弁護士ってどんな仕事?
将来性(1-5点):
平均年収:700万円
弁護士は、法律系の資格の最高位に位置付けられている職業で、知名度も価値も高い職業です。
弁護士は、弁護士法3条によって、税理士と弁理士の業務を行うことができ、司法書士の登記業務を行うことも判例で認められています。
弁護士はサムライ業が行う仕事のほとんどを行うことができるオールマイティーの資格と言うことができます。
弁護士の仕事内容はとても幅広く、離婚、交通事故などの慰謝料請求の示談交渉や、企業間における買収合併などの交渉、刑事事件を起こした被告人の法廷での弁護活動など、自分のやりたい仕事を選ぶことができるのも魅力の1つです。
また、弁護士という肩書きを使って、国会議員などの政治家になることもできるでしょう。
弁護士の年収は仕事の内容によって大きく差があり、大手の弁護士事務所で働く企業間同士の交渉をする渉外弁護士などは年収1,000万円を超えます。
ただし、海外の企業との交渉などもやらなければならず時差の関係で深夜まで働き休日もほとんど無いことが多く激務です。
自分で独立開業した場合には、営業活動から事務所運営まで全て自分でやらなければなりませんが、その分収入は自分の頑張り次第です。
ほとんど収入が無いという人から年収で数億という人までいます。
他の法律事務所を間借りして仕事をする弁護士を「軒弁(のきべん)」、他の法律事務所で雇ってもらい修行しながら働く弁護士を居候弁護士略して「イソ弁」、事務所のトップとして弁護士を雇って会社の社長のように働く弁護士を「ボス弁」などと呼んだりします。
最近はテレビでも弁護士事務所のCMを目にするようになったと思いますが、よく宣伝しているのは借金の債務整理です。
弁護士といえば、ドラマで出てくるような面白いというかユニークな事件ばかりを扱っているイメージがありますが、実態は、交通事故の示談、離婚の相談、サラ金に対する過払い金の返還請求など地味で同じような仕事ばかりを扱っていることが多いです。
弁護士として仕事をするためには弁護士会に登録して会員になる必要があるのですが、その会費が非常に高く、払えない弁護士が出てきてちょっとした問題になっています。
地方によって異なるのですが、高いところでが月額10万円近くの会費を売り上げに関係なく固定費として毎月支払わなければなりません。
独立開業したてでまだ安定した仕事が無い弁護士からすると確かに大変な負担になるでしょう。
一般的に弁護士の仕事は面談、電話、メール、書類作成、などに追われ非常に激務です。
相手方と戦うのが仕事のため、人間関係のストレスも大きいです。場合によっては暴力団員などの厄介な人間を相手にすることもあります。
確かに、一般の職業に比べるとかなりの高収入ですし、知名度も名誉も高いです。
しかし、その反面、時間的にも、体力的にも精神的にも厳しい仕事です。
また、最近は弁護士の数の増加、IT技術の進化などにより弁護士という職業というか肩書きの価値が低下傾向にあることは否めません。
法律が好きでそれを仕事にしたい人、人助けをして人の役に立ちたい人、やりがいのある仕事がしたい人、弁護士という最強の肩書きを使って政治家など他の道へステップアップしていきたい人などにオススメの職業です。
他方で、とにかく高収入が得られる職業がいいという人や何か創造的な仕事がしたいという人には向いていない職業でしょう。
弁護士はどうすればなれるの?
弁護士になるためには日本で最難関の試験と言われている司法試験に合格しなければなりません。
司法試験を受験するためには、大学を卒業した後、法科大学院(ロースクール)に入学・卒業しなければなりません。
もう1つのルートとしては予備試験と呼ばれる試験に合格する方法がありますが、合格者数も少なく狭き門となっています。
法科大学院を卒業するか予備試験に合格するかどちらかの条件を満たせば司法試験の受験資格が得られます。
司法試験に合格すれば、司法修習という研修期間を経てようやく弁護士になることができます。
これが弁護士になるための一般的なルートです。
実はあまり知られていないのですが、弁護士になる方法としてはもう1つあります。
それが弁護士法5に規定されている弁護士資格認定制度です。
国会議員、大学の教授などの特殊な職種の経験のある人が法務大臣に認定されると特例として弁護士資格を得ることができる制度です。
ごく稀にこの制度を使って弁護士をしている人を見かけますが、あくまで例外的な制度ですので、普通の人が弁護士を目指すのであれば司法試験を受けるしかありません。
司法試験に合格するためには、ほとんどの人が大学や法科大学院とは別に予備校に通います。
弁護士になるまでには、多大な時間、勉強量、そしてお金が必要となります。
弁護士の仕事に関連する資格と検定
弁護士を目指す人は、学生であれば司法試験一本に絞って勉強します。
社会人など働きながら勉強して弁護士を目指す人は、同じ科目が出題される簡単な資格を取って、徐々にステップアップしていくという人も多いです。
他の法律系の資格で独立開業して働きながら弁護士を目指す人も多いです。
司法試験の勉強をしていれば主要な法律科目の勉強が進みますので、途中で公務員試験などに進路変更することも可能です。
法律系の資格や公務員試験の多くが弁護士に関連する資格と言えます。
弁護士についてのコメント
弁護士の仕事に関連する集記事一覧
弁護士は知名度が高い分、様々な議論がなされる職業です。司法試験の難易度や弁護士という職業の将来性など興味深い記事が幾つかありますので、併せて読んでみてください。
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