AIBA認定貿易アドバイザーについて
この記事は、文字実が執筆しました。
AIBA認定貿易アドバイザーは、一般社団法人貿易アドバイザー協会が実施している貿易に関する専門家になるための試験で民間資格の1つです。
日本貿易振興機構(ジェトロ)が1994年にスタートさせ、2008年に現在の貿易アドバイザー協会(AIBA)に引き継ぎ、ジェトロなどの8団体の後援を得て実施・運営されている伝統ある資格です。
AIBA認定貿易アドバイザーの資格は、民間資格ではあるものの多くの公的組織や企業からも信頼を得ている価値の高い資格です。
試験に合格すると協会の会員になることができ、協会が受託した様々な事業に参加することが可能になります。
AIBA認定貿易アドバイザーは、国際取引業務の専門家であり、輸出入実務サポート、商談通訳・翻訳、海外法規制・市場調査、貿易セミナー講師の派遣、現地視察の同行など、様々な問題のサポートをすることができます。
貿易アドバイザーの使命は、貿易及び国際投資等に関して、適切なアドバイスをより多くの方々に提供し、我が国の貿易の発展と国際協力の促進に貢献することにあるとされています。
現在、約300名の認定貿易アドバイザーがいて活躍されています。
これからますますグローバル化が進み、世界中の国々との貿易が活発になるでしょう。
貿易業務に携わることはもちろん、貿易や国際投資に興味のある全ての人におすすめの資格です。
AIBA認定貿易アドバイザーの概要
受験資格
原則として国際ビジネス関連業務経験を有する方に受験資格が認められます。
試験内容
【第1次試験】
多肢選択式試験と記述式試験によって実施されています。
事務連絡、貿易英語、貿易実務の各科目100点の合計300点満点。
【第2次試験】
面接と小論文(事前提出)審査によって実施されています。
試験科目
以下のような範囲から出題されます。
【貿易英語】
- 時事英語
- 国際取引文書の専門用語等
- 英文ビジネスレターの作成
【貿易実務】
1.貿易実務一般
- WTO
- FTA/EPA
- ウイーン売買条約(CISG)
- 越境EC
- 仲介貿易
- インターコムズ
- 安全保障貿易管理
- 貿易保険
- PL保険
2.運輸・通関と貨物保険
- 国際輸送
- 海上保険
- 輸出入通関
3.外国為替と貿易代金決済
- 外国為替
- 貿易代金決済
- 貿易金融
- 国際金融取引
- 荷為替信用状
- UCP600の構成と留意点
【国際マーケティング】
- 経営戦略プロセス
- マーケッテイングの基本原理
- グローバルマーケッテイングへの展開
- 世界貿易体制と枠組み
- 世界貿易動向
申込み期間
例年、9月から11月くらいの間に受験の申し込みが受付されています。
試験日
【第1次試験】
例年、11月下旬の土曜日に実施されています。
【第2次試験】
例年、第1次試験の翌年の1月下旬の土曜日に実施されています。
試験地
東京、大阪、名古屋、広島、福岡、仙台、札幌の7ヵ所で実施されています。
合格発表日
【第1次試験】
例年、12月中旬くらいに郵便にてお知らせされます。
【第2次試験】
例年、2月中旬くらいに郵便にてお知らせされます。
第2次試験の合格者には、AIBA認定貿易アドバイザー試験の合格証が交付されます。
受験料
10,000円(税込)
問合せ先
AIBA貿易アドバイザー協会
〒101-0062
東京都千代田区神田駿河台1-8-11東京YWCA会館301号
TEL:03-3291-2223
FAX:03-3291-2224
AIBA認定貿易アドバイザーについてのコメント
AIBA認定貿易アドバイザーについて詳しい人や何か知っている人からのコメント(体験談等)を募集しています。
AIBA認定貿易アドバイザーに興味がある人に役立ちますので、知っていることがあれば何でも大丈夫ですので、ぜひコメントをお願い致します。
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