医療事務に必要な知識と実技を幅広く学べる

医療事務管理士について

著者文字実のプロフィール写真この記事は、文字実が執筆しました。

医療事務の仕事は通常の事務職と比べて、診療報酬請求に関する知識など、より専門的な知識が要求されます。

医療事務の仕事においては就職、転職、再就職のどの場面においても、過去の経験や資格の有無が大きく影響するのが現実です。

医療事務管理士は、医療事務の仕事をするために必要な知識・スキルを幅広く学ぶことができる民間資格です。

医療事務の資格は本当にたくさんありますが、この医療事務管理士はたくさんある医療事務の資格の中でも比較的取りやすい資格です。

変化の激しい今の時代、安定した仕事・職業というのが少なくなってきていますが、医療に関しては我が国特有の高齢化社会という背景もあって今後も成長が見込まれている業種です。

より安定した事務職の仕事を求めるのであれば、単なる事務職(OL)よりは医療事務の仕事の方が安定していると言えます。

本格的に医療事務のスキルを身につけるなら、医療事務の資格の中でもっとも評価される診療報酬請求事務能力認定を取得する必要があります。

ただ、診療報酬請求事務能力認定は資格として価値が高いぶん難易度が高めで合格するのはハードルが高いです。

したがって、医療事務の仕事を始めるきっかけとして比較的合格しやすいこの医療事務管理士の資格から取得するというのもありでしょう。

また、医療事務の仕事にはパソコンのスキルが必須となります。

もし、パソコンの操作に自信が無い人は医療事務の資格だけではなく、マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)などの資格も併せて取得しておくことを強くおすすめします。

マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)は、就職に有利な資格ランキングでも常に上位にランクインしている資格なので、どんな仕事をするにしても持っていると必ず役立つ資格です。

医療事務の仕事に興味があって何か資格を取ろうと思っている人、医療事務の経験があまり無いので資格を取って就職・転職・再就職を少しでも有利にしたい人、医療事務の仕事をしているけどさらにスキルアップしたい人などにおすすめです。

医療事務管理士は、医科と歯科の2種類があります。

歯医者で医療事務として働くことが決まっているなど、特に歯科にこだわりがあるような場合以外は、医科の方を取得しておくとよいでしょう。

医療事務管理士の概要

受験資格

医療事務管理士には医科と歯科の分野がありますが、どちらも受験資格は特にありません。

誰でも受験することができます。

試験内容

マークシート方式の筆記試験と実技試験によって実施されています。

【学科試験】

10問出題

【実技試験】

  • 医科:点検問題1問・作成問題2問(外来1問、入院1問)
  • 歯科:点検問題1問・作成問題2問(外来) 

試験科目

医科・歯科とも下記の範囲から出題されます。

【学科試験】

  1. 法規(医療保険制度、老人保険制度、公費負担制度等についての知識)
  2. 医学一般(各臓器の組織、構造、生理機能、傷病の種類、薬効、臨床検査など医療事務に必要な基礎的医学知識)
  3. 保険請求事務(診療報酬点数表の算定の扱い(歯科については歯科点数表)、診療報酬明細書の記載方法、医療用語等についての知識)

【実技試験】

診療報酬明細書を作成するために必要な知識

  • 外来の診療報酬明細書の記載
  • 入院の診療報酬明細書の記載
  • 医療保険の給付範囲、区分ごとの扱い等

※学科・実技とも診療報酬点数表、その他の資料を参照しての答案作成が認められています。

合格基準

以下の全ての条件を満たした場合に合格となります。

  • 実技試験:点検・各作成問題ごとに50%以上の得点をし、かつ、3問の合計で70%以上
  • 学科試験:100点満点のうち70点以上
  • ※実技・学科ともに合格基準に達した場合に合格と判定します。
  • 実技試験:得点は問題ごとに持点を定め、正解の得点合計により判定します。ただし、全問題の得点合計が合格基準に達していても、いずれか1問の得点が50%未満の場合は不合格となります。

    申込み期間

    会場試験は奇数月の第4土曜日に実施されており、申し込みの受付は試験実施月の前月末日までとなっています。

    医療事務管理士はインターネットを使ったIBT方式(Internet Based Testing)の試験も実施されており、いつでも受験することができるのでIBTの場合はいつでも申し込むことができます。

    試験日

    会場受験は奇数月の第4土曜日に実施されています。

    IBT試験はいつでも受験することができます。

    試験地

    会場試験は以下の場所で実施されています。

    札幌・旭川※・仙台・福島・盛岡※・東京・横浜・千葉・埼玉・群馬・栃木・茨城・新潟・長野・名古屋・三重・静岡・浜松・金沢・大阪・奈良・神戸・京都・ 福知山※・岡山・広島・松山・高知※・福岡・宮崎・熊本・沖縄※

    ※旭川、盛岡、高知、福知山は3月、7月、11月のみ実施、沖縄は3月、9月のみ実施となっています。

    IBT方式の試験はインターネットが接続できる環境であればどこでも受験することができます。

    合格発表日

    会場受験の場合は試験実施から1ヶ月以内に文書で通知されます。

    IBT試験の場合は受験後すぐに合否が分かります。

    受験料

    以下の受験料が必要となります。

    • 医科:7,500円(税込)
    • 歯科:7,500円(税込)

    問合せ先

    株式会社技能認定振興協会
    〒101-8638
    東京都千代田区神田佐久間町3-2ソラスト秋葉原ビル2階
    TEL:03-3864-3559
    FAX:03-3864-5112
    E-Mail:ginou@solasto.co.jp
    営業時間 9:00~17:30(土日・祝日・年末年始休業を除く)

    参照:株式会社技能認定振興協会

    医療事務管理士についてのコメント

    医療事務管理士について詳しい人や何か知っている人からのコメント(体験談等)を募集しています。

    医療事務管理士に興味がある人に役立ちますので、知っていることがあれば何でも大丈夫ですので、ぜひコメントをお願い致します。

    1件

    HN(ハンドルネーム):多佳子 | 2023-05-08 23:44:14

    大学を出てしばらく企業で働いていましたが、前から興味があった医療事務の仕事がしてみたいと思い、医療事務管理士の資格取得する為に(株)日本医療事務センター(現(株)ソラスト)のスクールに2カ月弱通いました。
    受講料はテキストも込みで5~6万円くらいだったと思います。
    2カ月に1度この検定試験があるので、入会して2か月後に試験を受けて合格すれば卒業と言う形でした。
    スクールに通ってみて思ったのですが、通信でも十分勉強できる内容だなと思いました。
    ただ、スクールだったので分からないところはその都度講師に質問できましたし、試験勉強も、実際の試験会場の雰囲気の中で模擬試験が出来た事は良かったです。
    この資格を取得後そのまま、日本医療に正社員として就職し総合病院の入院係りとして医療事務の仕事に就く事が出来ました。
    医療事務の仕事は幅が広いので、資格が無くても出来る仕事がたくさんありますが特に外来計算業務や、入院業務となるとある程度先に知識がある方が有利になるかもしれません。
    ただ、この資格を持っているからと言って特別給料が良かったわけでも無く、資格を持っていたから人より早く仕事内容が分かるかと言われるとそうではありません。
    この資格は、医療事務の仕事をしてみたいなと思う人は、医療事務はどういう仕事をするのか?と言うことを大まかに把握する事が出来ますし、この資格があればどこの医療機関でも通用するので、医療事務の仕事を始める時に取っておくと良い資格です。

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