あなたの今の仕事では一生食えない可能性がある。
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あなたの仕事は一生食っていけますか?
最近、40代や50代でリストラされたり、自ら辞職して新たな道を進もうとする人が増えています。
一応、高年齢者雇用安定法8条は、定年を60歳以上と定めており、また9条は企業に65歳までの雇用確保を義務付けています。
しかしながら、実際にはこの日本でも終身雇用は崩壊しており、40歳代や50歳代になって突然職を失う人は少なくありません。
このような時代では、40歳になるまでの段階で60代の自分を見据えたキャリアプランを考えておかないと苦しい老後になってしまう可能性が高まります。
日本は、これから超高齢化社会に突入します。生産年齢人口(15〜65歳)が減少し、今後30年間は毎年70万人以上のペースで生産年齢人口が減少します。
確かに、このような働き手不足の中では、仕事を選ばなければ、仕事はいくらでもあると言えるでしょう。
特に、いわゆる単純労働は労働者不足の時代になります。
高校生や大学生のアルバイトであれば、それでもいいのですが、40代以上の人がそのような単純労働をするのは「やりがい」という点からすると少し物足りなさを感じるでしょう。
ある程度のキャリアを積んできた人であれば、仕事に対して収入だけではなく、やりがいなどの精神的な満足を求めることが多いでしょう。
死ぬまで食っていける仕事の条件
現代では、60歳を過ぎても多くの人はまだまだ元気ですから、まだまだ働きたいという人が多いです。
そういう人が死ぬまでの間にできる仕事、つまり「死ぬまでやりがいを感じながら食っていける」仕事としては、以下の条件を備えていることが必要だと考えられます。
- 体力があまりいらない
- 知識・経験を活かすことができる
- テクノロジーや出稼ぎ外国人に容易に代替されない仕事であること
- 最低でも食っていけるだけの稼ぎが得られること
- 顧客のロイヤルティーの対象が会社ではなく個人にあること
これらの条件を満たす仕事を見つけることができれば、老後も安心して一生食っていける仕事になるでしょう。
特に40代や50代の人が注意しなければならないのが5番です。
今、どこかの会社に所属していてバリバリ仕事をしているつもりでも、その会社を辞めた瞬間に今までのキャリアが全く活かせなくなる可能性があります。
大半の会社員(サラリーマン)は、会社のブランド力で仕事ができているのですが、それを勘違いして自分の力量で仕事ができていると思ってしまうことです。
特に大企業の社員にこのパターンが多いので注意が必要です。
相手のお客さんは、あなたと取引しているわけではなくて、あなたの背後にある会社と取引しているのです。
あなたがいなくなったとしても、お客さんは全く困らないのです。
自分が今まで様々な仕事をしてくることができたのは、会社のブランド力を利用することができたからなのです。
まずは、これが現実だということを認識することが大事です。
大企業の役員などがあなたに会って話を聞いてくれるのは、会社の看板があるからなのです。
これに気づかずに無意識に仕事を続けている人は、会社の看板や名刺を失った後には何も残らないことになります。
大手商社、メガバンク、大手証券会社、自動車ディーラーの販売店などの職種はそういう場合が多いです。
あなたの個性で成り立っている職種
一方で、顧客のロイヤルティーが会社ではなく個人にある職種もあります。
このような職種の場合、お客さんは、会社と取引しているという意識が低く、あなたの人間性を信頼したりして取引しています。
例えば、デパートの外商などがその典型例です。お客さん一人一人の趣味嗜好を把握し、長い付き合いの中で信頼関係を築いていくので、誰も簡単にはあなたの代わりをつとめることができません。
医師、美容師などもそういう職種にあたるでしょう。顧客のプライバシーに関する情報を扱うことの多い弁護士、司法書士、税理士などのいわゆる士業もそうです。
お客さんは背後にある会社と取引しているというより、あなたの個性を信頼してあなたと取引しているという面が強いのです。
