JTF(ほんやく検定)試験について
この記事は、文字実が執筆しました。
JTF(ほんやく検定)とは、名前の通り英語の翻訳能力を試すための試験です。
最近は、パソコンを使った翻訳ソフトやインターネットを使って翻訳をすることができますが、やはりどうしても細かいニュアンスは異なり、完全に正確に意図などを把握することはできません。
また、翻訳会社などに依頼することによって、自分に語学力がなくても翻訳文を読むことは可能となっています。
しかし、グローバル化が進み世界中の情報が大量に飛び交っているこれからの時代は、個人の業務で発生する文書の翻訳は各自で対処する時代である。
こうしたなかで英語、日本語ともに読解力、表現力を兼ね備えた総合的な翻訳能力を証明出来るJTF(ほんやく検定)は、実践の場へのステップボードとなるだけでなく、業界が求める「商品価値の高い翻訳力」の指標にもなると思います。
会場受験のほかインターネット受験もあります。
JTF(ほんやく検定)試験の概要
受験資格
受験制限は特にありません。誰でも受験出来ます。
レベル
1級から3級の評価基準は以下のとおりです。
〜3級〜
実務で一応通用する翻訳力がある
〜2級〜
実務では十分に通用する翻訳力がある
〜1級〜
専門家の翻訳であると認定する
試験内容
記述式試験で実施されます。
試験科目
〜基礎レベル〜
4級と5級があり、それぞれに基礎語学能力と翻訳のセンスを判定する。
〜5級〜 英文和訳(3問)
1、英文読解能力(文章構造の完全な把握)
2、日本語表現能力(正しい日本語の記述)
〜4級〜
和文英訳(1問)英文和訳(2問)
1、原文読解能力(文脈および背景情報の理解)
2、英語および日本語の表現能力(母国語水準に近い自然な英語表現および、こなれた日本語表現)
〜実用レベル〜
英文和訳と和文英訳の2科目があるが、ジャンルは以下の6分野から1分野を選択。翻訳の完成度に応じて<1級><2級><3級>、または不合格を判定する。
出題分野
1、政経・社会
2、科学技術
3、金融・証券
4、医学・薬学
5、情報処理
6、特許求められる
試験日
例年、以下の期日に実施されています。
2月と7月の第4土曜日。
受験料
【基礎レベル】
5級:5,000円
4級:6,000円
5・4級併願:10,000円
【実用レベル】
1科目:10,000円
2科目:15,000円(各税込み)
問合せ先
(社)日本翻訳連盟
〒104-0032 東京都中央区八丁堀2-8-1 牧野ビル3F
TEL 03-3555-6365 FAX 03-3552-1784
E-mail info@jtf.jp
参照:JTF日本翻訳連盟
JTF(ほんやく検定)試験についてのコメント
JTF(ほんやく検定)試験について詳しい人や何か知っている人からのコメント(体験談等)を募集しています。
JTF(ほんやく検定)試験に興味がある人に役立ちますので、知っていることがあれば何でも大丈夫ですので、ぜひコメントをお願い致します。
1件
HN(ハンドルネーム):TAK | 2023-05-08 23:53:13
2時間の間に、問題文(A4で1ページ以下)をダウンロードし、訳文をアップロードする形式で試験が行われます。答案の完成度のレベルで3級から1級の合格、または不合格が決まります。試験は土曜日に行われ、自宅で受けることが出来ます。辞書とネットを使っての翻訳に必要な調査能力も同時に評価される試験です。問題は、業界紙や専門雑誌からのもので、タイムリーな物が多いです。自分の受けた日英翻訳科学技術のカバーする分野は広いので、大学や大学院で学び仕事で触れている事項に当たったことはありませんでした。電子系、通信系、材料系、機械系から選ばれることが多い様に感じました。
日常的に仕事の中で作成した英文(メール・プレゼン・レポート)を、それらを仕事で使い終わったあとに、2週間に1度程度のペースで、英会話学校のGabaのレッスンの中でインストラクターに添削・説明してもらうことで学習し、3級、2級、と進み、1級まで取ることが出来ました。個々の英単語の意味する範囲を頭の中で明確にすることと、日本語原文の業界・分野にマッチしたトーンの英文が書ける様になることがポイントだと思います。