城郭検定の概要
受験資格
誰でも受験することができます。
レベル
4級(入門・シロッぷ級)、3級(初級)、2級(中級)、準1級(武者返級)、1級(上級)の5段階で実施されています。
試験内容
日本の城の基本的な知識をはじめ、城の歴史、文化、信仰、また、日本100名城の知識が問われる内容になっています。
4級:マークシート形式(4者択一方式)で50問出題されます。(問題文はフリガナ付)試験時間は60分間です。
3級、2級、準1級、1級:マークシート形式(4者択一方式)100 問出題されます。試験時間は60分間です。
試験科目
各級それぞれ以下の範囲から出題されます。
- 4級:城の基礎知識、日本 100 名城の知識、主に『知識ゼロからの日本の城入門』テキストより出題されます。
- 3級、2級:城の分類、歴史、地域文化、城造り、文化財としての城、城と災害・信仰と、日本城郭協会が認定する日本100名城の個別城郭の知識など、主に、『日本城郭検定公式問題集』『日本100名城ガイドブック』『続日本 100 名城ガイドブック』テキストより出題されます。
- 準1級:3級・2級の範囲からの問題、また日本100名城以外のお城からも一部出題されます。「今回のテーマ」より重点的に出題。(テーマは決まり次第公表されます)主に、3 級・2 級の対象テキスト、『よくわかる日本の城』『準 1 級公認参考書・お城のすべて』より出題されます。
- 1 級:日本の城にまつわる、人物や歴史をはじめ、合戦、建物、築城技術など、4 級、3 級、2 級、準 1 級を含めた広い範囲より出題されます。
合格基準
合格基準は各級それぞれ以下の通りです。
- 4級:50問中30問以上正解で合格とされています。
- 3級、2級、準1級、1級:100問中70問以上正解で合格とされています。
申込み期間
試験日より約 1ヶ月半前までが締め切りとなっています。※インターネット、郵便払込取扱票での申し込みが可能です。
試験日
例年、年に 2 回、6 月中旬と 11 月中旬の日曜日くらいに実施されています。
1級のみ、例年、年に1回6月中旬頃に実施されています。
試験地
東京/名古屋/大阪/姫路
※受験会場は変わる場合があります。
※受験会場は受験票にてご案内致します。
合格発表日
試験日より約 2ヶ月後、全受験者へ結果通知が送付されます。
合格者には合格認定証が送付されます。
受験料
受験費用は以下の通りです。様々な割引があります。
《通常料金》税込
- 4級(入門・シロッぷ級):3,900円
- 3級(初級):4,600円
- 2級(中級):5,900円
- 準1級(武者返級):6,700円
- 1級(上級):9,000円
《併願料金》税込
- 4級・3級併願:7,400円
- 3級・2級併願:9,300円
- 2級・準1級併願:11,300円
- 4級・3級・2級併願:11,900円
- 3級・2級・準1級併願:14,600円
《早割料金》税込
- 4級(入門・シロッぷ級):3,500円
- 3級(初級):4,200円
- 2級(中級):5,500円
- 準1級(武者返級):6,200円
《早割併願料金》税込
- 4級・3級併願:7,000円
- 3級・2級併願:8,900円
- 2級・準1級併願 :10,900円
- 4級・3級・2級併願:11,500円
- 3級・2級・準1級併願:14,100円
※中学生以下は割引があります。
※受験料は変わる場合があります。
問合せ先
〒101-8710
東京都千代田区神田駿河台4-3 5階
エンタメ事業部 検定事業課
TEL:03-3233-4808
参照:公益財団法人日本城郭協会
日本城郭検定についてのコメント
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