こういった職種に就いている場合、もし仮に会社を辞めたとしても、顧客はついてきてくれる可能性が高いし、積み上げてきたキャリア(経験)もそのまま活かすことができます。
士業の場合には、長年にわたって継続して取引していることが多いので、別の人に代えるスイッチングコストが高く多くの人は、そのまま依頼し続けることが多いのです。
実際、士業の人たちの年齢層は高く、80代でもバリバリ仕事をして活躍しているという人がたくさんいます。
この顧客のロイヤルティーの対象が自分にあるのか、それとも自分の背後にある会社にあるのかというのを一度じっくり考えてみましょう。
もし、今、顧客のロイヤルティーが自分にない仕事をしているのであれば、その仕事は一生食っていける仕事にはならない可能性が高いので、今後の将来を一度じっくり考える必要があるでしょう。
顧客のロイヤルティーが個人にあって、今後ますます進化していくAI、ロボット、今後増加していく出稼ぎ外国人労働者に代替されにくい、死ぬまでで食っていける最強の職種としては以下のものがあります。
医師、歯科医師、優秀な営業マン、弁護士、コンサルタント、保険営業、デパートの外商、システムエンジニア、データサイエンティスト、優秀なプログラマー、優秀な企業経営者、カウンセラー。
これはあくまで一例で他にもたくさんあると思いますで、一度考えてみて下さい。
また、上記の職種ほどではないにせよ年齢に関係なく働くことができる職種として以下のものがあります。
司法書士、税理士、行政書士、社労士などの士業、研究者、学者、トレーダー、ファンドマネージャー、デザイナー、柔道整復師、美容師、理容師、中小企業診断士、小規模な飲食店経営者。
上記のようにポイントは、個人との信頼関係で成り立っている仕事かどうか、自分以外の人が代替できる仕事かどうかです。
将来ジリ貧になっていくと予想される職種
次に、年齢でカットされたり、AI、ロボット、外国人労働者などに容易に代替可能と考えられる職種は以下のようなものがあります。
銀行の営業、記者、看護師、薬剤師、ケアマネージャー、事務職、ホテルスタッフ、ウェイター(ウェイトレス)、タクシー運転手、トラック運転手、介護福祉士、広告営業、公認会計士、税理士。
税理士、公認会計士、司法書士、税理士などの士業の一部は、今のところは安定した職業にあげられますが、今後、登記のデジタル化やAI技術の進化で、コンピュータに代替される可能性もありますので、死ぬまで食える仕事とは言えなくなる可能性があるので注意が必要です。
テクノロジーの進化は凄まじく、情報革命が加速し、これからの10〜20年の間に世の中に大変革が訪れることは間違いありません。
今、大丈夫だからというのではなくて、10年後、20年後、30年後を見据えたキャリアプランを立てておかないと、老後苦しくなる可能性が高いので、ぜひ一度、時間がある時にでも、自分にとって「死ぬまで食っていける仕事」は何なのかを考えてみましょう。
当サイトには、たくさんの資格を掲載していますので、それらに目を通して、自分が興味を持てそうな資格がないか探してみて下さい。
資格はイザという時に本当に役立ってくれますよ。
参照条文
高年齢者雇用安定法8条
事業主がその雇用する労働者の定年(以下単に「定年」という。)の定めをする場合には、当該定年は、六十歳を下回ることができない。ただし、当該事業主が雇用する労働者のうち、高年齢者が従事することが困難であると認められる業務として厚生労働省令で定める業務に従事している労働者については、この限りでない。
高年齢者雇用安定法9条
定年(六十五歳未満のものに限る。以下この条において同じ。)の定めをしている事業主は、その雇用する高年齢者の六十五歳までの安定した雇用を確保するため、次の各号に掲げる措置(以下「高年齢者雇用確保措置」という。)のいずれかを講じなければならない。
- 当該定年の引上げ
- 継続雇用制度(現に雇用している高年齢者が希望するときは、当該高年齢者をその定年後も引き続いて雇用する制度をいう。以下同じ。)の導入
- 当該定年の定めの廃止
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