知的財産管理技能士は全てのビジネスマンに役立つ国家資格

知的財産管理技能士について

著者文字実のプロフィール写真この記事は、文字実が執筆しました。

次回の試験日は《2024年3月10日》です。残り-45日です。

「知的財産管理技能士」は、比較的新しく、2008年に発足された厚生労働省管轄の国家資格です。

以前は、知的財産検定という名称の民間資格として実施されていましたが、2008年より国家資格として実施されています。

2008年7月に第1回検定が実施され、2018年7月第30回検定までの受検申請者数は延べ325,566人で、企業をはじめ、学生の受験者も多く年間約32,600人が受験しています。

年々受験者数も増えておりニーズも高まってきていると言ってもいい資格です。

そもそも、知的財産とは、“もの”としての財産ではなく、意匠や発明、商標、実用新案、著作物などのことを指します。

この知的財産を正しい知識と技術で管理する人を「知的財産管理技能士」と言い、その管理を行うための必要な知識が備わっているかを確認するための検定試験が「知的財産管理技能士検定」です。

階級は、1級、2級、3級に区分され、1級は3つの分野に分かれており、各級ともに学科・実技試験を受験します。

2018年3月の合格者率をみてみますと、《2級学科49%、2級実技47%》《3級学科63%、3級実技61%《1級(コンテンツ)学科9%、1級(ブランド)実技36%》となっており、1級の難易度はとても高いものとなっています。

会社内での置かれている立場や、やりたいことなどで目指す級も学習方法も変わってきますが、まずは、級に合わせたテキストを熟読し過去問題を繰り返し解くことが基本と思われます。

また、より深く学習したい人のために、有料ではありますが対策講座が用意されています。

受講型、通信型がありますので、自分のライフスタイルに合った方法で受講しましょう。

目指す級への受験に自信が付くのではないでしょうか。受験した先輩の話も参考になります。

「知的財産管理技能士」は、弁理士と違い“独占業務を行うことができません”しかしながら、会社に貢献できる能力を有することを国から証明された人です。

ですので、所属する社内での一社員として、自社の知的財産を適切に管理・保護に関わる業務を行うことができ、会社にとっては貴重な存在となりうるわけです。

よく、どこかの国がアニメキャラクターと似たぬいぐるみを作って商売したり、洋服ブランド名とロゴが同じで裁判になったりと、ニュースになり著作権問題が取り沙汰されている話はよく聞く人も多いのではないでしょうか。

仕事上で携わらなくても、知っておくことでとても役に立つ資格でもあります。

例えば、インターネット上にある画像を、自分のブログやアイコンに使用したりするのはNGですが、それがいけないと知らず使用し著作権を侵害しているということもあります。

また、インターネットが普及していく世の中でもありますので、子どもにも正しい知識を教えることもできます。

これからも受験者数は増え続け、正しい未来を作るひとつとして期待ある検定ではないでしょうか。

知的財産管理技能士の概要

受験資格

原則として、3級以外は「知的財産管理」職種での仕事の経験(実務経験)が必要です。

レベル

1級、2級、3級で実施されています。

※1級は「特許専門業務」「コンテンツ専門業務」「ブランド専門業務」に区分されています。

試験内容

全ての階級において実技・学科試験の受験に分かれており、1級のみ3つの分野に分かれています。知的財産管理の職種における技能者が通常有すべき技能及びこれに関する知識の程度を問われる内容になっています。

  • 1級(学科):筆記試験(マークシート方式、4肢択一式)40問、60分間です。
  • 1級(実技):筆記試験と口頭試問5問、約30分間です。
  • 2級(学科):筆記試験(マークシート方式、 4肢択一式)40問、60分間です。
  • 2級(実技):筆記試験(記述方式)40問、60分間です。
  • 3級(学科):30問の(マークシート方式、3肢択一式)45分間です。
  • 3級(実技):30問の筆記試験(記述方式)45分間です。

試験科目

各級それぞれ以下のような範囲から出題されます。

■1級「特許専門業務」:

【学科】管理(リスクマネジメント)、創造(契約)、活用(契約、エンフォースメント、資金調達、価値評価)、関係法規、特許専門業務(知的財産戦略、法務、情報・調査、国内権利化、外国権利化、特許関係法規)から出題されます。

【実技】特許専門業務(知的財産戦略、法務、リスクマネジメント、情報・調査、保護(競争力のデザイン)、国内権利化、外国権利化、契約、エンフォースメント、資金調達、価値評価)から出題されます。

■1級「コンテンツ専門業務」:

【学科】管理(リスクマネジメント)、創造(契約)、活用(契約、エンフォースメント、資金調達、価値評価)、関係法規、コンテンツ専門業務(コンテンツ開発戦略、コンテンツ創造支援、コンテンツ保護、コンテンツ関係法規)から出題されます。

【実技】コンテンツ専門業務(ブランド戦略、リスクマネジメント、情報・調査、国内権利化、外国権利化、契約、エンフォースメント、資金調達、価値評価)から出題されます。

■1級「ブランド専門業務」:

【学科】管理(リスクマネジメント)、創造(契約)、活用(契約、エンフォースメント、資金調達、価値評価)、関係法規、ブランド専門業務(ブランド戦略、情報・調査、国内権利化、外国権利化、ブランド関係法規)から出題されます。

【実技】ブランド専門業務(ブランド戦略、リスクマネジメント、情報・調査、国内権利化、外国権利化、契約、エンフォースメント、資金調達、価値評価)から出題されます。

■2級(学科・実技):戦略、管理(法務、リスクマネジメント)、創造(調査)、保護(ブランド保護、技術保護、コンテンツ保護、デザイン保護)、活用(契約、エンフォースメント)、関係法規《学科のみ》から出題されます。

■3級(学科・実技):保護(ブランド保護、技術保護、コンテンツ保護、デザイン保護)、活用(契約、エンフォースメント)、関係法規《学科のみ》から出題されます。

合格基準

合格基準は各級それぞれ以下のようになっています。

  • 1級(学科):80%以上正解で合格です。
  • 1級(実技):60%以上正解で合格です。
  • 2級(学科・実技):80 %以上正解で合格です。
  • 3級(学科・実技):70 %以上正解で合格です。

申込み期間

例年、試験日の約5ヶ月前から1ヶ月半前までの締め切りとなっています。

試験日の約20日前に受験票が発行されます。

試験日

例年、3月、7月、11月の第2日曜くらい、年に3回実施されています。

※1級は各業務年1回ずつとなっています。

試験地

北海道、宮城、茨城、千葉、東京、神奈川、石川、長野、静岡、愛知、京都、大阪兵庫、岡山、広島、香川、福岡で実施されています。

※実施日、階級により異なります。

合格発表日

試験日から約1ヶ月半後に発表されます。

受験料

各級それぞれ以下の受験料が必要です。

  • 1級「特許専門業務」:23,000 円(実技試験)8,900円(学科試験)
  • 1級「コンテンツ専門業務」:23,000 円(実技試験)8,900円(学科試験)
  • 1級「ブランド専門業務」:23,000 円(実技試験)8,900円(学科試験)
  • 2級(学科・実技):7,500円
  • 3級(学科・実技):5,500円

問合せ先

東京都千代田区一番町23-3 日本生命一番町ビル4階
TEL:03-5275-1233

参照:一般財団法人知的財産研究教育財団 知的財産教育協会

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